JUKI高速フレキシブルマウンタLX-8が進化
~新開発「プラネットヘッドP20S」により、高速性と汎用性の両立を実現~
JUKI株式会社(本社:東京都多摩市、以下「JUKI」)は、新開発の高速ヘッドモデル「プラネットヘッドP20S※1」を搭載した高速フレキシブルマウンタ「LX-8」を9月2日から国内外で発売します。
2023年8月に先行して発売した汎用力の高い「匠(たくみ)ヘッド※2仕様」に続き、高速搭載を実現する「プラネットヘッドP20S仕様」をラインナップに加えることで、2ヘッド仕様でクラス最高の高速搭載と高い面積生産性を実現します。
「プラネットヘッドP20S」は、部品サイズ0.2mm×0.1mm~5mm角までの極小チップの搭載が可能であり、部品の小型化や高密度化に対応します。チップの搭載速度は最高水準の105,000CPH※3を誇ります。「プラネットヘッドP20S」と「匠ヘッド」をお客様ご自身で自由に組み合わせることにより、ラインレイアウトを変更することなく、高速大量生産から多品種少量生産まで、生産状況に応じたフレキシブルなライン構築が可能です。
当機は、高速搭載かつコンパクト設計で実現する面積生産性や業界最多のフィーダ数160本の高効率生産、スマホライクなモニタ画面などを搭載した次世代を見据えたフラッグシップ実装機です。
LX-8は新設した「JUKI SUSTAINABLE PRODUCTS※4」に認定された製品です。JUKIは、CO2排出量・資源ロスの削減、労働環境の改善など、さまざまな社会課題の解決に製品面からも取り組んでいます。
近年、EVやAIの進化に伴い、多様な部品種への対応、高精度化、高密度化が求められています。SMT※5の生産現場においては、高効率生産、高い汎用力と高品質生産など、生産の高度化が進んでいます。
JUKIは、「JUKI Smart Solutions」をテーマに、お客様の生産現場での課題を解決し、多様な生産品目にフレキシブルに対応する実装ラインの構築や生産工程の自動化・効率化、製造業のDX化に貢献してまいります。
※1 プラネットヘッドP20S:当社呼称。ロータリーヘッドのこと。回転方式で部品を吸着・搭載する機構。
※2 匠ヘッド:当社呼称。インラインヘッドのこと。部品高さに合わせて認識センサーが可変し、部品を吸着・搭載する際の動作ロスをなくした独自技術機構。
※3 プラネットヘッドP20S×2基を搭載した場合の速度
※4 JUKI SUSTAINABLE PRODUCTS:環境に配慮し、持続可能な社会に貢献する製品を認定する社内制度。
詳しくはこちらをご参照ください。
※5 SMTとは、“Surface Mount Technology”の略。表面実装技術のことを指す。
特長
1. 2ヘッド仕様クラス最高の高速搭載と面積生産性を実現 ※当社装置比
①プラネットヘッド P20S
- 最適搭載速度:105,000 CPH (P20Sを2基組み合わせた場合) ※当社装置比最速
- 20本のノズルで連続吸着するプラネットヘッド構造
- 極小部品でも安定した吸着・搭載を実現
- 搭載部品高さに合わせヘッド高さを自動可変し、生産性向上を実現
- ヘッド軸高さは3段階制御(0.5、2、3 ㎜)
②匠(たくみ)ヘッド
- 最適搭載速度:94,000CPH (匠ヘッドを2基組み合わせた場合)
- レーザ認識で部品の高さに合わせ、ヘッド高さが可変
- 大型部品の搭載もスピーディーで正確な搭載が可能
2. 幅広い部品種に対応
プラネットヘッドP20Sと匠ヘッドを組み合わせることで、部品サイズ0.2mm×0.1mm~65㎜角、または10mm×90mmや50mm×75mm、部品高さ25mmまでの幅広い部品種に対応
3.フィーダ装着数が2ヘッドクラス最高 ※当社装置比較
- 匠ヘッド×匠ヘッド160本 / P20S×P20S 136本 / P20S×匠ヘッド 148本
- 幅広い部品種を搭載できるため、段取り替え時間の大幅短縮、生産準備の効率化を実現
4.使いやすさを追求したユーザーインターフェース
オペレータに見易い高さ、UI/UXデザイン
- 縦型モニタを採用しスマホライクな操作で操作性を向上
- お客様自身で、優先度の高い機能をトップ画面に配置可能
- 多言語対応
◆発売日
2024年9月2日 LX-8 (プラネットヘッドP20S仕様)