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アジアンネットワーク最前線
ベトナムならではの高品質を追求する
ISO-9001取得で目指す新しい基準作り
 
安田(VIETNAM)
社長 安田民雄さん
副社長 安田明さん 
安田さんには日本人社員が4名常駐しています。生産は基本的に社長の安田民雄さんと、副社長の安田明さんが担当していて、麻生さんは輸出入、渡辺さんはボトムと技術を担当しています。この会社の独特なところは、社長と副社長が一緒に全体を管理するのではなく、ラインを2つに分けて、社長はボトム部門を、副社長は上もののラインを担当するというように、完全に2つに分けていることです。

こうすることには、メリットもデメリットもありますが、同社の場合には、2つの部門が刺激し合って、いい意味での競争意識というか、ライバル意識をもって、仕事に当るので生産性の向上にも大きく寄与しています。

この担当ラインの違いは、単にラインが違うというだけでなく、人事もまったく別になっているところがユニークです。社長/副社長が担当するラインの人材募集は各人が行い、面接し、採用を決めます。採用すると、新入社員への教育は、採用した人が責任を持って行なう、つまり、社長、副社長が自ら新入社員に手をとって教えることになります。最初の教育は10日間、1回10~15名で、この師弟の関係は、徒弟制度のように続くとのことです
品質方針    工場外観

なぜ新入社員教育を社長/副社長が自ら行なうのか……。その理由を副社長の安田明さんは、「彼らは皆縫製は初めてです。基本が重要なのでここできちんと教えないと間違った方法を覚えられてしまい、後で改善するのが大変になるということと、最初に教わった人の言うことはよく聞くのです」という。

最初に基本をきちんと教えるので、基本的な製品はベトナム人技能者に任せてもほとんど問題なく、新しいアイテムを始める場合にのみ、教育が必要ということです。

現在380名で、管理部門が100名、縫製部門は280名です。スーツが約50%、コートとドレスで50%と半々です。

同社は、現在、福島県須賀川市と青森県波岡町に工場があります。こうした利点を利用して、社員の中から選抜し、日本の自社工場へ2年間の研修生として派遣しています。

同社は2001年3月にISO-9001の認証をベトナム語で取得しています。これは、単に個人の努力によって品質を確保するというのではなく、仕組みとして不良を出さないものにすることで、管理意識を社員に持ってもらおうというものです。ISO-9001では、さまざまな帳票を用いて、常に状態を明確に記録するということが求められます。こうした活動を通して、社員一人一人が品質を向上させるために必要な行為、意識を理解してもらおうというものです。
縫製場    

ISO-9001は単に認証を受ければそれで終わりではなく、ある一定の期間をおいて毎年審査を受けなければなりません。この審査は厳しいもので、前回の審査後の活動がきちんとISOの精神に則って行なわれているかどうかが問われるものです。その意味で、ISOの取得は、むしろ取得後が大変だという言い方もあるくらいです。同社のねらいは、むしろ大変だからこそ、続けることに価値があるということのようです。

同社では、「日本で生産するものよりも一味優れたものを作る」という方針で、縫製工程で手をかければ付加価値が高まり、品質も向上するものについては、極力手をかけるようにしようという方針で進めています。その一例が、ボタンつけであり、あるいは先引きローラーの代わりにオペレーターが引くというやり方です。

安田民雄さん
社長 安田民雄さん






安田明さん
副社長 安田明さん

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