縫製工場向け設備

JUKIはミシン以外の縫製工場に関わる全ての機器・設備および技術提供ができるワンストップサービスを行っております。
前工程(検反・縮絨・延反・裁断・芯地接着・プリント)から後工程(アイロン・プレス・検針)まで、さらにボイラーやコンプレッサーなどの工場設備に至るまで、豊富な知識と技術を持ったスタッフが導入をサポート致します。

前工程①: 検反機について

裁断に入る前に布(原反)の状態をチェックする必要があります。
布の欠点の種類は様々で、織物や編物に使用する素材や織組織・編組織によって異なります。また加工工程によっても欠点の判別方法が異なります。
そのため布の種類・製造プロセスにおいても欠点とする内容は多種多様で、検反作業は今も目視で行われることが多く自動化が遅れている分野の一つです。
JUKIは検反作業の効率化、合理化を目的としたスマート化提案として、検反と同時に両耳をカットする機能を備えた機種、生地をリラックスさせつつ検査を行える機種等、お客様の目的に合った機種をご紹介致します。

前工程②: 縮絨機について

検反作業において布の不良をチェックした後、次に布の癖(緩和収縮)を解消する必要があります。
特に毛織物は糸から織物へと加工されていく間に加えられる整理工程の各種張力によって、織物内部の歪みが大気中の水分と熱の作用によって引き伸ばされた状態でセットされます。これが縫製中や着用中に水分や熱の作用でセットが消失すると、糸は元の長さに戻ろうとして収縮します。その結果、型崩れやサイズ変化などのトラブルを引き起こすのです。
縮絨機を用いて縮絨(スポンジング)を行う事で、収縮のバラツキを改善し、寸法安定性に優れた布にする事ができます。
合織、合織混紡繊維においても熱処理による縮絨が必要な場合もありますので、お客様の素材に応じ最適な機種をご紹介致します。

前工程③: 延反機について

布の準備が終わると、裁断に向けて生地を広げる作業を延反機を使用して行います。
機械を使用せず手で延ばす事もできますが、緩和収縮を解消した布に再びテンションを加えてしまう恐れもあります。延反機を使えば限りなくノーテンションで生地を広げる事が可能です。
また均一に重ねる事で裁断工程での布ロストを減らし、布を無駄なく製品に使用する事が出来ます。
地の目に沿った延反、方向性のある布、折り返し延反等ご要望に応じた最適機種をご紹介致します。

前工程④: 裁断について

自動裁断機は延反された布を決められた型に沿って自動で裁断します。
生地の種類に応じて裁断ナイフ・裁断速度・積層枚数等の選定条件があり、量産・少量生産・柄合わせなど様々な生産形態に適した機種が御座います。
自動・手動を問わずお客様のご要望に応じた裁断機のご提案をさせて頂きます。
自動化をご検討の際は、設備導入による費用対効果も併せてご説明させて頂きます。

前工程⑤: 芯地接着について

各パーツ毎に裁断が完了致しますと、パーツによって接着芯を接着します。
襟やカフスなど保形性を求められるパーツは、接着芯を貼る事で型崩れを防止し、張りのあるシルエットを保つことができます。また着用、洗濯、クリーニングによって生じる生地のダメージを緩和する事が出来ます。
接着方法は主にフラットプレス型、連続式ローラープレス型が御座います。用途やご要望に応じた機種をご紹介致します。

前工程⑥: 昇華転写プリントについて

衣類への直接染色に近い形態として、スポーツアパレル(ユニフォーム、水着等)への昇華転写プリント需要が近年増加しております。
スクリーン捺染に比べ版(型)の作成が不要で、少量生産に適しています。またデザインの自由度が高く、アパレルに限らずグッズにも展開されています。
昇華転写に必要なプリンター、転写プレス機の選定・ご提案をさせて頂きます。

後工程: 仕上、アイロン、プレス、検針について

アイロンにも電蒸・ヒートレス、また形状、重さと様々な種類があります。生地の風合いを損なわないアイロンのかけ方、生地と温度の関係など、製品サービスだけでなくお困りごとにもお答え致します。
プレスに関しても、美しいシルエットと着心地を実現する為の機種選定方法からご相談頂けます。
また出荷前の検針作業など、機械だけでなく効率的な配置レイアウトも一緒にご提案致します。

その他: 工場に必要な設備提案について

ボイラー:
蒸気発生装置、アイロン、プレス工程に使用します。
集中配管を使用した大型設備から縫製ライン内に設置する小型設備まで、様々な機種をご提案致します。
コンプレッサー:
ミシン自動機、プレス等、エアー設備に使用します。
工場全体をカバーする大型設備から数台分をカバーする小型設備、さらに消音型設備など、ご使用環境・用途・容量に応じた機種をご提案致します。

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