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vol.216特集1
厳選した素材と縫製で仕上げたシャツの魅力
多様化するシャツの需要に応えるカギは技能
 
CHOYA㈱ 生産部門部門長・理事 大崎正興さん
  製造一部生産管理課課長 澤合晴雄さん
  企画部門企画部商品企画課リーダー 織田城司さん
  • アパレル生産工場では普通、国内で生産するものは高品質、高品質グレード品、中国で生産するものは量産品……と区別していますが、CHOYAさんではほとんどその区別はないといいます。言い換えれば、それだけ中国工場の技術が向上してきたということになります。
  • そうご紹介すると、CHOYAさんの技術はたいしたことない……と思われがちですが、CHOYAさんの技術力の高さは業界でもよく知られています。社内に1級技能士が8名、2級技能士が81名いるというレベルは業界随一といっていいでしょう。現在でも毎年1、2名が技能士に挑戦します。こうして、1人、2人が常にチャレンジすることで、工場全体が技能向上の重要性と意欲を持ち続ける刺激となっているのです。
  • こうした高い技能を持つ人たちが生み出すシャツが、品質には現われない、着心地や満足感を生み出す源泉となっています。素材や縫製品質の面では、国内製品も中国製品も差がない……といいますが、シャツを着たときの着心地などではいかんともしがたい差が生まれるということになるでしょう。CHOYAさんでは、国内工場は、中国工場の生産物の検品・補修や生産量の繁閑差を調整するバッファー……と考えているわけではありません。「CHOYAのシャツ製造技術を蓄積する」ことを目的に工場が運営・維持されているのです。会社全体が、技能向上を後押ししているのですが、たとえば、4年間ほどの経験を積んで受験しようとする社員に対しては1年間くらいのスケジュールで受験対策のプログラムを考えて計画的に訓練を行ないます。合格後には、配置換えやオーダー品への移動……などさまざまなインセンティブがあります。重要なのは、資格をとることではなく、とるプロセスの努力や先輩や周囲とのコミュニケーションであることは言うまでもありません。
  • 同社の特徴は、旺盛な企画力ですが、企画部門の企画力を支えているのが、製造部門にあることは当然です。企画部門が意図したようなシャツが作られるかどうかは、製造工部門の技能にかかっているといっても過言ではないでしょう。どんなに素晴らしいデザインでもその意図をきちんと汲んだ製造部門の技術力がなければ、絵に描いた餅に過ぎません。
  • そうした技術力はまた、オーダーシャツの生産でも発揮されています。一人のお客様に合わせた特別誂えのシャツづくり……これこそCHOYAアルチザン・手作りの技術の結晶とも言えますが、CHOYAグループで年間35万枚近くも生産しています。「私たちはCHOYAアルチザン(職人)である」と誇りを持って主張する、そこにCHOYAの強さの秘密があります。
大崎正興さん
大崎正興さん

澤合晴雄さん
澤合晴雄さん

織田城司さん
織田城司さん
CHOYA㈱05 CHOYA㈱04 CHOYA㈱06
  • そうしたシャツ作りのCHOYAの感性とノウハウの結晶で生まれたのが、「創匠」と呼ばれる、「日本人が日本人のために作ったシャツ」です。というのは、日本人の体型に合わせた型紙を研究し、CHOYAの技術で作ったシャツ。エジプト綿を手摘みし、天日乾燥し、細番手の糸をテンションをかけないように三子撚りしたものを素材にした、CHOYAの高い技術が始めて可能にしたまさにスローな製品です。ボタンには白蝶貝を使い根巻き……という贅沢さ。
  • 時代の流れは、ドレスシャツからカジュアルシャツであるが、同社では、オンでもオフでも着られるが、基本はオンのドレス仕立て……というシャツを作りたい……と企画担当の織田さんはいう。「創匠」の開発でそうした方向にハズミがつくことを祈りたい。
CHOYA ホームページ⇒http://www.net-ir.ne.jp/choya/

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