ロストワックス

鋳造とは、金属材料を融点よりも高い温度で溶かし、鋳型に流し込み、冷やして固める金属加工方法の一種です。

この鋳型を作る方法の違いや溶融金属の流し方の違いにより、いろいろな鋳造法が存在します。
鋳造技術の中でも複雑な形状の鋳造品を一体成形する技術に精密鋳造技術があり、ロストワックス精密鋳造はこの精密鋳造技術のひとつです。

特徴

複雑な形状の一体鋳造が可能

複雑な形状をもつ部品に適したロストワックスならば、従来は別々に加工・組立をしていた製品でも一体鋳造が可能となり、コストダウンにも寄与します。
ロストワックスで使用される金型は、多いもので20個以上の型で構成される分割型もあり、抜き勾配も不要となります。

数gから数10kgまでの部品への鋳造対応

工業用ミシン部品から発電機のタービンブレードまで、幅広い範囲の部品に対応可能です。
形状や大きさについてお客様のご要望をお気軽にご相談下さい。

複雑な3次元曲面や内部形状も可能

ロストワックス精密鋳造により、機械加工では困難な複雑な三次元曲面の形成が可能です。

また、セラミック中子や中子ワックスの活用により、複雑な内部形状であっても自由な設計ができます。

約80種の材質の加工に対応

一般鉄鋼や一般非鉄のほかに、真空鋳造設備によりチタン合金や耐熱合金、コバルト合金などの素材も使用可能です。

自社に金型工場も保有

ロストワックス製造のための金型も自社で制作しております。

金型設計では3次元CAD/CAM、金型加工においては、高速加工機導入により、高精度、短納期、コストパフォーマンスの高い金型の安定供給を行います。

加工設備

■成形機

■コーティング

■オートクレーブ(脱ロウ装置)

■大気鋳造

■真空鋳造

※上記設備は一部です。詳しくはお問い合わせください。

※写真をクリックすると、拡大してご覧頂けます。

製品事例

■人工関節

[材質]コバルト合金、
チタン合金

■タービンブレード

[質量]1~40kg

[材質]SCS3,SCS13
INCO713,INCO738

■船舶/工具関連部品

お問い合わせ

JUKI株式会社 グループ営業開発室

TEL:042-357-2279 FAX:042-357-2380

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