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vol.215特集2
加工産業からソフトサービス業へ
国内では付加価値企業へ変革
中国では技術供与から委託生産へ
 
株式会社センチュリーテクノコア 代表取締役社長 鈴木達夫さん
鈴木達夫さん
  • センチュリーテクノコア(以下CT)さんは千葉県印西市高花の千葉ニュータウンのなかにある。多摩ニュータウンの双子の兄弟として同時に開発着手されたが、交通整備の遅れが響き、住宅地として活気づき始めたのはここ数年のこと。
株式会社センチュリーテクノコア01
  • 最寄駅は、都営浅草線の押上から北総公団線で30分ほどのところにある千葉ニュータウン中央駅で、いまでこそ、羽田への直行便ができ、都内まで1時間程度で行けるが、少し前までは都内まで数時間、羽田空港にたどり着くまでに7回乗り換えが必要だった。北総公団線は「日本一運賃の高い路線」であったことも、地域開発の遅れの一因のようだ。
  • 社長の鈴木さんが同社設立の下見にきた20年前は、砂埃がひどいゴルフ場への通過地点にすぎなかった。現在でも、周辺に少なくとも8つのゴルフ場が点在する緑多い土地だが、人口は2万人から6万人まで増加、地盤が堅固な土地柄から、複数の大手企業がデータセンタを設立し、街は成長期を迎えている。
  • パートや高齢者の雇用を積極的に進めている同社だが、これは1989年の設立以来。開発当初の住宅地とあって他に働く場がなく、パートの募集に30倍の応募があった。しかも彼女らの学歴は9割が大学、短大卒。同社の基礎を作ったのは彼女たちが、「弁の立つパート女性たちに、ときにはやり込められながら指導していった男性社員たちの人間性と努力があったからこそ」とは鈴木社長の弁。<<会社風景>>
  • 採寸補助具コースターをご存知だろうか。同社が開発し40年前から店頭で使われている。イージーオーダーは店頭での採寸が正確でなければ始らない。だれでも正確に採寸できるための標準化を40年前にやっていたということはすごいことではないか
株式会社センチュリーテクノコア02
  • 本社である千葉ニュータウンの建物には縫製ラインはないが、裁断工程を見れば効率をとことん追及した生産体制も納得できる。裁断機は3台、裁断キャパは三菱レーザー裁断機が140着/4人、ガーバーが90着/2人、pcamが50着/2人。常に3台が動いているわけではない。その日の生産量に応じてそれらを使い分けているのだ。
株式会社センチュリーテクノコア03株式会社センチュリーテクノコア04株式会社センチュリーテクノコア05
  • 同社はこれまでの製造業の範疇から逸脱している。本文で取引システムの開発やコンサルティングに近い情報提供まで顧客に提供していることに触れたが、同社がサービス業ではないかと思った理由はほかにもある。24時間オーダーエントリーなのである。休みは元旦と2日のみ。ラインは週末には止めるが、工場の受注発送業務は日曜日も受け付けているのである。
  • 週末が書き入れ時の小売店相手に1週間納期の取引を実現するということは、縫製ラインの生産性のレベルではなく、店から来て店に戻るまでの情報とモノの流れ全体を整備しなければならないということである。
  • 今年の成人式は14日だったからよかった、と鈴木さんは言う。去年は8日だったから、年末に受けた成人式用のスーツを正月3日から7日までの5日間ですべて納品した。しかも同社は受注制限を一切しない。「売れるだけ売ってください」という営業マンにとっては心強い体制が敷かれている。これも同社がサービス業なるがゆえの、サービス業たるための技量である。
株式会社センチュリーテクノコア06

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