Loading...
ニュース

縫いの調整をデジタル化 セミドライヘッド電子本縫千鳥縫ソーイングシステム 「LZ-2290Cシリーズ」を新発売

JUKIは “縫い”の調整機能をデジタル化し、縫い品質の向上と段取り時間の低減に加え、JUKI専用アプリとミシンを連動させることにより生産管理を可能にした「セミドライヘッド電子本縫千鳥縫ソーイングシステム LZ-2290Cシリーズ」を5月21日より国内外で発売します。

このミシンは、千鳥縫いのほかに、スカラップ縫いやブラインドステッチ、様々な飾り模様を最高速度5,000sti/minの高速で縫うことができます。伸縮性のあるブラジャーやショーツなどの女性用ファンデーションの縫製や、ジャケットのポケットステッチやラベル付けなどにも活用できます。20種類の縫いパターンを標準装備し、飾り縫い模様など、200種類のカスタムパターンをミシン本体に保存できます。

LZ-2290Cシリーズは、フルデジタル仕様とデジタル仕様の2タイプのミシンを品揃えしました。
フルデジタル仕様は、縫製物や縫製箇所、生地の種類に応じて従来手作業で行っていた送り機構と糸調子の調整をデジタル化し、タッチパネルにて容易に設定ができるようにした、千鳥縫いミシンにおいて世界初のミシンです。
送り機構については、上下、水平方向を“標準、ソフト、ハード”の3つから選択ができ、さらに布ずれ防止用も追加しました。
糸調子機構(アクティブテンション)では、当機の特長であるロータリー式(回転式)ミシンにおいて、世界初となる糸張力調整を実現しました。さらに、縫いの速度や下糸の残量により変化していた上糸の張力も自動で補正します。また、段部検知装置を新たに搭載し、段部に応じた糸張力を設定できます。これらのデジタル化により、縫い品質の向上と段取り時間の低減を実現します。

当社は、千鳥縫いの縫い品質の向上と段取り時間の低減に加え、ミシンとアプリの連動で生産を管理する「LZ-2290Cシリーズ」を拡販するとともに、今後も、IoTを活用したソリューションの可能性をさらに探求し、お客様工場のスマート化のお手伝いを行ってまいります。

特長

(1)縫い品質の向上

①上下、水平駆動のデジタル送り機構<フルデジタル仕様>

上下、水平方向の送り機構をモータ制御しました。パネル操作により簡単にミシンの調整が可能です。
これまで時間が掛かっていた送りのタイミングの変更が、パネル操作で簡単にでき、工程に適した縫い品質(ソフト⇔標準⇔ハード)が設定できます。また、布ずれ防止用の送り軌跡への変更もでき、素材対応力が高まりました。

②アクティブテンション(糸調子機構)を採用<フルデジタル仕様>

ロータリー式ミシンに世界初となる糸調子機構を採用しました。これまで難しかった下糸の残り量が少なくなった際の糸調子の安定化をこの機構で実現します。また、縫い速度に応じて糸張力を補正することもできますので、縫い品質の向上に役立ちます。

③段部検知装置を装備<フルデジタル仕様>

段部検知装置を搭載し、平部と段部の縫い調整がそれぞれ設定できますので、段部縫製時に縫いピッチが詰まる、糸が締まらないといった問題を解決できます。

④多様なパターン縫いが可能

基本的な縫い形状11種類・20パターンを標準装備しています。操作パネルにて千鳥縫い、Tステッチ、模様縫いなど、縫いパターンの選択ができますので、設備稼働率が大幅に向上します。
また、ブラジャーのボーン部分を縫い込まず、縫い目を飛ばして縫製する工程に対しても、縫製パターンを作成することができますので、より生産性を高めることができます。

(2)フルカラー操作パネル

①IoTを活用した縫製・ミシン管理

縫い調整データは市販されているAndroid端末との間で非接触による双方向データ通信ができます。これにより、縫製ラインのミシンの一律設定が容易にできます。操作パネルにはUSBポートを標準装備し、装置間のデータ管理やソフトのバージョンアップも容易に対応できます。

②JUKI Smart APPにより様々な情報を送信・確認することが可能

アプリには、管理設定(端末登録)、ミシンデータ(縫製データ)、問題解決グラフの項目があります。問題解決グラフでは、取得した各ミシンデータから生産高グラフ、稼働率グラフなどを作成しますので、現況確認や解析に活用できます。

(3)作業環境の改善

①LEDライト

アームあご下にLED照明を標準装備しています。これまでの機能に加え(白色⇔中間色(初期値)⇔電球色)の色合いの変更が可能になり、作業者の目の疲れを低減します。

②3連手元スイッチ

手元スイッチは3連式を採用しています。タッチバック、ミラー機能、段部補正など、多機能な活用ができます。

③パネルバックライトの自動OFF機能

一定時間パネル操作を行わなかった場合、自動的にパネルのバックライトをOFFにすることができます(設定は1分~20分)。

④スリープモード(自動電源OFF機能)

操作をしない状態が一定時間経過すると、モータなどの動力電源をOFFにすることができます(設定は1分~50分)。

⑤釜合わせモード

パネル操作にて“釜合わせモード”を選択してすることで、電源を入れたまま釜合わせ作業が安全に行えます。

発売日

国内・海外 2019年5月21日

希望小売価格【国内】完成品(消費税抜き)

セミドライヘッド電子本縫千鳥縫ソーイングシステム

*フルデジタル仕様(糸切り付き)
・LZ-2290CF-7-WB/AK155(ワイパー、タッチバック、自動押え上げ付き)  906,000円
・LZ-2290CF-7-0B/AK155(タッチバック、自動押え上げ付き)         896,000円
・LZ-2290CF-7-WB(ワイパー、タッチバック付き)               889,000円
・LZ-2290CF-7-0B(タッチバック付き)                    881,000円

*デジタル仕様(糸切り付き)
・LZ-2290CS-7-WB/AK155(ワイパー、タッチバック、自動押え上げ付き)  715,000円
・LZ-2290CS-7-0B/AK155(タッチバック、自動押え上げ付き)       708,000円
・LZ-2290CS-7-WB(ワイパー、タッチバック付き)               702,000円
・LZ-2290CS-7-0B(タッチバック付き)                    694,000円

*デジタル仕様(糸切りなし)
・LZ-2290CS0B(タッチバック付き)                     602,000円

当リリースに関する問合せ先

JUKI株式会社 縫製機器&システムユニット 事業企画部 石橋 信一 TEL:042-357-2375
JUKI株式会社 総務部 総務・広報・環境グループ     林 桐子   TEL:042-357-2398