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| ていねいなモノづくりが信頼を得る 大きくするより適正な規模で…… 創業が平成2年。アパレル工場としては、どちらかといえば仕事が少なくなりつつある逆境の中での創業である。それでも、しっかりしたお客さんがついて、5年後の平成7年には拡張して現在の地に移転。いまでは社員30名の工場に成長した。現在は生産が追いつかないので、モノづくりの思いを共有できるいくつかの工場にお願いして納期を間に合わせている状態である。「大きくするよりも、適正な規模で、長く社員を雇用し、取引先とのいい関係を続けたい」と言うのが同社代表取締役社長小川正治さんの考えだ。 厳しいと言われる時代に生産が追いつかないという理由は、どこにあるのだろうか? 「私が勤めていた縫製工場は量産志向でした。しかし、そんな低価格で勝負するような仕事ではやがて中国に負ける。国内でできるということを前提にしたら、ていねいなモノづくりで高品質な商品を作るしかないという結論に達しました」と小川さん。 独立以来、その姿勢がお客さんにも認められて安定した仕事がつくようになった。 現在同社が手がけているのは、DAKSのブランドで国内で生産しているシャツ、ブラウスを中心に、オンワード、ワールドなど。カットソーの一部と布帛ではオールアイテムに対応する。得意とするのはシャツ・ブラウスで、「品のあるジャケットの下に着るブラウスというイメージで、モノづくりをしています」と小川さん。 ていねいなモノづくりが信頼を得る 「縫製工場には若い感性が必要です」と小川さん。「作っているものが日本の若い女性がおしゃれをしたいと思って買ってくださる商品ですから、そういうものを作るには、同じ年代の感性を持った人間であることが必要です」という。 静岡県の函南地区は縫製工場が少ないところで、人材の募集も大変と思いきや、同社の平均年齢は32~33歳。すべて日本の若い社員なのである。しかも、小川さんを除くと全部女性。 社員が優秀で全部やってくれるので助かりますと小川さんはおっしゃるが、サンプル作りから完成までは専務取締役の水口幸代さんが、資材や協力工場の手配から経営管理までのマネジメント全般はマネジャーの芹沢友子さんが担当する。 「縫製作業も、経験者ではなく始めての人間を採用し、ゼロからウチのやり方で教えることにしています。理由は、ていねいに作るというやり方を覚えて欲しいのです」(同)。このこだわりがお客様から信頼を得ている源でもある。 ていねいさ……の一例が、衿の表地、裏地の合わせ。一般に衿合わせ後は平らな衿になるが、同社は衿の右側、左側の合わせ縫いを2工程に分け、いせ込みながら衿の丸みを出している。 こうしたていねいなものづくりを追求する同社が、新しく導入したミシンが「高速セミドライヘッドインターロックミシンMO-6716D。 ロックミシンで油汚れなし パッカリング防止装置つき これは、世界初の完全ドライヘッドを実現したロックミシンMO-6100Dシリーズの先進技術をMO-6700シリーズに採用したもの。完全ドライヘッド化するのではなく、油汚れが問題になる機構のみドライ化して低コストを実現した優れものである。 「ミシンは新しいものが出ると欲しくなってくるんですね。最初にMO-6100Dのドライヘッドが出たときに欲しいと思ったのですがなかなか導入できず、このセミドライヘッドが出たので、パッカリング防止装置がついたインターロックミシンMO-6716Dをすぐに導入しました」と小川さん。 同社にとってロックミシンで生産するものは、どちらかといえば非常に繊細な商品が多い。そうした商品では油汚れは落ちにくく、商品として致命傷になる可能性が大きい。「特にシルクやサテンといった商品では油汚れが発生すると処理が難しいので、この商品は大変にうれしい」(同)。 新しい設備があると そこから仕事が広がる 同社はもともとインターロックミシンを使う仕事があって、必要に迫られて購入したというわけではない。もちろん、サンプル作りなどには有効に活用しているが、ねらいは将来の可能性である。 「新しいミシンを導入して、フルに活用しているわけではありません。稼働率は低いのですが、それよりも、このミシンをどう使ったら生きるかということが分かってくることで、新しい仕事も見えてくる」と小川さん。 身の丈よりも大きいことはしない……とおっしゃりながら、しっかり前向きに捉えている姿に成長の秘訣が見えるようだ。
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有限会社プリズファッションネットワーク 本社:静岡県田方郡函南町間宮 創業:平成2年 社長:代表取締役 小川正治 従業員数:30名 生産品:婦人服全般 |
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