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Report - CGTC:カンボジア・ガーメント・トレーニングセンター
カンボジアの縫製業界を支えるトレーニングセンター
開設10年で2600名の管理者&リーダーを養成
開設10年、縫製業の育成を支える

 カンボジアでは、1953年にカンボジア王国として独立して以来も内戦が続いていたが、1991年のパリ和平協定を契機に落ち着きを取り戻していた。
 そして、1994年、長い内戦が終結したことを受けて政府は、産業育成をめざし、海外からの資本を誘致するため新たな投資法を定めた。
 これに応えて、香港やシンガポール、台湾などの大手の縫製企業がカンボジアに進出した。こうして、縫製産業が徐々に活性化する中で、1999年日本の政府と民間企業の協力で経済発展、外貨獲得を目指して首都プノンペン市に設置されたのが、CGTC(カンボジア・ガーメント・トレーニングセンター)である。
 日本の支援を受けて、AOTS(財団法人海外技術者研修協会)の支援によるプレセミナーに続き、JODC(財団法人海外貿易開発協会)からの専門家を招いた第1回目スーパーバイザー養成セミナーが行われた。
 その後、多くの専門家を育成してきたが、この10年間で修了した卒業生は、2600名を越える。ここからスーパーバイザーを初め、オペレーターやメカニックとなり、カンボジアにおけるアパレル・縫製業界を中心になって動かす人材が生まれている。農業が主要産業であることに変わりはないが、いまではカンボジア輸出の約70%を衣料品が占めるほどで、代表的な産業に発展している。


悲願!"カンボジア人管理者の育成"

 1994年に新投資法が施行されて以来、海外からの投資が続き、1999年にはカンボジアの人口1300万人に対して縫製産業は9万人という大きな雇用を生み出す産業に成長していた。しかしスーパーバイザーは全て外国人。内戦の影響で女性の文盲率も高く、カンボジア人の管理者がなかなか育たない環境にあった。そこで、何とか、カンボジア人の専門家、管理者を育成したい、と設立されたのがCGTCである。
 現在は、トレーニングセンターはカンボジア縫製協会(GMAC)により運営され、カンボジア人のインストラクターがトレーニングコースの企画から、受講者の募集、講義、実技指導までを行なっている。GMAC加盟企業は成長を続け今や300社を越える。
 縫製企業の従業員総数は35万人に成長しており、トレーニングセンターからGMAC参加企業で中心となって活躍する人材が育っている。


研修コースの参加費用は有料

 CGTCの特徴は研修コース参加料が全て有料であること、リーダーコースの費用は、オペレーターの給与の1か月分以上がかかる。このお金は全額を工場が負担するケースと、工場と受講者が半々で負担するケースなどがあり、負担した場合には昇給した給料から返済するなどいろいろな仕組みが用意されている。しかし、オペレーターコースの費用は、受講者が職を求める一般の人たちということもあり2週間のコースで5ドルと格安。卒業時には、GMAC傘下の工場に就職の斡旋もしている。
 CGTCの卒業生の約90%はラインリーダー以上、その半分はスーパーバイザーで、生産マネジャーに昇進した卒業生も5%ほどいる。
 世界同時不況の中、対米輸出が多いカンボジアの企業にも多大の影響が出ているが、今後は日本との取引や日本企業の進出にも大きな期待が寄せられており、高い技能とマネジメントセンスを持ったCGTC出身者は工場生産現場の担い手として大きな期待が寄せられている。
CGTCの講義、実習風景 費用負担があるだけに多くを学ぼうと真剣である
CGTCの講義、実習風景 費用負担があるだけに多くを学ぼうと真剣である
CGTCの講義、実習風景 費用負担があるだけに多くを学ぼうと真剣である
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