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アジアンネットワーク最前線
ホーチミンというのは、旧南ベトナムの首都サイゴンです。この町は、海から内陸に少し入ったところにありますが、サイゴン川を遡って船が町の中心近くまで入ってこられるので、輸送には非常に便利なところです。この周辺にいくつかの工業団地が出来ていますが、日本の多くの工場もこの周辺にある保税区や工業団地に建設されています。ホーチミンからは日本の大阪向けに毎週1船の直行便がありますので、日本へのトランスポートは非常に便利になっています。ベトナム工場と日本の工場の間ではドア-ツ-ドアで8日~10日で品物が届くそうです。  
           
ベトナムのオペレーターの給料は、サイゴンが一番高いそうですが、それでも月給にすると70ドル~90ドルだそうです。質の高さを考えると、魅力的です。課題は、国内に素材がないのでそれをどのように手配するかということのようです。   



                 

ベトナムは長いベトナム戦争を勝ち取って、ベトナムの解放を成し遂げました。この辛抱強さは、ベトナム戦争を題材にしたさまざまな映画でも示されていますが、この辛抱強さ、言い換えれば「負けなければ勝ち」という発想は、ベトナム人に特有のものと思われます。              

日本では、何事も早く、スピード第一といわれますが、ベトナムではビジネスの世界でも、あわてなくても大丈夫。後からゆっくり進めばいつかは追いついて勝つ……という発想が基盤にあるように思われます。一般的には、経済的に発展途上と言われますが、発展はあわてずに、「そんなにスピードで発展しなくてええんとちゃうか?」 ……となぜか大阪弁になるが、そんなことを言いそうな気がするのです。              

そんな感じがするほど、ベトナムでは物事はゆったりと進みます。あわてず、騒がず……このペースをみていると、確かに、このペースでいけば、10年は無理でも、50年経ったら、日本は霧消してベトナムの時代になっているかもしれない……という気がします。

ベトナムで工場を経営している日本人たちが口を揃えて言うのは、ベトナム人技能者の技能の高さです。日本で長い間、技能者の腕の上達具合を見てきた人たちが、ベトナム人は日本人を越えるかもしれない……というのです。              

もう一つベトナムの特徴は、ベトナムでは、設備が価値をもっていて、中古でもなかなか安くならないのです。これは、設備の持つ力、能力をいかに認めているか……ということでもあるでしょう。確かに古い設備でもあるとナイとでは大きく違います。また、器用なベトナム人の力をもって整備すれば、新品とまではいかないまでも、かなりの力を発揮するということかもしれません。

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