行政
次回繊維ビジョン、秋に審議会始動日繊,〔06・2・6(1)〕

経済産業省は日本繊維産業連盟の06年活動方針に盛り込まれた新繊維ビジョンの作成にむけて、秋にも産業構造審議会の繊維産業部会とその下部組織である基本政策小委員会の合同部会を開き、検討を開始する。自立事業終了後の08年度新政策に反映させるには、予算の関係で07年度夏前には答申する必要がある。

素材
ここに技あり:レーヨンベルベット繊研,〔06・1・16(4)〕

揚原織物工業は国内でも数少ないベルベットの専業メーカー。特にレーヨンベルベットの生産で差別化を図る。原糸へのこだわり、職布から起毛、染色加工までの一貫生産による他界品質の物作りで、幅広い顧客の指示を得ている。ベルベットは、たてパイル織の一種。たて糸の一部を接結糸にして、たて二重織物を織りながら、織機に取り付けたカッターで結接糸の中心を切断する。1枚の生地が切られ2枚の生地になる。このパイルの1本1本の切断面が均一であることや、パイルが生前と垂直に立ち上がることで、生地としての色の深みや優美な素材感が得られる。

加工
ナノテク防汚加工繊研,〔06・1・25(4)〕

東レはナノテクを生かし、耐久性に優れた防汚・撥水撥油加工「タップガードNT」を開発。防汚加工には、汚れにくさ(SG性)と落としやすさ(SR性)の二つの機能がある。これまで両立させると性能が低下したため、選択が前提となるものはSR性を重視したものが多かった。今回は従来よりも高いSR性を実現。独自の食品防汚評価テストでは、家庭用洗濯機50回後にSG、SR性は3級以上、撥水・撥油性も4級以上を確認した。あらゆる素材に加工できるが、当面ポリエステルやナイロン織物から始め、ポリエステル綿混などへ広げる。生地値は従来加工のおよそ2倍で、1m当り未加工品の100~150円増となる見込み。

アパレル
セル生産研究会発足近代縫製,〔06・2・5(2)〕

「国内縫製は斜陽産業ではない。成熟した市場が求める将来性ある産業」と提言する業界技術交流グループが、その可能性を開く「セル生産方式」の研究会を1月発足した。国内生産の価値を追求する縫製メーカーも加わり、実ビジネス対応型の骨太の取り組みが始まった。

流通
ネット通販利用の7カ条日経,〔06・1・28(15)〕

便利で利用者も増えているが、ネット通販のトラブルを危惧する声もある。そこで、業者・商品選びから受け取った後の確認までの利用方法の7カ条をまとめた。ショップの信頼性・商品の詳細や代金・決済方法・納期と返品条件の確認、注文確認メールなどの印刷・保管、受け取り後の直ちの確認、通販協会への110番を紹介している。

クリーニング
ドライの洗浄評価試験日本クリーニング,〔06・2・15(1)〕

三洋電機は空気だけでも、または水を用いても洗える家庭用選択乾燥機「エアウオッシュ」を3月から販売する。オゾンを発生させ装置を搭載した。空気清浄機の場合は、ドラムの被洗物にオゾンを含んだ空気が噴射され、約30分で除菌・消臭ができる。水洗いの場合は、すすぎで使用した水をオゾンで浄化し、次の洗いに用いるので、使う水量は従来の半分で済む。この新機種の出現によって、家庭洗濯がさらに商業洗濯の分野を奪うのか注目されている。

消費
吸湿発熱アンダーウエアのテスト日本消費経済,〔06・2・20(7)〕

岩手県立県民生活センターは、吸湿して発熱する繊維を利用したアンダーウエアについて、表示保温性、透湿性、洗濯による変化などを16銘柄についてテストした。表示に関しては、全銘柄とも繊維製品表示法が守られていた。通気性は銘柄で差が見られたが、透湿性は差が無かった。吸水性は肌側で測定したが10分経過しても吸水しないのが1銘柄あった。洗濯による変化は、縦方向で縮む銘柄がほとんどだったが、横方向では、縮む銘柄と伸びる銘柄は半々だった。発熱測定方法は、温度測定、測定条件、比較対照素材(組成)に各社違いがあり、測定方法の同一が望まれる。

品質管理
スーパーファイン・ウール評議会新設繊研,〔06・2・16(5)〕

カシミヤ&キャメル製造業者協会(CCMI)が、同協会内にスーパーファイン・ウール評議会を新設した。欧州、米国、日本市場でのスーパーファイン・ウールのラベル表示管理が目的。構成は、ロロ・ピアーナやエルメネルド・ゼニアを含むイタリア11社、スイス1社、米国1社の計13製造業者。IWTO(国際羊毛繊維機構)が定めたスーパーファインの素材や太さの規格に合った正しいラベル表示がされているかどうかを調査し、正確な表示を促進する。調査の結果、偽表示や誤表示が認められて場合は、表示の訂正や販売停止を求める。スーパーファイン・ウール素材の分析調査も請け負う。