行政
経産省 皮革産業初のビジョン繊研,〔25・4・22(2)〕

経済産業省は皮革産業のビジョン「国内皮革産業のあるべき姿と行動目標・ロードマップ」を初めて策定した。経産省と日本皮革産業連合会による「国内皮革産業の維持・発展に向けた検討委員会」での議論を踏まえたもの。40年ごろの産業の将来像と、サプライチェーンの再構築やサスティナビリティへの対応、「ジャパンブランド」化などの行動目標と政策を示した。

素材
アパレル製品で広がる不織布繊研,〔25・3・4(1)〕

芯地や使い捨ての防護衣といった限定的な用途で使われてきた不織布が、アパレル製品の表地に使われる事例が増えてきた。繊維を生地にするまでの工程が織物やニットと比べて短く、二酸化炭素(CO2)排出削減などサステイナブルの観点で注目されている。シート化と同時に立体物を成形する縫製不要の革新的技術も登場している。

加工
超臨界流体染色・脱色技術 デジタル活用体験ブース 大阪万博

福井大学は服の未来をつくるプロジェクトで大阪・関西万博に出展。超臨界流体染色・脱色技術をデジタルの体験型ブースで表現。タブレットで撮影した来場者をモニター上で洋服のトップを白に脱色、デザインや柄を選んでバーチャルに染め直し、着せ替え。

アパレル
アップサイクルが多様化繊研,〔25・3・5(1)〕

アップサイクルの形が多様化している。古着の再利用や、企業間連携による未利用資源の活用といったものだけでなく、列車廃材で作ったグッズなど、鉄道や競馬、消防団などマニアに向けた商品も増えてきた。

アパレル
人工知能技術の服作り繊研,〔25・4・1(4)〕

豊島は人工知能技術を活用した服作り「バーチャルスタンダード」を進化。「バーチャルスタンダードAIパターン」は人工知能が生成した多様なテキスタイル柄より、ユーザーのイメージに合ったものを選択。チェックやペーズリーなどから柄を選択し、グラフィカルなどのイメージを指示させ、柄の大きさや色を提案。モデルの表情やメイク、髪のスタイリングまで加工可能。

流通
コンビニ衣料、わざわざ購入26%日経MJ,〔25・3・14(7)〕

オマーケティングの「コンビニファッションに関する調査」で、必要性に迫られて急ぎ購入するケースが多数を占めるものの、20代男性の26.8%は他ブランドとのコラボ商品に魅力を感じ、わざわざ買いに行っていたことがわかった。若年層ほどコンビニでの衣料品購入に抵抗感がなく、コンビニ衣料への支持が広がっている。

流通
縮むスーツ市場、最大手、オーダーへ舵日経MJ,〔25・3・28(1)〕

仕事着のカジュアル化が進み縮小するスーツ市場。業界最大手の青山商事は、より単価の高いオーダースーツで販売着数の減少に対応しようと試みている。オーダーは完成品のイメージがつきにくく従来以上の接客力が必要になる。22年に傘下に入れた専業の「麻布テーラー」に、顧客満足度を高めるヒントが見えてきた。

消費
〝推し活〟ファッションで楽しく繊研,〔25・4・3(1)〕

好きなアイドルやキャラクターなどを様々な形で応援する〝推し活〟。そのムーブメントがモードや紳士服、アウトドア分野へと押し寄せている。推しを連想させる色を取り入れるなどしておしゃれ着や仕事着として両立、新しい客をつかんでいる。

消費
インバウンド増加による衣服ロス繊研,〔25・4・10(3)〕

爆買いし荷物が増えすぎた結果、ホテルの部屋に持ってきた服を置いていくインバウンド客が多くホテルが困っている状況が発生しているという。渋谷の服飾専門学校へ近隣のホテルから相談あり、協業し、一定期間超えた衣服を学園祭やホテルで販売会を開き、衣服を活用しているとのこと。衣服ロスを利用した衣類バンク活動を始める動きも出始め、産学連携で衣服ロスに取り組んでいくという。