行政
消費、統計で割れる強弱日経,〔15・12・1(5)〕

消費動向を表す統計結果10月がばらついている。経済産業省の商業動態統計では、小売業販売額は前年同月比1.8%増だったが、総務省の家計調査では、実質消費支出は2カ月連続のマイナス。景気の行方を左右する個人消費が読みにくくなっている。

行政
世界の繊維品輸出14年4.4%増繊研,〔15・12・7(2)〕

世界貿易機構(WTO)の世界の繊維貿易統計で、繊維品輸出総額14年は前年比4.4%増だった。伸び率は前年の8.6%増から鈍化した。紡織品3.3%増、衣類5.2%増だった。国・地域別では香港、日本の減少が目立つ。

行政
世界の繊維品輸入14年 欧米は増加傾向続く繊研,〔15・12・10(2)〕

世界貿易機構(WTO)の世界の繊維貿易統計で、繊維品輸入額14年は紡織品で前年比5.6%増、衣類で8.2%増だった。欧米の増加傾向が継続した。紡織品で特筆すべきはベトナム、バングラデシュの高い伸びで、縫製後に輸出するスキームが成長をみせている。

行政
アパレル産業ビジョン策定へ繊研,〔15・12・17〕

経済産業省は、アパレル産業ビジョンを策定する。2015年度内に報告書をまとめて新たな政策に反映する。過去の繊維ビジョンでは素材から小売りまで、用途は衣料用と産業用の両方で検討したが、今回は衣料用繊維に絞ってビジョンをまとめる。16年6月に予定されている製造産業局の組織再編により繊維課は他の課と統合されるため、繊維課としてまとめる最後のビジョンになる。

規格関連
JIS L 4129 子供用衣料の安全性JISC(日本工業標準調査会)〔15・12・21制定〕

この規格は、子ども用衣料に付属するひもの安全性について、我が国の生産及び使用実態を踏まえて作成した日本工業規格である。この規格は、子供用衣料に付属するひもに関する要求事項について規定する。但し子どもにとって特殊なニーズに応える必要のある衣料は、補足的または、追加的な要求事項が求められる場合があるがこの規格は、これらの要求事項は含まない。

アパレル
高視認性安全服JIS化繊維ニュース,〔15・11・10(1)〕

高視認性衣服の日本工業規格「JIS T 8127」がこのほど制定された。高視認性衣料は蛍光素材に再帰性反射材を用いたユニフォームで、夜間や暗所の作業の安全性を向上させる。これまでは国際規格「ISO20471」に準拠した服が一部で採用されるにとどまっていたが、JIS化で普及に期待がかかる。一般社団法人の日本高視認性安全服研究所(JAVISA)は「これからは『身を守る服』として、正しい取り扱い方の知識を啓もうしていく」という。

アパレル
「和」を切り口にした京都市内のインバウンド需要繊研,〔15・11・26(6)〕

世界の観光都市の人気投票で1位になった京都市。同市の調査によると14年の外国人宿泊客は183万人(前年比62%増)と過去最高を更新した。京都は国内最大の和装集散地。「和」関連のインバウンド(訪日外国人)需要は、ショッピングよりもきものを着て楽しんだり染色体験などの「コト」消費の傾向の強さが浮き彫りになっている。

アパレル
「Jクオリティ」認証日経MJ,〔15・11・27(7)〕

アパレル各社で「Jクオリティ」認証の衣料品を相次ぎ投入し、高品質な国産品を売り込む動きが広がっている。ワールドは国内で運営する全ての工場で「Jクオリティ」の認証を取得した。染色やニット、ジャージー素材の縫製などを手がける10工場で認証表示が可能となる。フランドル(東京・港)は「Jクオリティ」認証を取得したニットを販売した。上質な光沢感や高い吸放湿性で、1年中快適に着られる。

アパレル
世界が注目衣料品デジタルプリント繊研,〔15・12・4(1)〕

衣料用テキスタイル分野でインクジェットプリンターを使ったデジタルプリントが注目されている。多品種・小ロット・短納期のニーズが世界的に広がる中、これに適した生産手法として新興国でも導入が進んできた。欧米ブランド中心にサスティナブルの切り口でも関心が高まっている。

アパレル
ベトナム進出加速繊研,〔15・12・4(9)〕

日本のアパレルパーツメーカー、問屋のベトナム進出がますます加速してきた。同国をハブにASEAN(東南アジア諸国連合)で衣料のサプライチェーンを構築しようとする日系アパレルメーカー、商社のもの作りをサポートするためだ。さらに、米国を意識したTPP(環太平洋経済連携協定やEU(欧州連合)とのFTA(自由貿易協定)の発効を見据え、台湾、韓国系の縫製工場の投資意欲は特に強大。縫製需要は一層拡大すると見られ、パーツ企業各社は現地調達できる量、品種の拡充とともに、徹底した日本品質への向上・生きに取り組んでいる。

アパレル
日本の物作り絶やさない繊研,〔15・12・21(1)〕

ファッショングッズ関連で日本の物作りの技術を、企業の枠を超えて維持しようとする動きが出てきた。同業者の倒産に際し、吸収合併で事業を受け継ぎ、直営・協力工場を継承する形だ。国内生産を絶やさない流れとして注目される。

流通
訪日中国人「サービスを評価」4割日経MJ,〔15・11・16(2)〕

訪日中国人が日本での買い物で接客などサービス面を積極的に評価し始めた。買って最も満足した商品について、その要因を聞くと4割が「接客の良さ」「店舗内の快適さ」を挙げた。日本製の品質の高さだけでなく、買い物体験自体に満足を感じる人が目立つ。

流通
レンタルサービス台頭 ブランド品定額で日経MJ,〔15・12・28(6)〕

ライフスタイルや消費環境の変化で衣料品の販売が振るわないファッション業界。15年のヒット商品番付では、消費者の洋服の楽しみ方やシーンそのものが大きく変わってきている様子が浮き彫りになった。洋服やバッグ、ネクタイなどをネットで手軽に借りられる「レンタルファッション」への支持が高まったのもその一つ。洋服が従来の「所有」するものから「シェアする」ものへと、消費者の意識が変化した。

クリーニング
「外洗い族」台頭日経MJ,〔15・11・11(1)〕

コインランドリーを利用する人が増えている。1時間程度で洗濯から乾燥まで一気に仕上げるスピード感や、クリーニング店より割安な点も魅力にあげられる。厚生労働省によると2013年度の全国のコインランドリーの店舗数は11年度比4%増の約1万6700店。洗濯スタイルは今後もめまぐるしく変化しそうだ。