行政
経産省、サステナブル対策で検討会繊研,〔20・9・29(1)〕

経済産業省は資源循環対策を軸に、繊維産業のサステイナビリティのあり方を討議する検討会を年内に立ち上げる方針。繊維・アパレル業界を所管する製造産業局生活製品課長が明らかにした。

行政
逆風アパレル、子供服健闘、家計調査8月18%減にとどまる日経MJ,〔20・10・11(11)〕

新型コロナウイルスの影響で衣料品の消費が冷え込むなか、子供服が健闘している。総務省の8月の家計調査で、洋服全体の実質増減率は前年同月比29%減だったが、子供服は18%減と約10ポイント上回った。不振が続く紳士服や婦人服とは対照的に5~6月はプラスに戻した。成長に合わせた買い替え需要はコロナ禍でも底堅いとみられる。

素材
銅の高い抗菌・抗ウイルス機能繊研, 〔20・9・30(4)〕

強い抗菌作用を持つ銅を表面に巻いた糸を製造・販売している明清産業は、新型コロナウイルス感染症防止対策として多様な織・編物への使用を提案している。電線に比べて軽く丈夫で、汎用性がある金属箔を巻いた糸を開発している。群馬大学との共同研究で新型コロナウイルス感染症防止の銅繊維シート「GUDシート」を開発した。加工がしやすい織・編物シートに使うことで幅広く製品化できる。

加工
ジーンズ加工で水使用量を99%削減繊研,〔20・9・11(4)〕

ジーンズ洗い加工大手の豊和(岡山県)は、ナノミスト発生装置とオゾン脱色機を用いることで、脱色工程の水使用量を99%削減した。全体的にグレーがかった色合いになり、色が抜けすぎるといったデメリットもない。特許を申請中で、綿100%やストレッチデニムへの加工を中心に広がりを見込む。

アパレル
総合アパレル婦人服、追加増やし変化に対応繊研,〔20・10・5(1)〕

総合アパレルの百貨店向けレディスブランドが、従来の手法から脱しようとしている。コロナ禍の逆風の中、消費者の生活スタイルや買い方の変化に対応するため。スケジュールや先行企画と比率の見直し、デジタル活用などによる無駄のない物作りとプロパー消費率の向上が課題である。

アパレル
アパレルのオンライン展示会繊研,〔20・10・28(3)〕

コロナ禍で人の移動が制限されるなか、多くのアパレルがオンライン展示会を開催している。各社とも最適なやり方に向け試行錯誤が続いているが、受注予算の達成は望むべくもなく、オンラインだけだと通常の半分程度しか受注できないケースもある。オンライン展示会は終息後も続くとみているところが多いが、展示会の開催場所を増やしたり、新しいチャネルのための業務増で負荷がかかったりとコストも増している。

流通
商社の海外販売 国内苦戦で拡大繊研,〔20・9・1(1)〕

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックで、拡大基調だった商社の海外販売戦略にストップが掛かるかと思われたが、逆だった。むしろ、「国内衣料品市場が縮小する」と海外販売の拡大が急務となっており、拠点や駐在員の増強が図られている。

消費
古着・在庫 無駄にしない朝日,〔20・10・6(6)〕

古着を回収して再生したり、在庫を売りきったりする仕組みにユニクロやオンワード樫山が力を入れている。環境意識が高まり、大量生産、大量廃棄へ消費者の目が厳しくなったなかで新たな取り組みだ。ユニクロは自社製品を買った客から古着を回収しよみがえらせる。オンワード樫山は自社商品の在庫を格安で販売したり、自社品の古着を引き取り循環させるという。

健康・快適性
免疫力改善に資する新素材開発繊維ニュース,〔20・10・22(7)〕

化学工業(大阪市生野区)は免疫力改善に資する新素材「e-71」の学術研究を本格的にスタートさせた。e-71が有する体の環境を整える機能について京都大学、埼玉大学などと実施する共同研究を通じて、来春までに6つから7つの検証結果を出したいとしている。e-71は新潟県で産出される石灰石を原料とするラバー状の素材。同社既存の「バイオラバー」に比べると、赤外線の放出量がはるかに多くなるほか、体に好影響をもたらす赤外線以外の物質を放出するという。