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JUKI のミシンが「2023年度グッドデザイン賞・ロングライフデザイン賞」を受賞

JUKI株式会社(以下、JUKI)の家庭用小型ロックミシン「MO-3000/2800シリーズ」がグッドデザイン賞を、また職業用本縫いミシン「SL-700EX」がロングライフデザイン賞をそれぞれ受賞しました(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)。

グッドデザイン賞 家庭用小型ロックミシン「MO-3000/2800シリーズ」

家庭用小型ロックミシン MO-3000/2800シリーズ


ロックミシンは、布端のほつれを防止するための「カットと縁かがり縫い」を行うほか、伸縮性のある布の縫い合わせやニットフリルの巻き縫いもできるミシンです。
本製品は、自分のやりたい操作がすぐにできるUX/UI※1の要素や、ロックミシン特有の複雑で難しい上下ルーパー糸通しを簡単にできる「イージースレッダー(自動ルーパー糸通し)」を搭載し、各所に世界トップクラスのJUKI工業用ミシンの技術を採り入れています。また、生地や糸の廃棄削減にもつながる、環境に配慮した機能を盛り込んでいます。

※1
UX:ユーザーエクスペリエンス(ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験)の略称
UI:ユーザーインターフェース(ユーザーの目に触れ、使用する箇所すべてのこと)の略称

デザインポイント

  1. ニット・伸縮素材などの可縫範囲拡大の要望に応える、高い縫製技術を実現するハイクラスロックミシン
  2. 工業用ミシン技術を応用した業界初となる「自動糸切り付き空環カッター」機能を安全に安心して使える
  3. 「自動糸調子・フロート機能・イージースレッダー・自動針糸通し」など、多彩な機能で難しい縫製操作から解放

審査員による評価コメント

工業用の縫製品質を家庭でも扱えるだけでなく、より簡単でストレスを感じさせないよう、ユーザー目線で細かなデザインと設計がなされている。自動糸通しや自動糸調子などの機能により、縫製までの煩わしさを大きく低減させ、快く縫製が行えるようにUX設計が実装されている。また、ロックミシンを扱う上では当たり前とさえ思われてきた空環の処理を自動化することで、作業性の向上とともに、糸の無駄を減らすことにも取り組んでいる。操作性・安全性においても随所に細かな配慮と工夫がなされており、ユーザーの創作意欲と縫製の楽しさがより育まれることを目指し、実現されている。
 
 

ロングライフデザイン賞 職業用本縫いミシン「SL-700EX」

職業用本縫いミシン「SL-700EX」


SL-700EXは、近年のハンドメイド市場の需要に応えて、特に皮革や帆布などの厚物の縫製力を向上させました。1台のミシンで薄物から厚物まで安定した可縫性の高さが特徴です。
プロの道具として考え抜いた外観やフレーム構造の起点は、1990年に発売した職業用本縫いミシンTL-90にあります。
33年間デザインを継承できたのは、ご家庭でも使いやすいように軽量ポータブル化したことや、広いフトコロを維持しつつ視認性を高めた実用的なデザインだったこと、JUKI工業用ミシンの「自動糸切り」機構を職業用本縫いミシンで初搭載したこと、などの理由によるものです。
SL-700EXはユーザーの拡大やニーズの変化に柔軟に対応することで進化してきた職業用本縫いミシンです。
 

デザインポイント

  1. 1990年に工業用本縫いミシンの技術を結集し、業界初自動糸切りを搭載した軽量ポータブルミシン
  2. 33年間フレーム構造・外観を継承し職業用本縫いミシンのデファクトスタンダードとなるコンパクトな堅牢デザイン
  3. SL-700EXは更なるプロフェッショナル縫製を追究されるお客様のニーズと共に機能を進化させ続けている

審査員による評価コメント

ミシンと聞けばJUKIを思い出す。それくらい圧倒的なシェア率を誇りながらも、妥協しない製品の質は日本のモノづくりの底力を感じざるを得ない。JUKIのミシンがあることによって、日本の、特にアパレルの世界は格段に品質を上げているように思う。また、その品質の評価は日本国内だけに留まらず、世界まで響いているというから影響力がすごいのである。このロングライフデザイン賞を獲得したことは、その品質もさることながら、長きにわたって愛されてきたモノ、そのもののデザインにおいても評価する意義があるということだ。色々なアクセサリーや余計なアナウンスを付けず、必要にして十分な機能を提供し続けているところに企業としての自信と覚悟を感じるのである。こういったデザインが今後も評価される世の中を目指していきたい。
 
 

 
 
 
グッドデザイン賞公式サイト