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高速2本針セミドライヘッドオーバーロックミシン
MO-6714D
 
高品質化へのポイントは作業者の負荷の軽減
MO-6714Dの導入は油汚れ防止に大きな効果
 
紡績を手がける老三集団のニット工場としてスタートして10年。売り上げを10倍に伸ばし、中国ニット工場20位に成長した。これは“社員の負荷を軽減しようとセミドライミシンを導入した結果……”と費建林工場長。MO-6714Dの効果は大きいようだ。
 
老三集団金壇市卿卿針織廠 工場長 - 費建林さん
「油汚れが作業者の悩みの種でしたが、セミドライのMO-6714Dを入れて問題が解決しました。ロックミシンが更新の時期になりましたが、今後はこれを入れたい」と語る費建林工場長。
「油汚れが作業者の悩みの種でしたが、セミドライのMO-6714Dを入れて問題が解決しました。ロックミシンが更新の時期になりましたが、今後はこれを入れたい」と語る費建林工場長。
販売先はアメリカ、イタリアなど
10年間で中国ニット20位企業に


 同社が所属する老三集団の創業は1990年。本拠地は常州市で、紡績から染色、捺染、刺繍……などを行う一大グループである。グループで社員は5,000人を超え、年産能力はニット・布帛等の生地が25,000トン、ニット製品を中心とする縫製製品は年間6,000万着、売上高は1億2000万ドルに達する。
 もともと編み立てから素材を生産していた老三集団がニットの縫製工場を始めたのは1995年。常州ニット第一工場の経営がうまくいかないということで、何か立て直し策はないかと検討したときに、一緒に仕事をしている貿易会社から、輸出用のニット工場ならば仕事はいくらでもある……といわれて、自社の素材を使って縫製工場をやろうと始められたのが、金壇市卿卿針織廠である。それを任されたのが費建林さんだ。
 創業した1995年には売り上げはわずか2,000万元。それが2005年には2億5,000万元に成長、生産枚数は年間850万枚、日産にすれば30,000着にも及ぶ。2005年には、中国ニット企業50強の中で、20位にランクされた。見事な成長振りである。
 もともと輸出をねらいに生産が始められたため、同社の製品の販売先は、アメリカ、イタリア、オーストラリア、カナダ、イギリス、フランス、スペイン、日本、韓国……など、ほとんどが海外向け。輸出用の高級品であるだけに品質には厳しく、リードタイムは年々短くなるという厳しい状況にある。


10年前と比べてミシンは長足の進歩
作業環境の整備こそ重要な課題


 「縫製の設備は、ここ10年くらいでずいぶん進化してきましたね。10年前は、縫製作業をするために、1日がかりでミシンをセットしましたが、今では調整なしですぐに使えます。素材への対応性もいいし、昔とは比較になりません」と老三集団金壇市卿卿針織廠の工場長・費建林さん。しかし、より高い生産性、品質を目指すためには、根本的な課題は解決されていないという。
  「ミシンの進歩で調整は楽になりましたが、現在は、昔と比べて短納期化していますから、そのぶん生産性・品質の面で作業者の負担も大きくなっています。その負担をいかに軽くするかが重要なポイント」という。つまり、作業者の負荷を軽くすれば、作業者は縫製作業に専念し、生産性も品質も向上するというのである。
 わずか10年で同社を国内有数のニット企業に成長させた秘訣は、この辺りにあるかもしれない。
 こうした考えから、費建林工場長がいま進めているのが、作業環境の改善と新しい設備の導入である。すでにJUKIのセミドライヘッドオーバーロックミシンMO-6714Dと本縫自動糸切りミシンDDL-9000SS、DDL-8700-7が導入されており、さらに来年の完成を目指して進められている新工場には、MO-6714Dと、本縫ミシンDDL-8700を入れる予定という(同)。


高品質化・高生産性へ
“油汚れ防止”が不可欠に


 同社が手がけるのは主としてカジュアルのニット製品で、ロットサイズは平均で2,000~3,000着。10年前と比較すると圧倒的に小さくなっている。最近の特徴は、縫製にかかる前のサンプル作りから確認、延反・裁断……など前工程が増えていることだが、裏を返せば、それだけ技術力がついて、難しい商品が増えてきたということでもある。
 「それだけ作業者にかかる負担は大きくなっているということです。たとえば、ファスナー付け工程など、1日目は80着しかできなくても、2日目は100着、3日目は120着、4日目は150着……と作業者の慣れで生産性は上がっていきます。しかし、生産量が少なくなって、慣れた頃にはその製品は終わってしまう。そんななかで、作業者に働く意欲を持ってもらうためには、負荷を軽減しないといけません」(同)。
 その具体的な方法が、前述した作業環境や設備の整備なのだが、もう一つ重要なのが、流れを停滞させる油汚れ防止。
  「従来のミシンでは油汚れが解消できないために、1日に2回、朝と昼食後に、作業者は針の油をふき取っています。それでも油汚れは防げず、シミ抜きなどの手直しが必要で、生産が停滞せざるをえないのです」(同)。
 何とか油汚れを防止して作業者の負担を軽くする方法はないかと考えているときに、出会ったのが、JUKIのセミドライヘッドオーバーロックミシンMO-6714Dなのである。


高い客先の信頼性

 MO-6714Dの導入効果は絶大だ。同社が手がけるのは海外ブランドで、高品質のイメージは不可欠である。
 「ひどいときはものによって、現場で10~20%もの油汚れが発生しており、それをチェック・手直しして良品だけを納入する手間は大変なロスです。作業者も、油汚れの不安を抱えながら仕事をしなければなりませんから、そのストレスは大変なものでした。MO-6714Dを導入して、安心して作業ができるようになり、客先の信頼も高まったのは大きな成果です」と費建林さん。
 同社は現在は100%が受注生産で、海外の著名なブランド品などを生産している。技術力がついてきたいま、次の目標は、自社ブランドの企画。3年計画で進めるとのことだが、大いに期待したい。
常州市郊外にある金檀市卿卿針織廠の工場。社員2000人が働く。右に新工場が建設されている。
常州市郊外にある金檀市卿卿針織廠の工場。社員2000人が働く。右に新工場が建設されている。
1ラインの編成は基本的に25名のライン。本縫ミシンDDL-9000SSが導入されている。
1ラインの編成は基本的に25名のライン。本縫ミシンDDL-9000SSが導入されている。
ラインのポイントにさまざまなミシンが導入されている。高速一本針本縫千鳥縫ミシンLZ-2284N
ラインのポイントにさまざまなミシンが導入されている。高速一本針本縫千鳥縫ミシンLZ-2284N
2本針オーバーロックミシンは、セミドライのMO-6714Dに更新されている。油汚れがなくて、オペレータは安心して作業に専念できるようだ。
2本針オーバーロックミシンは、セミドライのMO-6714Dに更新されている。油汚れがなくて、オペレータは安心して作業に専念できるようだ。
ビーズなどの細かい装飾が手付けで施されている。
ビーズなどの細かい装飾が手付けで施されている。
高速本縫ボタン付けミシンLK-1903A。
高速本縫ボタン付けミシンLK-1903A。
商品と生地見本が置かれている展示室。
商品と生地見本が置かれている展示室。
検針機は必需品。完成品はすべてこの検針機を通り、包装工程へと送られる。
検針機は必需品。完成品はすべてこの検針機を通り、包装工程へと送られる。

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