行政
内閣府・5証取、女性の登用情報開示促す日経,〔13・4・16(3)〕

内閣府と東京証券取引所など全国5証券取引所は企業で働く女性の活躍ぶりを示す情報の公開を強化する。全国の証券取引所が上場企業に提出を義務付けている「コーポレート・ガバナンス報告書」の中で、女性役員の人数や役員会における男女別の割合などの情報の開示を推奨する。

素材
中国、テキスタイルのレベル向上繊研,〔13・3・18(1)〕

中国は縫製拠点としては曲がり角を迎え、廉価で納期の比較的長いアイテムはチャイナプラスワンへのシフトが進んでいるが天然繊維、化合繊を質、量ともに豊富に揃え、素材供給拠点としての地位を高めている。商社も日本向けのアパレルOEM(相手先ブランドによる生産)での活用に加え、欧米企業への販売でも成果をあげている。ASEANで素材供給を確保する動きも生まれているが、「20年後は分からないが、素材は5年後も中国。素材供給拠点としての地位は当面揺るがない」との見方が一般的だ。

加工
「抗ウイルス加工」新設へ繊維ニュース,〔13・3・11(6)〕

機能性繊維製品の機能性認証業務を行っている繊維評価技術協議会(繊技協)は、機能性を証明する「SEKマーク」に「抗ウイルス加工マーク」を新設する方向で検討に入る。そのために4月1日付で「抗ウイルス加工マーク準備委員会」を設置することが決まった。統一した抗ウイルス性試験方法・基準の策定にめどが立っていることもマーク新設の後押しとなった。

アパレル
中堅レディスアパレル・定番品を国内で繊研,〔13・3・1(1)〕

中堅レディスアパレルメーカーは、円安を契機に生産背景や商品企画の見直しを進めている。品質管理や価格設定、市場の動きに機敏に応じるための短納期対応などの戦略を打ち出す。安定した需要が見込まれる定番品は、大量生産によるコストメリットを出すために生産の海外への移転が進んだが、中国などでの人件費の上昇と円安により、国内で生産しようという動きが強まっている。品質管理でも国内生産があらためて見直されている。

アパレル
縫製拠点・アセアン移転強まる繊維ニュース,〔13・3・4(1)〕

東南アジアに進出した縫製工場にフォローの風が吹いている。円安の進展は13秋冬物のコスト上昇を招いているが、今の小売市場では価格の引き上げが難しい。このため、コスト削減としてチャイナ・プラスワンをさらに加速せざるをえない。国内縫製回帰の動きもあるが、生産可能数量が限られており、アセアンシフトはさらに強まりそうだ。

アパレル
特集 メディカル・介護ウエア繊維ニュース,〔13・3・18(6~8)〕

2013年の介護・メディカルウエアの新商品は多彩に進化している。医師や看護師をメーンターゲットに、手術衣や検診衣、病院事務などトータルで企画をそろえるメーカーもある。介護ウエア(ケアウエア)はここ1、2年で新規参入が続き、どちらかといえば保守的だったこの分野に洗練感やスポーツウエアのような機能性による提案が増え、さらに進化を予感させる。

流通
流通賃上げ、中小も底上げ日経MJ,〔13・4・17(4)〕

流通、繊維などの労働組合が加盟するUAゼンセンの13年春の労使交渉の妥結状況は、3月末時点で社員一人当たり平均賃上げ額は前年比で2.06%、227円上回る5651円だった。大手だけでなく、流通では中堅・中小企業の底上げも全体を押し上げた。

流通
ネット通販で米の大手百貨店、中国市場攻略日経MJ,〔13・4・19(7)〕

米大手百貨店にインターネット通販で中国市場に参入する動きが出てきた。中国でネット人口が急増していることに注目。現地企業への出資で足がかりを作り、投資や運営費用が少ないネット事業を通じて知名度を高め、顧客を開拓する。米専門店には実店舗による中国での販売から撤退する動きもあり、ネット先行で市場を掘り起こす企業が増える可能性もある。

品質管理
ラメテープのスリット糸の突き出しアパレル工業,〔13・3・1(3)〕

装飾のために縫いつけているラメテープの端が「くの字」に食い込むような現象(糸引け)が発生した。トラブルが発生したのは婦人用スパッツ。トラブルが発生している箇所の生地裏側で、ラメテープに織り込まれたスリット糸の突き出しを確認した。スリット糸が押し出されることで、上述の現象が発生したと見られる。テストの結果、この現象を回避するにはボールポイント針では無理で、細めのNSシリーズ針(先端はレギュラーよりも鋭く尖った形状の針)により解消した。ただし生地はニットであるため、ミシン速度を下げるなどの対策を採らないと、ニットの地糸切れを誘発する懸念もある。

品質管理
スパンコール素材における針折れアパレル工業,〔13・4・1(2)〕

オーバーロックミシンでスパンコール素材を縫製する際に、針折れが発生する現象に対する対策が述べられている。高速度カメラを使い観察すると、一つは針板の上側で大きく振れたミシン針が上ルーパに衝突して折れるケース、もう一つはミシン針がスパンコール上で滑って曲がることにより、折れるケースである。針に関して最も効果的だったのは、針先がスリムでかつ先端が鋭く尖ったSPIの針だったが、針対策だけで完全に解決することは困難だった。この理由として、オーバーロックは針が斜めに刺さるために、スパンコール上で前方に滑りやすいことがあげられ、針が直角に刺さる本縫いミシン、扁平縫いミシンで改善できる可能性がある。