JUKI Magazine PageNavigation

JUKI Magazine Contents

知って得する縫いのヒント
インターロックミシンで作業をしていると、2重環縫い側で目とびがよく発生します。
縫い始め側にほつれてしまうので、時間ロスが非常に大きくなります。
目とびを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?

目とびの発生ポイントは、2種類あり、「ルーパーが針糸をすくわない。」「針がルーパー糸をすくわない。」 に分けられます。
そのどちらで発生しているのか確認が必要になります。

【2重環縫いの縫い順序】
まず、2重環縫いの縫い作業の流れを見てみましょう。
針最下点から上昇し、針糸ループが生じ、それを前進してきたルーパーがすくう。

針がさらに上昇し、生地が送られ、ルーパーが後退し始める。

まず、下糸カムがルーパー糸を引き始め、針が下降し、針がルーパー糸をすくい、針先がすくったルーパー糸の三角形に入る。

下糸カムのルーパー糸の引きが終わる(図5)。

 
(1)ルーパーが針糸をすくわない時

*印の部分が目とび(ルーパーが針糸をすくわない)すると、針糸が外れてしまい、 送り方向は一般的に2針分縫い目が崩れてしまいます(図7)。       

◎逆送り方向には、針糸がよじれて、他の目とびしていない縫い目と異なる形状で残ります。


(2)針糸がルーパー糸をすくわない時

*印部分が目とび(針がルーパー糸をすくわない)すると、ルーパー糸が外れてしまい、送り方向には一般的に1針分縫い目が崩れます(図8)。

逆送り方向には、針糸が他の目とびしていない縫い目と同様の形状で残ります。


《用語の説明》
下糸カム=ルーパー後退時のルーパー糸緩みを防止し糸の三角形を安定させること、及び針糸締まりを補助する働きがあります。よって機種やミシン・メーカーによっても、その大きさや形状は異なります。
糸の三角形=針糸とルーパー糸で構成された三角部分をそう呼びます。


●対策(前回と共通する部分があります)

[チェックリスト]
(1)ルーパーが針糸をすくわない時

  1. 針の種類が間違っていないか
  2. 針が奥まで入っているか
  3. 針の取り付け方向が間違っていないか
  4. 針が曲がっていないか
  5. 針先がつぶれてないか
  6. 糸通しが間違ってないか
  7. 糸が糸調子皿の中心まで入っているか
  8. 針棒が高すぎないか(針糸ループが小さい。針受けが針を受けない)
  9. 針棒が低すぎないか(針糸ループが大きすぎて崩れる。針受けで針糸ループを潰す)
  10. ルーパー先がつぶれてないか
  11. ルーパー返り量が少なくないか(針糸ループが小さい。ルーパーが針糸ループの上を通過する)
  12. ルーパーの返り量が大きすぎないか(針糸ループが大きすぎて崩れる。ルーパーが針の針穴下を通過する)
  13. 針とルーパーのスキマが大きすぎないか
  14. ルーパーの前後運動量(アボイドモーション)は、適正か(針番手に応じて調整必要)
  15. 針受けが針を受けているか(注)
  16. 針受けが針を押しすぎないか(注)
  17. 針糸張力が強すぎないか
  18. 針糸天秤で糸を取りすぎてないか
  19. 針熱は高くないか
  20. 針糸押えバネは効いているか(注)

(2)針がルーパー糸をすくわない時

  1. 針の種類が間違っていないか
  2. 針が奥まで入っているか
  3. 針の取り付け方向が間違っていないか
  4. 針が曲がっていないか
  5. 針先がつぶれてないか
  6. 糸通しが間違ってないか
  7. 針棒が高すぎないか(針先が糸の三角形に入らない)
  8. ルーパーの返り量が大きすぎないか(針先が糸三角に入らない)
  9. 針とルーパー背面のスキマが大きくないか
  10. ルーパーの前後運動(アボイドモーション)が適正か(針番手に応じて調整必要)
  11. 下糸カムタイミングは適正か(針がルーパー背面に入る時、ルーパー糸にたるみはないか)
  12. 下糸カムの糸繰り出し量が大き過ぎないか
  13. ルーパー糸張力が弱過ぎないか
  14. 針糸張力が強過ぎないか
  15. 送りが悪くないか(糸の三角形が安定しない)

注)機種によって、備えていないものもあります。


JUKI Magazine PageNavigation