行政
物流改善、政府が6300社に要請日経,〔19・4・4(5)〕

政府は荷物を大量に発送する荷主企業など6300社に対し、物流危機を是正する具体的な行動計画を作成・公表するよう要請した。物流業界では物を運ぶ人が足りず、経済インフラの物流が停滞する危機に直面。物流危機を放置すれば、経済成長を阻害しかねないとみて異例の措置に踏み切った。

加工
競技スポーツウエア 昇華転写プリントが主流に繊研,〔19・3・26(1)〕

国内の競技スポーツ人口は少子高齢化に伴い、減少基調が続いている。その中で需要に勢いがあるのは、昇華転写プリントのウエアだ。近年は刺繍では表現しきれないデザインへの対応力と、加工箇所の軽さと通気性が評価され、昇華転写プリントが増えている。

アパレル
男物?女物? 広がる「自由」日経MJ,〔19・3・13(9)〕

国内アパレルが性差にとらわれないブランドを相次ぎ立ち上げている。イオン系でカジュアル衣料品店を手がけるコックスは4月、LGBT(性的少数者)当事者が買いやすいネット限定ブランドを立ち上げる。ジュンも3月にジェンダーレス商品を売り出した。「自分らしさ」の表現への理解が広がるなか、自由なファッションを通じてブランドイメージを高める。

アパレル
20年春夏のテキスタイルキーワード繊研,〔19・4・3(7)〕

20年春夏のテキスタイルキーワードランキング(繊研新聞社調べ)は、5位まで顔ぶれが変わらなかった。サスティナビリティー(持続可能性)や快適な暮らしへのニーズ、美や健康への意識の高まりといった消費マインドの変化が、素材選びにも大きく影響している。「エコロジー」が票数を伸ばし、19~20年秋冬に続く1位を獲得した。

流通
衣料品管理にICタグ、在庫の把握一瞬で日経MJ,〔19・3・1(A15)〕

ICタグやAIを活用した利便性の向上は急速に進む。顧客が来店したり、問い合わせしたりする際の体験は、自動化で大きく変わる。一連のイノベーションは、在庫管理や生産性の向上だけでなく、顧客満足度を引き上げる重要なポイントになりつつある。

クリーニング
小さすぎる取扱い表示 法的な問題は?ニュークリーナーズ,〔19・3・25(5)〕

ある商品の取扱い表示は幅3.5センチ、長さ6.5センチの中に虫眼鏡を使用しないと読めないほど小さな字で注意書きがびっしりと青色で書かれていた。この点を法律相談した結果、異常に小さい表示は表示規程の趣旨からは適切ではないが、違法とまでは言えないとのこと。理由として、家庭用品品質表示法にもとづく繊維製品品質表示規程には文字のポイント(大きさ)についての定めがないこと、条文中に「見やすいように表示」「明確に認識し得る方法により表示」とあり具体的ではないためである。

消費
デザイン、AIが席巻?朝日,〔19・3・30(7)〕

デザイナーによる500体のドレス画像をAIが学習し多くのパターンを考え、それを再びデザイナーがデザインする人間とAIの『協業』によるファッションショーが開かれた。AIによりデザインの仕事が変わる。単純作業が減り、より創作に集中できるようになる。一方で、AIの活用が増えるほど『何にも頼らない』デザイナーもでてくる。自分の原点だった山々への思いと美意識が重なり、代官山から群馬県にアトリエを移したデザイナーは偶然の直観からデザインの答えや必要な機能を感じとるという。

健康・快適性
衣服圧の応用/着圧ウエアへの可能性三野たまき 繊消誌,60(3) 〔19・3〕 p231~235

全身のちょうど良い衣服圧分布は、下腿で高値を示した。また、効果的な衣服圧の範囲を知るためには、官能評価のみならず、生理的な指標を取り入れることが必要である。これらのことを踏まえて、着圧製品によるむくみ軽減および体脂肪燃焼への応用の可能性について解説する。

品質管理
画像解析で防シワ性判定繊維ニュース,〔19・4・15(11)〕

日清紡テキスタイルは、ボーケン品質評価機構と東京家政大学家政学部との共同で、画像解析を用いた形態安定性評価方法・装置を開発した。(特許出願中)指定スキャナーで洗濯前後の生地をスキャンし、「均一性(全体的なシワ)」「濃淡差(シワの深さ)」「情報量(シワの量)」「線状性(シワのシャープさ)」の4項目で画像解析・データ化する。これを変換式に当てはめ、洗濯前後のシワの変化だけを評価する「シワカット指数」を算出して性能を評価する。

その他
消費者が選ぶ強いブランド日経MJ,〔19・3・22(11)〕

日経BPコンサルティングのブランドイメージ調査「ブランド・ジャパン2019」によると、消費者が選ぶ強い企業ブランドで米アマゾンが3年ぶりに首位となった。ユーチューブが前回調査の11位から2位に。企業人が選ぶ強い企業ブランドではトヨタ自動車が8年連続で首位となった。環境配慮や社会貢献も進めながら日本の産業界をけん引する姿勢が評価された。ブランド評価の総合力の算出に「便利さ」や「革新性」など4指標を採用した。