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アジアンネットワーク最前線
輸出用・国内用2つの工場で作り分け、
国内用はメイド・イン上海で中高級品が人気を獲得。
 
上海達吉斯高級内衣有限公司 
上海達吉斯高級内衣有限公司
<総経理の関水彬さん>
株式会社ダッチェスの上海工場。董事兼総経理の関水彬氏と面談。日本側45%、中国側55%の出資比率だが、これで日本人の総経理は珍しいとのこと。旧正月前のため集中残業となっている忙しい時期におじゃましました。

<加工区の優良企業>
区内では優良企業であり、労働組合も96年には設立しました。このときは区の書記長も来社したほどです。また、社内行事を組合が主体で実施しています。

<上海で20年>
1979年には国営企業の上海天山内衣へ保証加工貿易として進出しています。当初よりコストとブランドイメージの重要性から中国上海での生産を考えていました。90年から中国の解放改革路線に乗り発展し、その後、合弁の機運が高まり、92年5月に調印しました。当初は、120名にてスタートし、現在、生産現場で230名が働いています。オペレータは安徽省、湖南省など上海市外から130名が採用されています。

<中国全土へ販売展開>
ダッチェスブランドは上海市内でもベターゾーンのブランドとしてよく知られています。上海市内に42店の販売店を展開し、上海以外では湖南、重慶、ハルピンなど、87店舗となっています。直販も4店舗あり、1店舗は工場の1階に出店しています。

<ダッチェスは人気ブランド>
JUKI上海事務所の女の人にダッチェスに行ったと話したら「安く買えるのかしら」と、質問されました。中国国内での上代は80~100元程度であり、品質の割に安いとのことで人気があります。

   
ダッチェスの上海工場


<中国への現地化が進む>
今後の企業運営に関しては「全て現地に任せてもかまわない」と関水氏は語っておりました。既に販売は中国合弁側の副総経理が責任者となっています。これは長年にわたる副総経理への信頼があってできることと思われます。ちなみに、上海ダッチェスのスローガンは「高能率、高品質、高賃金」と掲げております。

<中国での一貫生産を目指す>
ダッチェスはシームレスのブラジャーが特長ですが、ウレタンの成型機も日本から運んできています。設備はミシン290台、裁断機10台、延反台2台などです。現在、素材に関しては日本を主体に輸入しておりますが、中国国内での素材も充分利用可能と評価しています。

<広い中国では地域により体型も異なる>
中国は地域により体型も異なるそうです。そのため、毎年1回は各地の情報を集めてパターン修正などを行う必要があります。長年にわたり、中国で販売しているために得られるノウハウは貴重なものです。

<やはり生産ロットは細かくなっている>

縫製ラインはブラジャーライン、ショーツガードルライン、混合ラインと分かれています。日産量は3,500枚。ブラジャーが月10万枚、その他が5万枚程度です。ロットは現在2,000枚程度が中心で1,000枚以下もあるそうです。以前は万単位のオーダーがあったそうですが、現在ではほとんどないということでした。

 
ブラジャー
<給与は70%が実績評価>
一般社員は30%を固定給にしています。管理職の評価は業績基準であり、賞与で大きく差を付けています。労務費はこの7年間で2.5倍程度に上昇し、特に94年から96年の上昇は激しかったそうです。
雇用条件は基本的には1年間の契約となっています。中国の人の考え方は欧米の個人主義的な面が強いようだとおっしゃておりました。

<カレンダーも現地で印刷>

上海でカレンダーを作成しているそうです。元の写真は日本から送り、印刷は上海で行っています。1冊15元で出来るとのことであり、日本で作成するよりかなり安く上がります。



総経理 関水彬さん
総経理 関水彬さん

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