行政
外国特許検索システム日経,〔11・2・4(4)〕

特許庁は国際展開を加速する日本企業の活動を後押しするため、夏までに「国際知財戦略」をまとめる方針を固めた。世界の特許情報を網羅した検索システムの開発や新興国での知財紛争の実態を調べられるデータバンクの創設などを具体策として盛り込む。中国や韓国で特許出願が急増するなど国際環境は激変しており、日本企業が知財紛争に巻き込まれるのを未然に防ぐ狙いだ。

行政
バングラ製ニット製品の関税、無税拡大日経MJ,〔11・2・9(4)〕

財務省の途上国からの輸入品を対象に関税率を優遇する「特恵関税制度」を10年ぶりに見直し、ニット製品の適用要件を大幅に緩和する。事実上、関税がかかっていたバングラディシュからのニット製品輸入で、無税の範囲が大幅に広がる。

素材
PLA繊維・機能高め市場拡大繊研,〔11・2・15(3)〕

地球温暖化などの影響で環境意識が高まるなか、トウモロコシなど植物由来の原料から生産されることで注目を集めるPLA(ポリ乳酸)繊維。経済危機の影響でいったん減少した需要が、昨年の秋頃から再び回復している。ひと昔前まではアイロン掛けが難しく、生地の劣化も早いなど課題が多かった。素材メーカーは、「環境にやさしい」だけでなく化石原料繊維と同等の物性や特徴的な機能が市場拡大には不可欠とみて、素材開発を進めている。ここでは合繊各社の開発状況を紹介している。

アパレル
国内縫製の危機はFB全体の危機繊研,〔11・1・25(1)〕

中国生産のコスト上昇、納期遅れなどのトラブルから、国内縫製を見直す動きが広がっている。「確かに仕事の量は増えてきている」(工場経営者)が、加工賃の改善にはつながらず、外国人技能実習生制度の変更に伴う負担増も相まって、倒産・廃業の流れは止まらない。成長の要である海外販売を見据える日本のFB全体にとっての危機とも言える。瀬戸際の縫製業で、現状突破策を探る取り組みが始まっている。

アパレル
春節明け労働力戻る 華東地区で9割以上繊研,〔11・3・1(1)〕

春節の大型連休が明けた中国で、農村の出稼ぎ労働者(農民工)華東地域の縫製工場に戻る率が高まっている。90%以上が大半で、納期遅れは「昨年ほど大きく問題化していない」状況だ。沿岸部で賃金引き上げや労働条件の改善などにより、農民工の職場復帰を促し、商品の納期を前倒しし、内陸部に新工場や協力工場を増やして生産能力を増強したことが背景にある。ただし、中西部への産業移転と労働力の回帰、沿岸部と内陸部の農民工の争奪戦の激化、生産コストの上昇は続くと予想され、戦略的な生産体制の構築が今後も求められている。

流通
有力セレクトショップ、今春は出店ラッシュ繊研,〔11・2・4(3)〕

大手セレクトショップによる今春の新規出店は、前シーズンに比べ、大幅に増える。3月から5月にかけて開業する商業施設に、ベイクルーズグループ、ユナイテッドアローズ、ビームス、シップスの出店が集中するためだ。博多、大阪のほか首都圏でもファッションビルへの出店が相次ぐ。既存業態だけでなく、新規業態の出店や業態複合、レディスに特化した店舗など、立地特性に合わせた出店が多い。

消費
子ども用防災頭巾の安全性月刊国民生活,〔11・1〕 P4~11

国民生活センターは、インターネットを中心に市販されている防災頭巾の中から販売価格が3千円以下の16銘柄を選びテストした。検体購入10年6~7月、テスト実施10年6~8月。すべての銘柄で防災性能を謳っていたが表現がさまざまであった。また、性能試験で燃焼が続き焼失するものがあった。洗濯できるか分からないもの、寸法表示のないものもあった。衝撃吸収性能試験では衝撃吸収性能を高める工夫をした銘柄もあった。消費者へのアドバイスとしては定期的に点検すること。事業者へは、消費者に誤解を与えないような表示や大きさの表示をするよう要望し、より優れた性能を有する商品開発を望む。

クレーム
衣料着火事故、5年で39人死亡日経(夕),〔11・2・8(14)〕

(独)製品評価技術基盤機構(NITE)のまとめで、05~09年度の5年間でガスコンロや電器ストーブなどを使用中に衣服に火が燃え移る事故により39人が死亡、41人が重軽傷を負っていた。亡くなった8割以上が70歳以上の高齢者で、うっかり火に近づいてしまい事故にあった人が多いとみられる。

品質管理
生地・糊の付着アパレル工業,〔11・2・1(3)〕

融点の低い化繊素材や芯地を接着した生地で発生するミシン針への生地・糊の付着トラブル(生地の針への付着、目飛び・糸切れの発生など)について対策を述べている。対策はミシン針温度の上昇を抑えること、粘着物がミシン針に付着しないようにすることであるが、前者についてはまず縫製速度を下げ、細い針を使用する。ミシン針としては、LPコーティング針(非粘着性の高い表面処理)やHPコーティング針(微細な凹凸処理とフッ素樹脂コーティング)の使用が考えられる。

その他
中国の11年繊維・ファッションビジネス展望繊研,〔11・1・20(7)〕

中国経済運営の指針である第12次5ヵ年計画(11~15年)がスタートする11年の繊維・ファッションビジネス業界では(1)国内消費旺盛(2)新規商業施設の相次ぐ開業(3)日本ブランドの出店続く(4)ネット販売の拡大(5)生産コストが引き続き上昇(6)中西部への生産移転がさらに進む(7)省エネ、旧設備の廃棄続く、などが予想される。