新規投入の自動機 パターンシーマ「PS-800シリーズ」を発売

ＪＵＫＩは、新規投入の自動機「パターンシーマ ＰＳ-８００シリーズ」を７月１３日より日本国内で発売します。

縫製工場では人手不足、技能人材不足を背景に生産性の向上が課題になっています。当社は、お客様ニーズをもとに、複数の工程を自動化したミシンを数多く品揃えしていますが、当機は、新タイプの自動機になります。

ＰＳ-８００シリーズは、生地の厚さにより、“薄物仕様”“厚物仕様”の２種類、縫製エリアサイズで２種類(１２０８０タイプ：１２００mm×８００mm、８０４５タイプ：８００mm×４５０mm)をラインアップしました。
薄物仕様は、ワイシャツの袖カフスや襟、ポケット部分などの小物パーツの多数個取り縫製を自動化したミシンです。オペレータが生地をセットしスタートさせると、選択したパターンを縫製したあと、続けて生地のカットまでを自動で行います。
厚物仕様は、２枚の生地の間に綿などを挟み、一定の間隔で縫製ステッチを入れるキルティング縫いや、バックパックなどの肩紐部分の縫製のほか、多様な縫いを自動で行います。

それぞれの縫製パターンは、バーコードで簡単に読み込みができ、対応する縫製プログラムを自動的に呼び出し、迅速に縫製を開始できます。また、「８０４５タイプ」は、縫製ラインの中心となる本縫いミシンなどとテーブル幅を合わせたコンパクトサイズのため、ラインの一部として設置ができ、工程間の運搬ロスを軽減します。
生地のカットを行うナイフ(薄物仕様)は、新機構の回転式ナイフを搭載しましたので、なめらかな曲線カットを実現します。

当社は、新規投入のＰＳ-８００シリーズでお客様の生産品目にお応えするとともに、お客様工場の省人化、脱技能化、生産性向上、働き易さ、品質向上などの課題を解決し、最適な工場作りをお手伝いさせていただく「JUKI Ｓｍａｒｔ Ｓｏｌｕｔｉｏｎｓ」のご提案を進めてまいります。

その他の特長

①送り駆動方式

最高回転速度３,０００sti/minで生産性の高い製品です。送り駆動には、ベルトドライブタイプとスクリュードライブタイプを用意しました。

②油汚れを解消

ミシン頭部は先進のドライ化技術を採用し、釜部のみ給油を行います。ダウンジャケットなど油シミが広がり易い縫製生地に大変効果的です。

③操作パネル

• パターンのデータ形式は、縫製工場で一般的に利用されているＤＸＦ、ＡＩ、ＰＬＴ、ＤＳＴなどのソフトを使用でき、そのまま取り込めます。操作パネルに９９９パターンを保存できます（編集ソフトは、付属品に同梱）。
• 中押えの下死点高さは、操作パネルで調整でき、縫製途中でも無段階に変更ができるため、段部縫製などに特に有効です。中押えが、確実に縫製物を押えることにより、目飛びや糸切れといったトラブルを防止します。

④生地カットに回転式ナイフを採用

回転式ナイフは、縫製品が直線や曲線のあるデザインに適しており、縫製後のテンプレートをクランプしたまま生地カットができます。

⑤様々なオプション装置

• アクティブテンション装置
  上糸のテンションを電動で変更する装置です。生地の厚みに連動させた上糸張力の設定や、縫い方向で変化する糸調子の補正を、操作パネルにて１針毎の入力が容易にできます。
• ボビンチェンジャー
  ボビンケースを自動交換装置です。ボビン交換の手間を省き、生産効率を高めます。
• 下糸残量検知装置
  ボビンの糸残り量をセンサーで検知する装置です。下糸が無くなる前の規定量でミシンを停止させることができます。オペレータは下糸残量を気にすることなく作業ができます。

仕様

発売日

希望小売価格

薄物仕様：回転式ナイフ付き

厚物仕様：回転式ナイフなし