SDGsに配慮した開発技術

SDGsに配慮したコア技術

省エネルギー技術

各種モーターをコントロール・最適化し消費電力を抑制

さまざまなモーターの特徴を生かし、ムダなく最大限のパフォーマンスを発揮するJUKI独自のチューニング技術により、消費電力を最適化する技術です。停止時に電源回路をシャットダウンし、稼動時にはすばやく再稼動させる回路設計など、多くの省エネ技術が集められています。

省エネモードを搭載したコントロールボックスSC-920

ドライ技術

縫製物の油染み防止・環境負荷低減のために、潤滑油を最大限微量化

高速回転する工業用ミシンに必要不可欠な潤滑油を最大限微量化し、面部をドライ化した技術です。ミシン稼動に最適な状態を探求したJUKIのオリジナル機構で、針棒には超硬質で部品を傷つけない独自のDLCコーティングを施し、半固体の油「JUKIグリス」を少量使用して磨耗を防ぎます。

DDL-9000Bにおけるドライ技術

鳥の巣防止・残短技術

糸摘み作業をなくし生地裏の縫い品質を向上

縫い始めに糸が鳥の巣状態になるのを防止し、縫い終わりの糸を極限まで短く切断する技術です。縫い始めに上糸を糸掴み装置で捕捉し、これを縫い終わりまでキープします。縫製完了後、通常の糸切り動作の後、残短用のメス機構で縫い終わりの上下糸、縫い始めの上糸を短く切断し、残糸は吸引します。

LK-1903Bにおける残端機構

オペレーターに配慮した技術

使用時の快適さと環境負荷を低減する機能を搭載

工業用ミシンにおいては「人」が操作する装置のため、音・振動・ストレスフリー・糸や生地端のほこりを回収する装置など、疲れにくく、きれいな環境を維持する「人に優しい製品・装置」の開発に取り組んでいます。

2050年のカーボンニュートラルの達成に向けて、消費電力を抑える製品開発にも取り組んでおり、使用するさまざまなモーターの特徴を捉え、ムダなく最大限のパフォーマンスを発揮する回路設計を進めています。また、製品の「Reduce/Reuse」を行い、再生化による廃棄物削減に取り組んでいます。

障がい者の方でも操作ができるようカスタマイズしたミシン

ECO PRODUCTSの推進

JUKIでは、設計、製造、輸送、使用、リサイクル、廃棄までの各段階におけるライフサイクル全般にわたり、環境に配慮した製品づくりを行っています。「JUKI ECO PRODUCTS」は、環境に関する38項目のアセスメントを実施し、その基準をクリアした製品を認定する制度です。

「JUKI ECO PRODUCTS」マークデザインについて

JUKI ECO PRODUCTS認定マーク

「e・c・o」の文字を円グラフに見立て、シンボル化。

右に進むにつれて拡大していく“緑”の面積は、環境に配慮したJUKI製品をさらに増やして行く決意と、地球を緑あふれる、本来の姿に戻したいというJUKIの思いを表現しています。

主なアセスメント項目

材料・部品調達段階 製造・流通段階 使用段階 リサイクル・廃棄段階
環境安全・保全性 有害物質の排除・削減 騒音・振動の低減 環境負荷物質の分離容易性
省資源化 原材料の減量化
リサイクル材料の活用
長期使用性
省エネ化 輸送効率の向上 消費電力の削減
消耗剤の消費量削減
リサイクル性 再資源化
分離・分別容易性

JUKI ECO PRODUCTS 認定製品