人材力強化

事業の成長に貢献する人材力の強化

JUKIは、2023年~2025年の中期経営計画の3つの構造改革の中心に「行動改革『人・カルチャーの変革』」を掲げています。

「逞しく柔軟な対応ができる人材」を育成するため、グローバルベースでさまざまな価値観の違いを受け入れた上で、一人ひとりの能力をさらに高める仕組みづくりを推進し、事業成長に貢献する人材力の強化を図ります。

人材力強化

人材力強化の循環

JUKIは、社員一人ひとりの成長と組織の活性化を図るため、「成長につながる機会の提供」「多様な価値観の受け入れ」「職責拡大/仕事の成果への対応」を循環させる取り組みを行っています。
これらの循環のベースになるのが、「快適かつ働きがいのある職場環境」づくりへの取り組みです。健康力やモチベーションの向上につながる施策の実施により、社員のロイヤリティ、エンゲージメントの向上につなげています。

人材力強化の循環を示す図

1成長につながる機会の提供

社員一人ひとりの成長につながる自律的なキャリア形成とそれを実現させるための教育の機会を提供することで、組織や個人の持続的な成長につなげます。キャリアや専門性に応じた人材制度や若手社員の海外研修、海外拠点を含めたローテーションを実施することにより、国内外の人材を循環させ、個人の能力の向上、多様性・価値観の共有を行います。

海外拠点においては、ナショナルスタッフから経営層への登用を積極的に進めています。

人材教育の制度と取り組み

「学び直し」の推進

全社員の「学び直し宣言」と展開

社員の主体的な学び直しへの取り組みを目的にWebセミナー、eラーニングを活用し、DX、ダイバーシティ、組織マネジメントなど、さまざまなプログラムを提供しています。
また、学び直しに活用できるノウハウ集を定期的に配信し、意欲を醸成しています。継続的な学び直しを通して、各人の能力・スキル・キャリア向上を実現し、行動改革を促します。

役員・幹部向け研修の推進

全グループ会社の工場長、社長などの幹部クラスを対象者とした研修を推進しています。DX研修においては、生産・営業といった機能別の組織がワンチームとなり、サプラチェーンにおける気づきをカードに書き出しツリーにして共有しました。

グローバルでの「若手発表会」の開催

入社から3年の業務・教育・実習の集大成として、管理・営業・製造・開発などを担う若手が仕事の成果をプレゼンテーションする「若手発表会」を毎年開催しています。3年間のあゆみや成果、失敗などを報告することにより、自他ともに成長を実感し、次のマイルストーンへのスタートにしています。

「JUKIアワード」の開催

新製品の開発、製造および販売に関わる事業活動、新規事業推進、VE活動、安全等の活動に対し、顕著な功績を残した従業員やチームを表彰するグローバルなアワードを開催しています。
こうした表彰式を通じ社員のモチベーション向上につなげています。

2多様な価値観の受け入れ

グローバルに事業を展開するJUKIグループには、さまざまな社会的背景や価値観を持った社員が働いています。優秀な人材を確保し、イノベーションを創出していくためには、性別・年齢・国籍にかかわらず、社員一人ひとりの多様性を互いに認め合いそれぞれが活躍できる魅力ある環境を整備することが必要です。ダイバーシティの推進は「女性活躍推進」「グローバル人材配置」「専門社員の活躍推進」の3つを柱に、組織パフォーマンスを最大化します。

多様性を活かす環境を整備

勤務制度

スライドワーク制度 時間意識・勤務意欲・業務効率の向上を目的として、社員それぞれのライフスタイルに合わせて勤務時間帯を選択することができる制度です。
あらかじめ承認を得ることで、出勤時刻を定時より最大2時間早める、または遅らせることができます。
短時間勤務制度 母性の保護、子どもの育児、または肉親の介護のため、1日の勤務時間を短縮することができる制度です。
1日2時間を上限に、1か月単位で勤務時間を短縮することができます。
選択型短縮勤務制度 ワークライフバランスの充実などのため、1週間の所定勤務日数を短縮することができる制度です。
週休4日勤務または週休3日勤務を半年単位で選択することができ、短時間勤務制度との併用も可能です。
在宅勤務制度 通勤に伴う負荷、または家庭の事情に配慮しつつ、より生産性の高い働き方を目指して、在宅で勤務ができる制度です。自宅以外の会社が認めた公共および民間レンタルオフィス等にて勤務することが可能です。
在宅勤務をした日には、手当を支給しています。
社外副業制度 当社に勤務を継続しながら他の仕事にも就くことができる制度です。起業を含めた社員個人の営む業務はじめ、他社の社員としての雇用、SDGs視点による事業への支援等社会貢献できる業務も可能です。
社内副業制度
(社内応援)
社員が他部門の業務を、所属変更を伴わず気軽に短時間で支援する制度です。部門を超えた業務の支援を促し、コミュニケーションや​アイデア誕生および自発的な職域開拓機会創出を目的としています。

ダイバーシティ推進の柱

1

女性活躍推進

女性のキャリア形成支援を進めるなかで、女性社員の能力開発・活躍の推進を図ります。

2

グローバル人材配置

グローバルに活躍する社員が、さらにステップアップしていくためのグループ人事交流を進めています。異なる価値観や文化がぶつかるなかで変化が生まれ、社員と組織の成長を促します。

3

再雇用・契約社員の
活躍推進

優れた能力やノウハウを持つ社員が、60歳以降も活躍できる環境を整えます。また、専門性の高い契約社員がより活躍できる環境を整えます。

3職責拡大/仕事の成果への対応

失敗を恐れずに挑戦し、成果を出した社員に対して、ダイナミックな処遇が得られる制度です。

給与については、管理職、一般職ともにジョブ型(職務・職責成果)人材マネジメント制度を導入し、賞与は業績に連動したメリハリのある処遇制度にしています。特に管理職については業績結果の反映をより大きくすることにより成果へのこだわりを持った業務の進め方に変革します。若手・中堅社員については早期戦力化を図るとともに、早期登用に結び付けます。

給与制度
  • 新業績連動型賞与制度
  • ジョブ型マネジメント制度

4快適かつ働きがいのある職場環境

快適に業務遂行ができるよう、サテライトオフィスの活用や職場でのフリーアドレス化を積極的に導入しています。また、年齢や性別に関係なく平等に活躍できる機会や、個人の志向する働き方(時間・職種・地域等)に沿った制度整備に注力しています。

快適かつ働きがいのある職場環境
  • 健康経営
  • 企業風土の醸成

社員食堂イベントを通じた「健康経営」の促進

健康経営を掲げ、社員の心身における健康保持・増進の促進に取り組んでいます。本社社員食堂ではヘルシーメニューの提供やさまざまな野菜を取り入れたバイキングを実施する等、さらなる健康意識の向上に努めています。このような取り組みが評価され、「健康経営優良法人」に6年連続で認定されています。

本社社員食堂のヘルシーメニュー
健康経営優良法人認定制度

地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。JUKIは2017年に健康経営宣言を行い、従業員の健康や活力を維持向上させる取り組みを行っています。

2023健康優良法人認定証

健康経営宣言について(経済産業省サイト)