行政
繊維貿易タスクフォース、共通認識まとまる繊維ニュース,[02・6・10(2)]

官民合同で繊維産業の課題を話し合う「繊維貿易に関するタスクフォース」は共通認識を取りまとめた。今後の方向性として、「グローバリゼーションへの対応」と「時代の大きな変化に対応するための前向きな取り組みとそれに対する支援」を示した。これを踏まえた課題・戦略は①研究開発の推進②協業化の促進③輸出振興④ジャパンファッションの構築・発信⑤知的財産権の保護⑥生産流通構造の改革⑦産地の人材確保への対応⑧高コスト構造の是正の8点が挙げられた。

素材
さらさらソフトのサンゴ繊維の肌着繊研,[02・6・24(1)]

サンゴ商品の企画会社、中外産業(大阪市)とインナーウエアメーカーの二新繊維(大阪府池田市)は、沖縄産のサンゴ砂(沖縄産天然風化造礁サンゴ粒)を超微粉末化し、特殊製法でレーヨンに練り込み、綿と混紡した糸「サンゴケア」を開発し、肌着として発売。サンゴ砂は多孔質構造で、これを練り込むことで製品はサラサラして、肌触りがソフト、通気性、保湿性、保水性を有する。調温、消臭効果も備えている。マイナスイオンの発生は東大医学部生理学研究室が偶然に発見、発生量はトルマリンの300倍以上という。商品はハーフトップ1,500円、ランニング型トップ1,800円、三分袖2,000円。

アパレル
スキッパーで上品に日経,[02・7・2(31)]

20~30代のOLの間で「スキッパー」と呼ばれるシャツが人気上昇中だ。ボタンのないポロシャツのような形をしており、胸元に開く浅めの“V”ゾーンが特徴。すっきりしたデザインがカジュアルでありながら、上品と受け止めれている。スキッパーは、もともと英国のスキッパー社がデザインしたシャツで、社名がそのままカジュアルウエアとして定着したものである。大丸東京店は6月、婦人服売り場の半数以上のショップでスキッパーが売れ筋上位に登場した。池袋西武、阪急百貨店梅田店などでもよく売れているという。

流通
JAICS-L普及推進委設立繊研,[02・6・27(2)]

日本アパレル産業協会は、副資材や物流業界にも参加を呼び掛け、アパレル物流EDIシステムを普及するための組織を設立した。当面アパレル11社、副資材6社、物流13社でスタートするが、中堅・中小企業も含めさらに参加企業を増やしていく考え。

消費
通信販売利用実態01年繊研,[02・7・2~6(5) 5回シリーズ]

日本通信販売協会の01通信販売の利用実態調査によると、利用した経験があるのは9割近くを占めた。利用女性の年代別でみると、最も高いのは40代の98%であり、職業別では、専業主婦が97%と高い。男性では30代が83%と高く、職業別では自営・商工サービス業が90%で高い。他に長所・短所、今後の利用、満足度が示されている。