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アジアンネットワーク最前線
モットーは“コンビニエント(多能化)&フレキシブル”
オールアイテムに自在に対応する仕組みを作る
 
Summit Garment Saigon 工場長 嶋中秀能さん 
サミットガーメントさんは、正式には住友商事とベトナムのHugamex社の協同運営になる工場です。設立は、1992年で、国営企業であるHugamex社でライン契約でアウターを生産したのが最初です。1994年にはBINHSON社で同様にライン契約でシャツの生産を開始、1996年には、BINHSON者で全ラインを借り受けて本格稼動を始めました。そして、2000年7月には、ITインフラを整備した6,300平方メートルの工場を建設し、稼動を開始、同時にSummit Garment Saigon(SGS)と改名し、同年10月にはBINHSON全ラインを併合して現在に至っています。             

建物は3階建てで、6,300平方メートルのうち、倉庫が1,350、生産スペースが4,100、管理部門が850平方メートルという仕分けになっています。700名の従業員に対して日本人スタッフは5名。11ラインのうち、3ラインがシャツの専用ラインですが、このラインも品目によっては他のアイテムを手がけることも可能です。同社の特徴は、専用ラインという概念があまりないこと。どのラインでもどのアイテムでも生産できる……という柔軟性を重視した技能者育成を行なっているのです。
嶋中秀能さん
工場長 嶋中秀能さん
嶋中さんの技能者育成のポイントは、丸縫いができるように育成することにあります。したがって技能者の評価も丸縫いがどのくらいできるか……で決まります。年に1回、全社員がテストを受け、その結果で給料が決まりますが、その際の課題は「丸縫い」です。もちろんアイテムはさまざまありますが、基本的にはどのくらい丸縫いができるかで、レベルを20クラスに分け、それで給料を決めています。ベトナム人はプライドが高いので、差をつけると上達が早いといいます。             

というのは、同社の生産品は住友商事の依頼によるもので、アイテムがさまざまです。生産ロットをみてみると、100~200枚のロットが約20%、400枚以上のロットが約60%、品番にして、70~80品番が毎月流れます。生産量は、アウター、パンツで月産20,000~25,000枚、シャツが15,000~20,000枚で、シャツのラインで言えば、専用ライン160~170名が裁断、縫製、仕上げを担当しています。一方、多品種ラインでは約470名がおり、他に管理部門に約50名がいます。    
同社の特徴は、管理部門の充実振りです。住友商事の全世界のネットワークを駆使した素材の手配から、生地・資材メーカー、工場、物流業者、顧客間を結んだネットワークの利用した商取引のコミュニケーション、CADシステムを活用した日本の各アパレルとのパターン交換……など、いわゆる間接作業を充実させることで生産部門に余計な心配をかけずに、生産に専念できるようににしているのです。             
こうした縫製加工以外の部分の効率化によって、縫製加工業務がいかに効率化されているか、全体の計画部門による準備が重要であることを物語っています。
  

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