知的財産

知的財産の考え方

知的財産は競争優位性を確保して継続的にビジネスを成長させるための重要な資産として、知的財産の蓄積と活用(攻め)、第三者の権利の尊重(守り)の観点から、JUKIでは知的財産戦略を立案し運用する体制づくりに取り組んでいます。

知的財産の蓄積と活用(攻め)

研究開発の成果を適切に権利化し保護するとともに、事業の重点開発テーマにおいては将来的な競争優位性や開発の自由度を確保するため、近未来に想定される技術も含め強力な特許網構築に取り組んでいます。海外出願においては、競合他社との競争や事業方針を踏まえ、特に中国を中心としてグローバルな特許出願を行っています。

また、模倣品に対しては警告や法的手段を通じて適切に排除することにより、ブランドイメージの維持・向上に努めています。このような活動の成果として2018年には登録商標「JUKI」が中国において馳名商標(ちめいしょうひょう)として認定され、より一層強い法的保護を受けられることになりました。

第三者の権利の尊重(守り)

開発開始前、開発途中、開発完了時において第三者権利調査/検討を行う体制を整え運用することにより、第三者権利侵害リスクの低減に努めています。

成長の循環

知的財産の「蓄積」と「活用」はそれぞれが密接に関連した活動として、取得した知的財産を活用することで利益を生み出し事業拡大につなげ、さらに優れた製品を市場に送り出す、企業成長の一端を担うことを目的として取り組んでいます。

成長の循環図

取り組み内容

1権利の蓄積強化

  • 経営戦略/事業戦略に沿って、システム関連技術や自動化技術など将来的に成長が期待されるカテゴリーを重点テーマとして設定し、出願強化に取り組みます。
  • 設定した重点テーマにおいては、単発の特許出願だけでなく件数目標を設定して、さまざまな観点からの特許網を構築し技術を守る取り組みを行います。
  • 保有する権利全体としては、陳腐化した権利を積極的に処分し新規発明への投資を強化することにより、保有権利の価値向上に取り組みます。

2保有権利の活用

  • 自社製品における差別化技術と保有権利との関連性を洗い出し、JUKI製品の優位性をわかりやすく伝える取り組みを進めます。
  • 意匠権については、模倣品を排除する有効な手段であるとともにJUKIのブランドイメージ向上のための重要な知的財産として出願の強化に取り組みます。