検査精度とスピードを大幅に向上させた 基板検査機「RV-1」を新発売
検査精度とスピードを大幅に向上させたAOI・SPI併用装置
基板検査機「RV-1」を新発売
JUKIは、部品の装着不良や、はんだの印刷不良を検査し、不良基板の流出を防ぐ「基板検査機 RV-1」を12月20日より国内外で発売します。本機は「クリアビジョンキャプチャリングシステム」を搭載し、モバイル端末などの高密度基板においても、不良を正確かつ高速で検出します。
検査は、あらかじめプログラミングしたデータと基板を撮像したデータを照合し、良否判定を行います。RV-1は、撮影照明に「クリアビジョンキャプチャリングシステム」を採用し、直径270mmの大口径高輝度白色LED3段リングライトと同軸落射照明を装備しています。これにより、あらゆる検査対象に対して、極めて鮮明な画像を取り込めますので、過判定(良品をNGと判定)を低減でき、再確認に要する時間を大幅に削減することができます。また、ツイン駆動のリニアモータの動作とCMOSカメラや画像処理ライブラリの転送スピードの高速化で最速「0.14秒/フレーム」の高速撮影が可能になり、検査スピードが大幅に向上します。
最終確認の目視判定では、「斜めカメラ」で撮影した画像を合成した3D表示ができますので、良否判定が容易です。さらに1人のオペレータが複数ラインの検査画像を確認する「集中オペレーション」により、検査工程の効率化と検査者による判定のバラつきを防止します。
プログラム作成においては、あらかじめ用意されたテンプレートを貼り付けるだけで、検査データを自動で生成できるため初心者の方でも簡単に作成することができます。
また、RV-1はリフロー前・後の搭載部品の状態を検査するAOI機能のみならず、はんだ印刷後の状態を検査するSPI機能など幅広い用途で活用可能で、生産ラインの変更にも柔軟に対応できます。また、操作方法が共有できるため、プログラム作成や作業者の教育など効率よく進めることができます。
近年、電子回路基板はスマートフォンなどのスマートデバイス、車載ECU、医療機器、デジタル家電などの高機能化、多機能化により、一層小型・高密度化が進んでいます。JUKIでは、今回発売の基板検査機「RV-1」と同時発売のクリームはんだ印刷機「RP-1」に加え、12月2日に高速コンパクトモジュラーマウンタ「RXシリーズ」をリリースしました。新たな実装機器のラインアップを拡充し、実装ライン全体で高い生産性、汎用性、そして高品質を実現し、お客様のニーズにお応えしてまいります。
主な特長
高精度判定
「クリアビジョンキャプチャリングシステム」により、0402部品*やはんだフィレットなどあらゆる検査対象において、極めて鮮明な画像取り込みを実現。過判定率を大幅に低減し、再確認に要する工数も大幅に削減可能です。
*カメラ分解能 ±10μmの場合(高分解能)。標準仕様は±15μm
高速検査
高速転送が可能なCMOSカメラの採用、ツイン駆動リニアモータ、画像処理ライブラリによる高速化、64bitOSなどの採用により「0.14秒/フレーム」の高速検査を実現しました。
集中オペレーション
複数の検査機で不良と判定された画像を1台のPCに送り、オペレータが単独でその画像を目視判定することが可能です。判定者によるバラつきを防ぐとともに、工数の大幅削減を実現します。
3D検査に対応
斜めカメラの採用で撮像した画像を合成した3D表示が可能になり、不良箇所の目視判定をサポートします。
また「i-3D機能」により、はんだフィレットの傾斜に応じて立体的な画像をカラー表示でき、はんだ付け状態の良否判定が容易です。
簡易プログラム作成
あらかじめ用意されたテンプレートを貼り付けるだけで、部品やランドのサイズにあった検査データを自動で生成できる「テンプレートモード」を用意しました。良否判定を行うための検査プログラミングも簡単に作成が可能です。
幅広い用途
生産品目の変更に伴うライン変更などで、AOIとSPIの設置台数の変化にも柔軟に対応でき、素早い生産立上げが可能です。また、AOIとSPIで操作方法・データ出力形式が同一のため、作業者の教育が容易で、検査結果の一元管理が可能です。