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あの人に聞きたい
得意分野に特化し、企画力でニーズに応える、
基盤はグループの高い生産性と基礎体力
 
ナガイ白衣工業株式会社 常務取締役 芝慎一郎さん
ナガイ白衣工業さんは、ナガイグループの生産活動の中心にある会社です。商品の企画・販売をナガイレーベン㈱が担当し、ナガイ白衣工業㈱に発注します。ナガイ白衣工業では依頼にしたがって生産計画を立て、資材・副資材などを発注し、生地を入手すると裁断を行なって、生産を行なう工場に発注します。同社の製品を生産しているのが、㈱ナガイホワイト南外、大曲、中仙、エース、ルミナースの5社と、協力工場16社です。このほかに、生産は中国、インドネシア、ベトナムの協力工場でも行なっていますが、こちらはどちらかといえば、3月に向けた備蓄用の製品の生産です

ナガイグループさんの成長の要因として、3-4月期の需要に対する備蓄に備える資金力といった面も見逃せません。多い時で180万枚のストックがあるといいますが、そうした在庫の保有が可能になったのは、これも同社が、病院用白衣にターゲットを絞った大きな効果といえるでしょう。そうしたなかで、いかに平常のストックを減少させるか、生産効率化は在庫削減を進め、キャッシュフローを改善する重要なポイントになっています。

縫製現場における効率化のポイントは何か、南外工場の佐藤工場長は、「動作の無駄を省くこと。その前提は、読ませない、立たせない、話さないにあり、それを可能にする手間には、段取りが重要。段取りで8割が決まります」とおっしゃっています。

ナガイ白衣さんが生産している白衣は、ナースウエア、ドクターウエア、手術衣、看護衣、患者衣など。デザイナーズブランドの白衣を開発した先駆けですが、現在は、KANSAI、YUKIKO HANAI、アシロウ・タヤマ、クレージュなどを生産しています。

白衣も作業着と同様で、全員が同じウエアを着用するために、個別のサイズ対応が必要になり、1枚生産でも価格は同じという、生産する側にとっては大変に厳しい業界でもある。通常は、各病院である程度の在庫を保有していますが、すべてを保有しているわけではないので、同社としてもできるだけリードタイムを短縮化する必要があります。

リードタイムでもっとも大きな要因となるのは、生地の手配です。そのため、同社は、生地メーカーと協力して自社専用の生地をある程度確保しています。現在は量的にもかなりのボリュームを扱っているので、自社だけでそれが可能になっていますが、扱い量が少ない時代は、自社だけでは充分な量がないために、白衣を生産して業界の数社で協力して合繊メーカーさんと生地確保の交渉をしたという話です。

厳しい時代になり、白衣もファッション化して、病院外でも着られるデザイン・素材……という方向にありますが、そのために生産の場では工程数はどうしても増加する傾向になり、それをカバーするために、いかに生産性向上を図るか、それが収益向上への課題になっています。同社では、生産効率化を目指して、全工場とも立ち上がりからハンガーシステムを導入しており、こうした努力がシェア獲得の大きな要因にもなっています。

同社の秋田工場の敷地には、自動倉庫を完備したデポがあります。出荷は必ずしも梱包単位とは限りません。寸法によっては1枚単位での出荷になりますから、小分けピッキング、いわゆる流通加工が必要になってきます。こうした小口受注にも対応したトレーを使った立体倉庫の自動化によって、原則として当日、翌日出荷等という事が可能になっています。

芝慎一郎さん
常務取締役 芝慎一郎さん
佐藤了さん
南外工場 工場長
佐藤了さん
南北工場  CAD  縫製場

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