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| 海外特派員便り コロンビア 最新の設備で生産管理レベルも高い 今後の課題は、アメリカ市場への即応体制の整備 |
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コロンビアは運河のあるパナマの南、太平洋とカリブ海に挟まれた南米大陸の
北端に位置し、太平洋岸には標高5,000m級のアンデス山脈が連なっている。 コロンビアという国名は新大陸の発見者コロンブスに由来する。大航海時代、征服者達はこの地に古くから伝わる黄金郷伝説を夢見てアンデス山脈の険しい奥地へと分け入った。人種的にも、スペインの征服で先住民と白人の混血化が進み、さらに植民地時代に強制的に移民させられた黒人との混血化も進んで、南米で最も混血の割合が高い国となっている。また、美人の多い国としても有名で、ミスユニバースを多く排出している。 日本にはあまり馴染みのない国であるが、日本の宝石店にならぶエメラルドのほとんどはコロンビア産である。また、アンデス高地には大規模なコーヒー農園が広がって いて、ここで栽培されるコーヒーは世界的に有名。日本の缶コーヒーに記載されている原産国名でコロンビアを目にする事も多い。
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スペインからの独立以後、現在に至るまで政情不安が続き、未だ麻薬組織、ゲリラ組織の活動は活発である。しかし、人々の暮らしを見ると緊迫した雰囲気はあまり感じられず、「まあ、いいか」というような大らかなラテン気質さえ感じる。 この国の経済は、80年代の中南米債務危機のなかでも唯一、一貫してプラス成長を続け、近年も堅実な経済運営と石油、石炭、金、エメラルド等の天然資源にも恵まれて、安定的な成長を続けている。しかし、治安情勢の不安定化が経済成長の足枷になっている。 このような中、治安の安定と貧富の差を解消することを目的に、コロンビア政府は縫製産業を奨励している。 この国の縫製産業のメインは北米向けの輸出である。生産品種はLEVIS,GAP等のジーンズ、コットンパンツである。設備投資も活発で工場の中も最新の設備が 揃っている工場が多く、生産管理レベルも非常に高いレベルにあり驚かされる。 また、関税面でもアメリカ合衆国向けの輸出では、「対アンデス諸国特恵関税麻薬撲滅法」を受けてアメリカ合衆国向け縫製産業は優遇されている。これは麻薬の流入先であるアメリカ合衆国がコロンビアの縫製業を推奨し低所得者層の所得を安定させ麻薬の撲滅を図ろうとの狙いで立法化されたものだ。 2003年には、対米自由貿易協定(FTA)交渉を開始した。政府や産業界は繊維産業を中心とする対米輸出拡大による経済発展を視野に入れている。今後は、中国や他のアジア諸国に対抗するため、地の利を活かしてアメリカ市場の要求に素早く対応出来る体制を整えることが急務となっている。 (縫製研究所 渡辺 孝) |
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