手作りワールド

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ミシンを使い、ものづくりを通して
子供たちが「大切な宝物」を見つけるお手伝いをさせてもらっています。

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お名前:acoustic(アコースティック)さん
東京都小金井市でソーイング教室「チキチキソーイングクラブ」を運営

使用ミシン:TL-30DX(シュプール30デラックス)

「チキチキソーイングクラブ」は開校10年になるソーイング教室です。小さな子でもミシンを使ってものづくりをします。でも、ミシンを使えるようになることが目的ではありません。子供達の自由な発想、考える楽しさ、生きる力、そして物の価値観を何より大切にしています。


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お客様の声
ミシンを使い、ソーイングという手段で、子供たちがものづくりを通して「未来を生きる力」や「大切な宝物」を見つけるお手伝いをさせてもらっています。

ソーイング教室をはじめたきっかけ。そして今へ――。


「 夢のお店作り計画 」

私は自宅でパタンナーとして働いていて、夫は自宅事務所でアパレルのMD(マーチャンダイザー)をしていました。私たちには娘がおり、娘の成長の喜びとともに自宅での作業は手狭になっていきました。そこで、近所に事務所や作業場を探すことにしました。その時に見つけた場所がお店にできそうで、そこからは娘と一緒に「夢のお店作り計画」を始めました。ノートや画用紙にたくさんの絵を描いて、企画を考え――。「こんなものを売ろう!」とか「作ろう♪」とか。話をしながら、それはワクワクする毎日でした。お店は2012年にオープンしました。

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「 チキチキソーイングクラブの誕生  」

これもきっかけは娘です。話はお店を始める2年程前に遡ります。私が仕事でミシンを使っていると、娘が横に来て「何かを作りたい!」と言うんです。そこで、最初にロックミシンを使わせてあげたところ、とてもハマりまして。一日中ミシンを踏んでいました。そして、私に「裁断鋏ケース」を作ってくれたんです。とっても感動しました。その後、職業用ミシンの使い方を教えてあげたところ、今度は工夫して「針刺し」を作ってくれました。出来上がりはぐちゃぐちゃでしたが、本当に嬉しかったです。

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そんな経験から「小学1年生でもミシンが使えるんだ!」と気付かされました。ですので、お店を始めると決めた時から、環境が整ったら「ソーイング教室」を開きたいと考えていたんです。でも、その時点では、職業用ミシンは1台しかありませんでした。そこで、文化学園の後輩から安く譲ってもらうなどして、4台を揃えて「チキチキソーイングクラブ」を開校しました。最初の生徒は当時3年生だった娘とその友達でした。その後、ありがたいことに口コミでソーイング教室に入りたいという生徒がどんどん増えて、今につながります。

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教室のコンセプトは
「自由な発想」「考える楽しさ」「生きる力」「物の価値感」

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「 作ること、壊すこと 」

教室では、“授業”という堅苦しい感じではなく、人としてのふれあいに重きを置いています。子供たちは作ることが本当に好きで、それと同じくらい壊すことも好きです。子供たちは、そのマインドスペースの中で、色々なものを作ったり壊したりしながら生きていると思うんです。その中で自分だけの宝物を見つけていって欲しいと願っています。そして、私たちは、ミシンというアイテムを使い、ソーイングという手段で生徒たちが「生きる力」や「心の色や形」を見つける過程のお手伝いをしています。


「  思い思いにものを作る生徒たち 」

教室では端切れを自由に使うことができます。生徒たちは思い思いに、様々なものを作ります。初心者はファスナーポーチやペンケース。気に入って繰り返し作り、「縫い方を覚えてしまった」という子もいます。学校で使うものは一通り作っていますし、経験を積んだ生徒になるとパッチワークをしたり、生地の組み合わせを工夫してデザイン性のあるものを作ります。何年か通っている生徒は最終的には「お洋服を作る」とみんな言います。


「 ソーイングがいちばん好き! 」

教室に通われている生徒のお母様からは、「たくさん習い事をしていますが、子供はソーイングがいちばん好きだと言っています」とよく聞きます。
そういえば、「生徒たちが時間になっても帰らないな」と度々感じます。そして「もっとやりたい」「お迎えを遅れてきてもらう」なんてことをよく言っています。きっと楽しいのでしょうね。家ではおとなしい生徒が、教室に来るとヤンチャになるということも。楽しすぎて調子に乗っているのかなと感じて、面白いなと思います。

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教室のミシンは一番安全なJUKIの「職業用ミシン」


教室のミシンはJUKIの「職業用ミシン」を使っています。
JUKIの「職業用ミシン」は一番安全ですし、壊れないからです。
実際に、使いやすく子供達にも人気です。

JUKIミシンが大好きなので特に要望はないのですが、これだけの台数を揃えているとメンテナンスに時間や費用がかかります。メンテナンスのための講習などしていただけたら嬉しいです。もしかすると、ミシン技師の方の分野かなとも思いますが。

なお、ミシンを使用するにあたり、生徒たちにはまず「針を触らないこと」、次に「押え金を上げたまま縫わないこと」を注意しています。
便利な機能はほとんど使わないです。ミシンが上手になるために必要なことは「ミシンの声を聞くようにしてね」ってことと、「ミシンを可愛がってあげてね」ってことです。ミシンを大事にしてくれる子は自然と上手になります。

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これからソーイングを始めようとする子供たちへ


ものづくりは、子供たちの成長の中で必ず大事な宝物になると思います。大きくなって、辛いことがあった時や乗り越えなきゃいけない困難に飲み込まれそうになった時に、「自分の中の色や形」を思い出して欲しいです。それが、この世界で生きていく糧になると思っています。
ミシンはみんなのお友達です。今までミシンをとっても難しいものだと思っている人でも、ちゃんとしたミシンを使えば、必ず上手にものづくりができるようになります。ちゃんとしたミシンの選び方は、ミシン専門店やacousticに相談してもらえたらアドバイスできると思います。良いミシンと出会うことができたら、きっと一生のお友達になれると思います。

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販売店からひとこと


ソーイングセンターjoyは東京都立川市、埼玉県所沢市、東京都中央区カンダ手芸内1Fミシンコーナーの3店舗でミシンの販売、修理、レンタル、ミシンキルトやソーイング教室を行っております。
ミシン購入体験も随時行っており、ソーイングアドバイザーが丁寧に対応致します。またミシン修理歴50年のベテランがミシンのお困りを解決致します。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
acousticさんでは手作りを通してものを大事にする事を教えており、
小さい頃から手作りに触れることでミシン以外の事でも成長に繋がると思います。
ミシンを通して手作りの喜び、感動をお手伝いが出来る事がミシン屋として、とてもありがたいと思っております。

世界のミシン ソーイングセンターjoy
https://www.mishin-joy.co.jp/

店舗情報
■立川店 家庭科室 修理工房
〒190-0011
東京都立川市高松町2-17-32
TEL:042-540-1755
定休日:第1・第3日曜日
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■埼玉所沢店
〒359-0044
埼玉県所沢市松葉町11-9
TEL:04-2991-4651
定休日:第2・第4日曜日
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■カンダ手芸1Fミシンコーナー
〒103-0002
東京都中央区日本橋馬喰町1丁目14-10 カンダ手芸1Fミシンコーナー
TEL:03-3249-3802 
営業時間:AM9:00~PM5:30(土曜日はPM5:00まで)
定休日:日曜日・祝日

取材:2023年5月