SL-700EXでレザークラフトにチャレンジ!

本革と帆布でトートバッグを作ろう!

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本革と帆布のトートバッグ
サイズ:27㎝(縦)×34㎝(横)×14㎝(マチ)※持ち手の長さ含まず

【材料】 ※牛革、表地、裏地の詳細は必ず裁断図をご確認下さい。
牛革(オイルダコタ):厚さ 約1.3㎜~1.4㎜ W570㎜, H430㎜(約24.6ds)
表地:11号帆布 950㎜巾 W540㎜, H600㎜
裏地:綿ツイル 1130㎜巾 W540㎜ H880㎜

胴芯:芯チャン0.6㎜厚 用尺:W660㎜, H120㎜
底芯:芯チャン0.8㎜厚 用尺:W330㎜, H140㎜

カシメ式マグネット 18mm(色:アンティークゴールド)1組
特大カシメW頭 頭11㎜×足10㎜(色:アンティークゴールド)8組

【必要な用具】
工作用紙(型紙用)、チケン紙(型紙用)カッター重し定規カッティングマット目打ちのりベラゴムのりローラー両面テープ(5㎜)両面テープ(9㎜)クリップトコノール穴あけポンチ3㎜特大カシメ打ち棒13㎜​特大カシメ打ち棒11㎜​カシメ式 マグネット打ち台ハンマーパンチマットステンレス打板、紙やすり、綿棒、綿布(コバ磨き用)

押え:ツメ押さえ2.5㎜スムース(テフロン)押さえ
糸:サンカブト30番手スパンミシン糸 色:270 
針:オルガン/DB×F2 太さ/#18オルガン/DB×1 太さ/#18
マグネット定規

【必要な機械】
革漉き機

 

 

作り方の手順

1.型紙作り

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①表前胴下、②口中、③表胴上、④裏胴、⑤同芯、⑥底芯、⑦内ポケット の型紙をそれぞれ下図の寸法で作ります。

大きな型紙を精緻につくるのはなかなか難しいですが、工作用紙も使って直角をとりながら、大きな型紙を正確に作る方法をご紹介します。

●型紙寸法
※型紙は縫い代10㎜含む
:はノッチの位置(縫い代は端から10㎜、それ以外は中心)
:はポケット、カシメ、マグネットホック の付け位置

上画像

①表前胴下 ②口中

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③表胴上

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④裏胴

上画像

⑤胴芯、⑥底芯、⑦内ポケット

★工作用紙を使って直角をとりながら大きな型紙を正確に作る方法

上画像

①工作用紙で半分のサイズの型紙を作ります。

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②半分に折ったチケン紙の上に①の型紙の置きます。

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③目打ちで印をつけます。
の4か所は工作用紙の外側ギリギリにつけます。
の4か所は工作用紙の上から少し内側につけます。
※チケン紙までしっかり貫通するように!

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④半分に折っていたチケン紙を開いて、定規での8点をつなげた線を引きます。

上画像

⑤ ④で引いたアウトラインに沿って型紙を切りとります。

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⑥ ③で印をつけたの位置(右側4か所+左側4か所)にハサミでノッチを切ります。

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⑦ 縫い代1㎝をつけて型紙の完成です。

2.裁断・印つけ

右画像

裁断図を参考に、1.で作った型紙を使って裁断し、型紙の通りに印(:ノッチ、:ポケット、カシメ、マグネットホック の付け位置)を付けます。(縫い代の線は不要)
※カッティングマットの上にカットする素材、型紙、重しの順で置き、定規は使わずに型紙に沿ってカットします。
※「持ち手」と「ヘリ巻き用革」は型紙は無いので、定規を使って裁断図のサイズにカットします。

ちょっとしたコツが必要な、凹んだコーナーの裁断については、ポイントを動画でご説明します。

上画像

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※生地巾の方向は横地ですのでご注意ください。
バッグの口側が縦地となることで口側が伸びにくく型崩れしにくい。

上画像

※生地巾の方向は横地ですのでご注意ください。
バッグの口側が縦地となることで口側が伸びにくく型崩れしにくい。

上画像

3.革漉き(スカイミニ)

右画像

家庭用革漉機スカイミニを使って、ヘリ巻き用革、表前胴下を革漉きします。

  • ヘリ巻き用革は ベタ漉き
  • 表前胴下は 底側を段漉き、凹んだコーナーのある両サイドは斜め漉き します。

4.内ポケットを作る(ヘリ巻き)

