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あの人に聞きたい
中国人留学生を橋渡し役にして研修生を活用
目指すは中国工場の技術向上と国内工場の活性化
 
株式会社アタゴ 代表取締役 愛宕泰男さん
同社は創業昭和3年、会社設立昭和37年という歴史ある会社です。もともとは軍手、軍足、手袋、靴下などを中心とした横編み製品の製造販売を行なっていた会社です。その後、メリヤス肌着の販売(昭和20年代)、肌着用丸編み機の導入(昭和30年代)、中外衣の生産開始と外衣用ジャージー丸縫機の導入(昭和40年代)、ニットテキスタイル販売開始、縫製子会社設立、企画部門充実(昭和50年代)、インナーからアウターまでトータルニットファッションメーカーとして成長(昭和60年代)、カジュアルインナー、カットソーファッションの充実、中国進出(平成1年代)……同社は、徐々にステップを上げてきました。              

同社が生産している製品は、インナー30%(メンズが60%)、アウター45%(カジュアル15%、スポーツテイスト50%、婦人35%)、その他5%で残り20%はテキスタイル製品(インナー20%、アウター80%)です。生産量は、縫製品で年産360万枚、ニット生地で1,760トン(150cm幅換算80万m)となっています。              

一方、中国工場では、同社が担当しているのは縫製作業で、横編み、丸編みなどの編み立ては行なっていません。中国工場では、ミシン350台、H/プリント機6台、刺繍機3台で、約500名。月にアウター製品を50万枚(Tシャツ換算)生産しています。              

中国工場で生産する製品の企画仕様や指図は日本から出されますが、マーキング、裁断は中国で行い、仕上げまで国内と同様の最新設備を使用した一貫生産となっています。              

 したがって、同社の中国工場からの研修生は、縫製及びその周辺業務に限られていて、編み立て関係は全くいません。しかも、研修生はすべて自社中国工場からの研修生で、中国工場に必要な人材の育成が主眼となっているため、部門やケースによって、研修期間も6月、1年、2年、3年……と変わり、また研修プログラムを一人一人異なるのが特徴です。              

 同社のケースでは、研修生は文字通り研修のために来日する縫製技能者であり、研修生の選定に当っては、中国工場での技能評価や成績によって決められます。当然、選定に当っては、業績の優秀な仕事のできる社員に対するインセンティブの意味も加味されていますが、その場合でもあくまでも研修を大前提にした来日であることは言うまでもありません。              

研修生は、全員が同じ工場に戻るということもあって、単に技能だけでなく、㈱アタゴの管理システムや経営思想まで学ぼうという意識が強いのが特徴です。チームワークとコミュニケーションが研修効果をさらに上げていることは言うまでもありません。              

チームワークという点で、短期間、母国、家を離れる研修生たちの世話を焼くための相談役として、管理部門に中国人女性を採用していることも、会社側の誠意の結果といえます。チームワーク、意識が技能だけでなく仕事の成果を上げるために不可欠であるという、同社の考えがよく現われた施策といえるでしょう。              

㈱アタゴさんはホームページを公開されています。このホームページには、会社概要を始め、同社の歴史、中国山東省青島にある青島藤華グループの概要などが紹介されています。urlは以下です。http://www.atago-corp.co.jp


愛宕泰男さん
代表取締役 
愛宕泰男さん
佐々木宏和さん
国内生産本部
取締役本部長
佐々木宏和さん
縫製場  品質方針    縫製場

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