連想入力とは

連想入力について

●概要

連想入力は、漢字(全角文字)を能率よく入力することを目的に考えられた入力方式です。

漢字1字に対し、2タッチのコード(カナ、数字、英字、記号)を対応づけていますが、そのコードをオペレーターが記憶し易いように、「読み」「形」「意味」などから連想できるように考えられています。2タッチ入力とも呼ばれます。

例)「山」の場合

KIS連想では「ヤマ」と入力します。これは、読みそのままです。
カンテック連想では「ヒマ」と入力します。これは、「ヒマラヤ山脈」から連想します。

レン子

 

 


 

 

 

 

●連想入力とローマ字変換入力とのタッチ数の違い

一般的に使用される「ローマ字変換入力」では、読みを入力して「変換」というキー操作が必要です。

文字によっては何度も「変換」キーを押す必要があり、タッチ数が増えて行きます。


例)重機哲夫(じゅうき てつお)を入力する場合。

<ローマ字変換の場合>

合計13タッチ


<連想入力(カンテック連想)の場合>

 重(ニト)・・・重力(→ューン)

 機(メカ)・・・メカニズム(機械の装置の意)

 哲(テク)・・・哲学(ツガ

 夫(ハニ)・・・ハニー(旦那様の愛称)

合計8タッチ




●連想入力の利点

【誤変換の減少】

ダイレクトで目的の文字を指定することにより、変換レスとなります。ローマ字変換などのような、誤変換や誤選択などのミスを防ぐことができます。


【タッチ数の低減】

ローマ字変換などで発生する、候補文字の「選択キー」、「確定キー」などの実際にデータ(商品)とならない不必要なキータッチを減らすことができます。


【エントリースピード向上】

ローマ字変換などで漢字をエントリーする際は、「どれを選択するか」と考える時間が必ず発生してしまい、(精度が必要なデータはなおのこと)この間は手が止まってしまいます。
連想入力はこの時間が大幅に減少しますので、精度を落とさず、圧倒的なスピードでエントリーができるのです。


連想入力の種類

●KIS方式

「ケイアイエス」または「キス」とも呼ばれます。

音訓読みそのままの組み合わせによる漢字が全体の6割を占めています。

練習訓練が容易であり習得期間が短かくてすむという特徴があります。

<連想コードの一例>

読みがコードになっている 愛→アイ 山→ヤマ 坂→サカ
分解したカナがコードになっている 化→イヒ 加→カロ 礼→ネレ 林→キニ
熟語がコードになっている 屋→コヤ(小屋から)須→ナス(那須から)
外国語の発音がコードになっている 車→カア(car) 近→ニア(near)

●カンテック方式

頻度の高い字にはホームポジション周辺の打ちやすいキーを割り当てあります。

また、左右交互に動かしリズミカルに打てるよう工夫されています。

<連想コードの一例>

読みがコードになっている 西→ニシ 丘→オカ 島→シマ
字の形(部首など)がコードになっている 吉→シク(士と口) 間→モヒ(門と日)
熟語がコードになっている 節→キセ(季節から) 特→トヘ(特別から)
連想がコードになっている 秋→チル(枯れ葉が散る)


連想入力の習得について

●習得期間

連想方式は、集中的に訓練を行うと1ヶ月程度で習得できるとも言われています。 
連想コードを覚え、高速に入力ができるようになるには、文字に対して反射的に指が動くようになってからと考えると、ある程度時間が掛かるのは当然といえます。 
時間を掛け、訓練すればするほど実力が身に付くのが連想入力です。

 

●習得ツール

JUKIでは連想入力の習得をご希望者様向けに「連想入力トレーナ-」をご用意しております。
トレーニングのコースは、連想入力(KIS/カンテック)、ANK入力(数字 英字 カナ)があります。
レッスン毎にテストが用意されており、習熟度を自分でつかめ、オペレーターの自己啓発ができます。

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