右画像

内ポケットを作ります。

ポケット口は、ベタ漉きをしたヘリ巻き用革でヘリ巻きします。
仮止めや、内縫いの代わりに両面テープを使って、キレイに手早く作る方法をご紹介します。

5.内ポケットを付ける

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内ポケットを裏胴に縫い付けます。

ポケット口に力がかかっても簡単にほつれないように、縫い始めと縫い終わりは裏胴に1針落とすところがポイントです。

6.内袋の縫製

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内袋を仕立てます。

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①裏胴に口中を中表に重ねて縫い代1㎝で縫います。(ポケットない方も同様に)

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②表にして、口中をおこし(縫い代を裏胴側に片倒して)縫い合わせ目から2.5mm(裏胴側)に1本ステッチをかけます。(2枚とも)

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③2枚を中表に合わせて、底を縫い代1㎝で縫います。

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④両脇を縫い代1㎝で縫います。

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⑤脇と底の縫い代を互い違いにして縫い線を合わせ、マチを縫い代1㎝で縫います。

7.革の持ち手を作る

右画像

革の持ち手を作ります。
裁断した2枚の持ち手(革)をゴムのりで貼り合わせ、2本にカットしたものを縫製します。

1.の動画では、2枚の革をズレないように貼り合わせるポイントや、2本にカットする際のコツをご紹介します。
2.の動画では、ツメ押さえ(2.5mm)の使い方や、コーナーで1針の長さが合わない場合の調整方法をご紹介します。

8.コバを処理する

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表前胴下の上部と、持ち手の周囲のコバを処理します。

「作品:パスケース」の動画でコバの処理手順について説明していますので、同様の手順でコバを処理します。

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表前胴下の上部(2枚) コバ処理の参考動画↓
JUKI SL-700EX レザークラフト-コバの処理~胴(前)上部~(作品:パスケース-4)-
https://youtu.be/SSr1JcRzuF0
 

上画像

持ち手の周囲(2本) コバ処理の参考動画↓
JUKI SL-700EX レザークラフト-コバの処理~周囲~(作品:パスケース-9)-
https://youtu.be/i7h34TFLhvI

9.表袋の縫製

右画像

革(表前胴下)と帆布(表胴上)を縫い合わせて表袋を作ります!

革を縫い合わせた箇所(底、脇)の縫い代の処理や、両脇の革と帆布の縫い合わせ箇所をピッタリ合わせるコツ、底芯を入れて底マチを縫う時のポイントなどをご紹介します。

10.表袋と内袋をつなげる

右画像

表袋と内袋をつなげます。
両面テープを使って胴芯や、表袋と内袋を仮止めしてから、口の周りをぐるっと1周表から縫います。

上画像

内袋の口(裏)に9㎜幅の両面テープを1周貼ります。
※両脇の縫い代は割った状態で貼ります。

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②①で貼った9㎜幅の両面テープの際で折り返して、両面テープを剥がしながら1周しっかり折ります。

上画像

③②で折り返した上から、5㎜幅の両面テープを1周貼ります。

上画像

表袋の口(裏)に9㎜幅の両面テープを1周貼ります。
※両脇の縫い代は割った状態で貼ります。

上画像

⑤胴芯2枚の上側(ノッチを切った側)に9㎜幅の両面テープを貼ります。

上画像

⑥胴芯の両面テープを剥がして、胴芯のノッチと表袋(裏)の口のノッチを合わせて貼ります。※この時、胴芯は表袋(裏)に貼った両面テープから2㎜程度下に離して貼ると次のステップでキレイに折り返せます。

上画像

⑦④で貼った9㎜幅の両面テープの際で折り返して、両面テープを剥がしながら1周しっかり折ります。

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⑧表に返します。

上画像

⑨内側から口部分を1周ローラーで押えます。

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⑩表袋の中に内袋を落とし込みます。

上画像

⑪中心のノッチと両脇の縫い線を合わせながら、③で貼った内袋の両面テープを剥がして貼り合わせます。

上画像

⑫表から口周りを縫い代2.5㎜で1周縫います。マグネット定規をスムース(テフロン)押え右側の中心に図のように合わせて添わせると、縫い代約2.5㎜で縫えます。
※返し縫い((縫い終わり3,4針重ねて、3,4針戻る)箇所が持ち手で隠れるように、持ち手付け位置から縫い始めるとキレイです。

11.カシメ式マグネットをつける

右画像

カシメ式マグネットをつけます。
カシメ式マグネットは内側と外側両面ともキレイに仕上がる優れものです。
つける金具のサイズに合った道具を使うことで、簡単につけることができます。

12.持ち手をカシメでつける(完成)

右画像

持ち手をカシメでつけます。
カシメ式マグネットと同様に、つける金具のサイズに合った道具を使って簡単につけられます。
カシメを8か所つけて完成です!

上画像

完成です♪

上画像

肩に掛けても丁度よいサイズです♪

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