行政
経産省、模造品調査・対策に06年度2億円繊研,〔05・12・6(9)〕

政府は模造品・海賊版対策を一段と強化する。経済産業省は「知的財産権の海外における侵害状況調査制度の実施:のため、06年度の新規予算として2億円を概算要求に盛り込む。予算要求の内訳は「知的財産権の海外における侵害状況調査事業」に4000万円、「模造品対策事業」に1億6000万円。経産省の両事業を目的として予算要求は今回が初めて。

素材
防護衣料に用いられる高機能繊維-アラミドを中心として-尾崎裕美、伊沢一、繊維工学,58(12)〔05・12〕p422~426

アラミド繊維の特徴、メタ型アラミド繊維の消防服への適用、燃焼マネキンによる評価、パラ型アラミド繊維の防弾衣、防御刃衣への適用とそれら用途で要求される性能を解説している。

加工
天然染料のプリント繊研,〔05・12.6(4)〕

京都の染色工場・福本染工と捺染工場の家長染工場、アパレルメーカーのアローズの3社は共同で、天然染料による「エコロジープリント」を開発し、素材販売、OEMも含めた製品販売を開始する。これまで無地の草木染めは商品化されているが、プリントでの商品は珍しい。すすき、バラ、えんじゅ、かえで、アカシアなどの草木染料など15色で、4柄を開発した。布帛、カットソー、ブラウス、ジャケット、スカートなどを製品化する。

アパレル
レースにタイト感日繊,〔05・11・24(1)〕

来春夏の婦人ファッションでレースがにわかに台頭している。この素材の人気沸騰は7~8年ぶりとも、二十数年ぶりとも言われ久しぶりの復活だが、アウター向けレースに関しては、他の例に漏れず生産の空洞化が進行、本格的な発注期の12月以降タイト感が強まりそうだ。その内容も、多種類のレースに及んでおり、かつ広幅から細幅まで多様な展開になっている。

流通
紳士服専門店、女性を狙え!日経,〔05・11・19(31)〕

紳士服専門店大手が婦人衣料の取扱いを相次いで増やしている。団塊世代が定年退職を迎える07年問題を背景に紳士スーツの国内市場の伸び悩みが予想されているためで、商品分野を広げて女性客を取り込むだけでなく、夫婦やカップルの来店を促すのが狙い。

クリーニング
PAL試験の結果報告日本クリーニング,〔05・11・10(2)〕

<社>日本リネンサプライ協会は、同協会主催のセミナーにおいて、ドイツの品質保証基準であるRALについて、制度の概要、ドイツでのデータなどを紹介した。ISO9000は管理システムに対する規格であり、個々の商品品質を保証するものではない。一方RALは、商品品質の信頼性を保証する。今回、同協会の会員である2社が初めてリネンの認証を受けた。また会員9社のシーツ、クロス、タオルについて、RALの指定項目に準じて、白度、強度低下率、無機物付着度を試験した。

消費
靴・バッグの消費動向日本クリーニング〔05・11・15(1、4)、25(10)〕

日本衣料管理協会は11月20日、「靴・バッグに関する調査報告会」を開催。大手アパレル、百貨店など関係業者150名弱が出席した。報告から主な結果を抜粋する。靴の平均購入価格は、学生8千円、母親9千円、父親1万円以上。バッグの所持ブランド数の順位は、ヴィトン、コーチ、バーバリーに対し、母親はヴィトン、コーチ、バーバリー、プラダとなる。バッグの年間購入量の平均は、学生2.8、母親2.9、父親0.7であった。靴のトラブル(学生)は、足が痛い50、マメ・靴擦れ17%と意外と多い。靴の寿命は3年。バッグを捨てる理由は、破損、汚れが取れないなど。

品質管理
検査体制充実へ繊研,〔05・11・24(4)〕

ボーケン(日本紡績検査協会)は、中国での検査体制を拡充するため、広州ボーケン(SGS広州)を開設した。世界各国に拠点を持つSGS参加のSGS広州と提携することで、繊維製品、生活用品全般の各種試験が可能となった。海外事業所では、既に中国の上海・常州・青島、韓国、香港などがある。
 ボーケン(日本紡績検査協会)は、中国での検査体制を拡充するため、広州ボーケン(SGS広州)を開設した。世界各国に拠点を持つSGS参加のSGS広州と提携することで、繊維製品、生活用品全般の各種試験が可能となった。海外事業所では、既に中国の上海・常州・青島、韓国、香港などがある。