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■最新鋭機とトータルサービスをアピール
  「CISMA2004」  中国国際縫製設備展覧会
 9月8日(水)~11日(土)の4日間、上海新国際博覧中心で「2004中国国際縫製設備展覧会(CISMA2004)」が開催された。今回のCISMA2004は、展示面積75,000平方メートル、出展者が1,100社とJIAM展をしのぐほどの規模となり、世界3大アパレル・マシンショーの一つとして入場者も世界から集まり、盛況であった。

 当社は、760平方メートルの独立したスペースに、「ジーンズ」「アウター」「ニット/ファンデーション」「厚物」の各コーナーを設け、最新鋭工業用ミシン68機種のほか、家庭用ミシン8機種を展示・紹介。また、アタッチメント製作の実演コーナーや生産管理セミナーのコーナーを設けるなど、トータルなサービスの高さを強くアピールし、来場者に強い印象を与えた。

 会場では、アタッチメント実演に入りきれないほどの見学者が訪れ、熱心に実演を見ている姿が目立った。

 会場で注目された機種は、以下である。

①高速2重環両面飾り縫ミシンのフラットベッド「MF-7700シリーズ」、シリンダーベッド「MF-7800シリーズ」

インナーウエアには柔らかい縫目、アウターウエアには高品位で締まった硬い縫目と用途・素材に応じた縫目選択が可能。天秤機構や上飾りの糸道経路の最適化により、安定した縫いを提供。差動マイクロアジャスト機構、微量押え上げ機能、ルーパー糸巻き付き防止機能など、多彩な機能に関心が集まった。


②マルチプログラム装置付きドライヘッド電子本縫袖付けミシン「DP-2100」

縫品質・操作性を徹底追及し、難工程とされる袖付けを簡単・高品質に仕上げる最新技術を結集。操作性を向上したカラーパネル「IP200C」を搭載し、素材デザインに応じたイセ込み量、上糸張力、縫ピッチ等の縫製データを簡単入力できることが注目されていた。


③高速電子単環根巻きボタン付けミシン「AMB-289」

1台で平ボタンからシャンクボタン、マーブルボタンまで、根巻きボタン付け縫製が可能で、カウンターボタンの縫製も可能な世界初のミシンに人気が集まった。


④ダイレクトドライブ高速電子本縫千鳥縫ミシン「LZ-2290A-SR」

送り機構をパルスモーターで制御していることから、独自の模様縫いが行なえ、かつ高速で静かな駆動が高い評価を得ていた。また、自動下糸供給装置付本縫糸切ミシン「DDL-9000-SH/AW-2C」の前では、多くの来場者が足を止め自動でボビンが交換される様子を興味深そうに見ていた。
CISMA2004会場
会場となった 上海新国際博覧中心
CISMA2004:JUKIブース
多くの来場者を集めたJUKIブース
生産管理セミナー
生産管理セミナー実演

アタッチメント作成実演
AMB-289
DDL-9000-SH/AW-2C
熱心にアタッチメント作成実演を見学
高速単環根巻きボタン付けミシン「AMB-289」
自動下糸供給装置付本縫糸切ミシン
「DDL-9000-SH/AW-2C」
海外拠点便り
海外特派員便り コロンビア

最新の設備で生産管理レベルも高い
今後の課題は、アメリカ市場への即応体制の整備
 コロンビアは運河のあるパナマの南、太平洋とカリブ海に挟まれた南米大陸の 北端に位置し、太平洋岸には標高5,000m級のアンデス山脈が連なっている。

 コロンビアという国名は新大陸の発見者コロンブスに由来する。大航海時代、征服者達はこの地に古くから伝わる黄金郷伝説を夢見てアンデス山脈の険しい奥地へと分け入った。人種的にも、スペインの征服で先住民と白人の混血化が進み、さらに植民地時代に強制的に移民させられた黒人との混血化も進んで、南米で最も混血の割合が高い国となっている。また、美人の多い国としても有名で、ミスユニバースを多く排出している。

 日本にはあまり馴染みのない国であるが、日本の宝石店にならぶエメラルドのほとんどはコロンビア産である。また、アンデス高地には大規模なコーヒー農園が広がって いて、ここで栽培されるコーヒーは世界的に有名。日本の缶コーヒーに記載されている原産国名でコロンビアを目にする事も多い。

コロンビアの縫製工場
コロンビアの縫製工場
 スペインからの独立以後、現在に至るまで政情不安が続き、未だ麻薬組織、ゲリラ組織の活動は活発である。しかし、人々の暮らしを見ると緊迫した雰囲気はあまり感じられず、「まあ、いいか」というような大らかなラテン気質さえ感じる。

 この国の経済は、80年代の中南米債務危機のなかでも唯一、一貫してプラス成長を続け、近年も堅実な経済運営と石油、石炭、金、エメラルド等の天然資源にも恵まれて、安定的な成長を続けている。しかし、治安情勢の不安定化が経済成長の足枷になっている。

 このような中、治安の安定と貧富の差を解消することを目的に、コロンビア政府は縫製産業を奨励している。
 この国の縫製産業のメインは北米向けの輸出である。生産品種はLEVIS,GAP等のジーンズ、コットンパンツである。設備投資も活発で工場の中も最新の設備が 揃っている工場が多く、生産管理レベルも非常に高いレベルにあり驚かされる。

 また、関税面でもアメリカ合衆国向けの輸出では、「対アンデス諸国特恵関税麻薬撲滅法」を受けてアメリカ合衆国向け縫製産業は優遇されている。これは麻薬の流入先であるアメリカ合衆国がコロンビアの縫製業を推奨し低所得者層の所得を安定させ麻薬の撲滅を図ろうとの狙いで立法化されたものだ。

 2003年には、対米自由貿易協定(FTA)交渉を開始した。政府や産業界は繊維産業を中心とする対米輸出拡大による経済発展を視野に入れている。今後は、中国や他のアジア諸国に対抗するため、地の利を活かしてアメリカ市場の要求に素早く対応出来る体制を整えることが急務となっている。

(縫製研究所  渡辺 孝)

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