高速汎用マウンタ 「KE-3020/3020R」新発売
高速マウンタ「FX-3」と連結し、高速電動ラインを構築する
JUKI汎用マウンタの新シリーズ「KE-3020/3020R」を発売
JUKI株式会社は、高速モジュラーマウンタ「FX-3」と連結して高速電動ラインを構築する高速汎用マウンタ「KE-3020/3020R」を9月21日より発売します。
当社は、チップ機と汎用機の組み合わせにより生産量に合わせて柔軟に製造ラインを組替えられるモジュラーマウンタの先駆けとして、「KEシリーズ」を1993年から販売し、長年お客様より信頼をいただいております。特に汎用機は、搭載できる部品種のバリエーションが広く、小型部品の搭載スピードが高いため、生産ラインにおいてフレキシブルに活用でき、高い評価をいただいております。
今回、発売する「KE-3020/3020R」は、「KE-2080」の上位機種としてKEシリーズ汎用機の特長を継承しながら、高速モジュラーマウンタ「FX-3」で実現した電動式テープフィーダとメカ式テープフィーダの併用が可能な「Hybrid Feeder仕様」を採用した新シリーズです。
「FX-3」と連結することで、ライン全てに電動式テープフィーダを使用し、幅広い生産ニーズに対応する高品質生産ラインの構築が可能となります。また、「FX-3」同様、電動フィーダ用一括交換台車/メカフィーダ用一括交換台車の入れ替えが可能である為、お客様が既に保有しているメカ式テープフィーダと一括交換台車を使用することができ、投資効率に優れています。
更に「KE-3020/3020R」は、「FX-3」の設計思想を踏襲することで、一層の操作性向上を追求しました。 オペレーション画面にはフルグラフィック表示と大型タッチパネルモニターを採用する事により視覚的な操作を実現しています。また、生産開始までの段取り手順をチェックしながら作業できる「段取り支援機能」や、複雑な形状の部品のデータ作成をわかりやすく支援する「汎用ビジョンティーチング機能」などを備え、操作性を更に高めています。
また、チップ部品を電気的にチェックすることで、フィーダのセットミスを防止する「部品ベリフィケーション機能」や、マウンタ内の静電気を除去する「イオナイザー」など、お客様の製品品質を維持・向上させる新オプションを用意しました。
当社は、「FX-3」との互換性を高めた 高速汎用マウンタ「KE-3020/3020R」の導入により、高速機市場での更なる販売拡大を図って参ります。
製品名 | 高速汎用マウンタ 「KE-3020/3020R」 |
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出荷開始予定日 | 2010年9月21日 |
主な特長
業界初Hybrid Feeder仕様を採用した汎用マウンタ
一括交換台車単位で電動・メカ式テープフィーダを併用可能です。従来機の一括交換台車・メカ式テープフィーダも使用できるため、既存の資産を無駄なく有効活用でき投資効率に優れています。
KEシリーズのフレキシビリティを継承
0402部品(0.4ミリ×0.2ミリの極小チップ部品)から74ミリ角部品、50ミリ×150ミリまでの大型部品にまで対応する幅広い部品対応力により、生産ラインの中でフレキシブルに活躍します。
チップ部品搭載速度:20,900CPH(0.172秒/チップ :最適条件)、(IPC9850準拠:17,100CPH)
IC部品搭載速度:2,200CPH(従来機比約19%向上)、 (MNVCオプション使用時:5,800CPH)
優れた操作性
フルグラフィック操作画面と大型タッチパネルで、直感的なオペレーションが可能です。
「段取り支援機能」:生産までの段取り作業を順番に表示、チェックしながら作業確認ができます。
「汎用ビジョンティーチング機能」:異形部品の部品データ作成手順をわかりやすくガイダンス表示します。
幅広い対応力
大型LCD(液晶ディスプレー)モニタ生産などにも対応できるXLサイズ基板仕様の新設で、最大基板サイズ610×560ミリまで対応できます。
フラックス転写に対応します。(オプション)
製品品質を維持・向上させる新オプション
「部品ベリフィケーション機能」:生産前や部品交換時に、部品のコンデンサ容量や抵抗値、極性を検査することで誤搭載を未然に防ぎます。6部品同時検査により、段取り替え時の時間短縮に貢献します。
「イオナイザー」:マウンタ内の静電気を中和し基板や部品の静電気を除去します。
省電力
消費電力を、大幅削減(従来機比約25%削減)しました。
【 3E EVOLUTION について 】
1993年から弊社は、「3E」(EASY、ECONOMY、EXPANSION=操作が簡単で、経済性に優れ、拡張性を持った製品を提供すること)を商品コンセプトに、お客様によりよい商品、サービスを提供するため努力して参りました。
今年、2010年からこの「3E」を、“より”EASYに、“より”ECONOMYに、“より”EXPANSIONに進化させるべく、「3E EVOLUTION “進化”」を新たなコンセプトとして事業運営を図っております。
基本仕様
基板サイズ | L基板用(410×360) | ○ | |
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L-Wide基板用(510×360)*1 | ○ | ||
XL基板用(610×560) | ○ | ||
部品高さ | 12mm仕様 | ○ | |
20mm仕様 | ○ | ||
25mm仕様(XL基板用のみ) | ○ | ||
部品サイズ | レーザー認識 | 0402~□33.5mm | |
画像認識 | 1.0×0.5mm~□74mmまたは50×150mm | ||
部品搭載速度 | チップ部品 | 最適条件 | 20,900CPH |
IPC9850 | 17,100CPH | ||
IC部品 | ![]() |
||
2,200CPH | |||
搭載精度 | レーザー認識 | ±0.05mm(Cpk≧1) | |
画像認識 | ±0.03mm(Cpk≧1) | ||
部品装着数 | 最大80品種(8mmテープ換算) |
*1:L-Wide基板用はオプション
*2:MNVC(オプション)を使用