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企業倫理とアパレル製品の社会的説明責任、
環境、安全衛生・健康、品質保証など履歴を
eco‐texグループがチェック
 
エコテック・ジャパン株式会社 代表取締役 近藤繁樹さん
  取締役 中山悦朗さん
  • 近年、環境や使用する商品の安全問題に対する消費者の関心は非常に高くなっていますが、残念ながら製造工程は複雑化し、また国際的な生産、輸出入システムが確立された状況の中では、消費者が購入する商品の安全性などについて、明確にチェックすることは不可能になっています。そうしたことから、一定の基準を設け、その基準を遵守している製品、企業には認証を与えることで遵守状況をチェックしようという考えが生まれています。
  • 品質では、国際規格のISO9000という基準が作られており、また環境対応ではISO14000という規格が作られていて、その規格を遵守し業務を行なっている事業場を対象に認証を行なう制度が既に導入されています。また、ILO(国際労働機関)や国連の人権条約などに準拠して、発展途上国で児童を過剰に企業が働かせることなどを規制した規格、SA8000もCEPAAが認定機関となって導入されていいます。
  • こうした規格の遵守-認証という方式で、さらに一歩進んだ企業の社会的な責任をチェックしようというのが、CSM-2000です。 これは、履歴のはっきりしている、安全で健康に害のない製品を作り、そのプロセスでも幼児の過剰労働や社会的な倫理に反する行為を行なっていないこと、行なっている会社の製品は使用しないこと……などの場合に、その製品に認証を与えようというもので、認証取得へのサポートを日本で行なうのが、エコテック・ジャパンです。
    CSM2000
    CSM2000
  • CSM-2000の認証を取得することによって、企業は販売する商品が安全で、健康に害のあるような薬剤を使用していないこと、さらに社会的な責任を果たしていることを消費者にアピールすることができることになります。これはマーケティング政策上大きなアピールポイントであり、メリットになると考えられます。アピールポイントは、その製品を購入して素材として使用する企業にとっても同様にメリットになると考えられます。
  • これまで、我が国の繊維製品を含めた工業製品は、製品の仕上がり品質を保証することに力を入れてきました。作るプロセスも管理してきましたが、それはもっぱら仕上がり製品の品質を保証するためのもので、あくまでもねらいは“品質”でした。これに対して、CSM-2000は、単に品質だけでなく、企業活動そのものの社会的な責任を保証しようというもので、企業の体質改善を促し、経営体質を改革するプログラムということができます。
  • 現在、ドイツのエコテック社はヨーロッパを中心に数千社の指導を行なっています。やがて我が国企業も、マーケットや消費者に対して社会的な責任を保証するため、CSM-2000の認証獲得へと進むことになると予想されています。現在は、主としてGMSや繊維関連企業が取得をすすめていますが、近年の企業の不祥事を鑑みると、やがてこのプログラムは全業種へと発展していく可能性も大きいといえるでしょう。
近藤繁樹さん
近藤繁樹さん

中山悦朗さん
中山悦朗さん
エコテックス(CSM-2000)標準研究フォーラムセミナー委員会主催
「コンプラインアンス国際セミナー」が2003年3月18日に開催されました
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