JETROバングラデシュ・ミャンマー・ビジネスセミナーが開催されました
JETROバングラデシュ・ミャンマー・ビジネスセミナー
 1月13日(金)赤坂のJETRO本部にてバングラデシュ・ミャンマー・ビジネスセミナーが開催され130名を超える聴講者が訪れました。前半にBRICsに続く新興経済発展国家群「Next11」に名を連ねるバングラデシュ、後半に2010年秋に約20年振りに総選挙が実施され、外資開放政策の大幅な進展が期待されるミャンマー、それぞれ2名の講師が40分前後で講演され、最後に質疑応答の時間が設けられました。

JETROバングラデシュ・ミャンマー・ビジネスセミナー 北見創氏
 はじめに、ジェトロ海外調査部アジア大洋州課の北見創氏より「バングラデシュの経済概況と投資環境」と題して、2000年代後半よりユニクロの駐在員事務所開設などで一躍脚光を浴びたバングラデシュの一般概況、投資制度の概要から日系企業動向などが紹介された。中国の労働者不足・人件費上昇・カントリーリスクに比べ、バングラデシュは製造原価が安く、人口密度は日本の3倍とワーカーで困る事はない一方、電力インフラは見込めず、ワーカー以外の賃金、土地、現地調達などが主な懸念材料に挙げられる。中国・インド・アセアンの3大経済圏に囲まれている国土は北海道の約2倍、人口は2011年で約1億5~6千万人。元イギリス領なので英語が通じ、親日的な国民性から日本と協力したい地場産業は多い。欧州危機により輸出が伸び悩み貿易収支の悪化が見込まれている。また投資制度の説明では、現地法人と駐在員事務所での投資形態が一般的であり、法人税率はアジアでは若干高めであること、バングラデシュ投資庁(BOI)を訪ねると比較的簡単に駐在事務所が設立可能であることなどが紹介された。またダッカ・チッタゴンエリアの輸出加工区(EPZ)に空き区画は無く、2011年12月で法人税免除などのインセンティブは廃止され、それに代わり2011年11月から経済特区(SEZ)構想を実施している。

JETROバングラデシュ・ミャンマー・ビジネスセミナー 久林融氏
 次いで、伊藤忠商事株式会社繊維カンパニーテキスタイル・製品部で前ダッカ駐在員事務所長の久林融氏より家族帯同で6年間ダッカに駐在した経験に基づき「バングラデシュの外資・地場企業の動向」が解説された。伊藤忠商事ダッカ事務所は、1991年のパキスタンからの独立以前から開設されており、現在はプロミネントアパレル(伊藤忠商事繊維カンパニー100%出資)による繊維製品・自動車関連・化学品などを主に扱っている。バングラデシュはニット・布帛製品が全体の80%を占める基幹産業となっており、特にニットは1994年にフランス向けに初めて輸出するなどここまで順調に輸出を伸ばしている。仕向地は欧米向けが90%以上を占めており、日本向けは納期や品質の課題などから1.3%に留まっているが、逆に"のびしろ"もある、としている。川上の紡績は、日本の10倍以上のキャパシティを持つが、綿花は年間50万トンの消費を輸入に頼る。輸入生地に頼っている為、川中の"織り"それに続く"染め"が弱く、中国の生地・糸メーカーなどが進出している。特恵関税のシステムが仕向地で異なり、欧州向けは布帛もニットも1ステップ(縫製のみ)で免税となる為輸入生地の布帛製品の伸びが期待されている。非繊維産業にも注目が集まっており、造船・革製品などの労働集約産業の他、食品、軽工業、パーツ製造などに期待が集まっている。非繊維産業のキーワードは「小分け」。コーヒーミルクなどは早くから進出しており、4000万人以上のサブスクライバーがいる携帯電話なども注目されている。

JETROバングラデシュ・ミャンマー・ビジネスセミナー 小島英太郎氏
 続いて「ミャンマーのビジネス・投資環境と日系企業動向」としてジェトロ農林水産・食品企画課で前ヤンゴン事務所長の小島英太郎氏より、ミャンマーの状況などが述べられた。これまでミャンマーを説明する時に軍政の話が多かったが、テインセイン大統領のもと諸外国やビジネスマンの話を聞き、ここに来て信じられない程の変化を見せている。来る4月1日に予定されている選挙の他、13年にはアセアンSEAgameがネーピードーで開催、14年のアセアン議長国に向けて、国家の威信をかけた国づくりが進められていく。現在の懸念材料は1年前より20%~30%上昇しているチャット高。民間銀行による金利の引き下げなどが行なわれているほか、経済動向を考えた報道がされている。外国直接投資は2010年から急増、中国・韓国などは天然ガス・銅鉱山開発などのエネルギー資源関連に投資が集中した。投資情報として、昨年から土地借用が民間からの借用も可能になったこと、ミャンマー国内での外国通貨の口座振替が認められるなどの通達があった。しかし輸出第一政策(輸出で稼いだ外貨の範囲内でしか輸入できない)は未だ有効で、その中での運用改善となっている。日系企業動向では、鉱山開発・建設需要の増加から、日本からの機械類の輸出が倍増しているほか、車関係が増加している。ミャンマーから日本への輸出は衣類が圧倒的に強い。縫製産業の注意点として、委託加工(CMP)ビジネスのシステムをとっており、原材料を含まない価格で交渉する。また"経済制裁の緩和"は予想されているが、まだ実現されていないので、よく見守る必要があるとした。

JETROバングラデシュ・ミャンマー・ビジネスセミナー 浅井博康氏
 最後のエコテック・ジャパン株式会社の浅井博康氏は、財団法人海外貿易開発協会(JODC)縫製専門家として2009年よりミャンマー縫製工場への管理者養成事業で活躍している。「ミャンマーの縫製企業における外資・地場産業の動向」と題して、2010年末からの新工場建設ラッシュに続く2011年の操業開始など現地縫製業界の現状と課題について述べた。課題は主に(1)道路・電力事情・自家発電のコストなどを含めたインフラの問題、(2)輸送・デリバリー期間、(3)新政府の政策により制約の軽減化の改善。また日本向けなどの市場ニーズに対応する品質水準、設備投資の原資の確保、ミャンマーチャットの高騰などが解決すべき問題とし、人材育成による生産性向上と品質向上、また設備の近代化を推進することが必要だと述べた。また、これまで5人以上の会合が禁止されていたが、2011年10月の新労働法によると30名以上の企業の労働組合が合法化され、180度方向転換された。就業環境も革新されつつあるが、家族優先の価値観により離職率が高い。積極性は他の東南アジアと同等だが、敬虔な仏教徒なので性格は穏やかで素直。昭和に活躍した日本のバスやトラックなどが現役で走っており、右側通行にもかかわらず日本車の人気は高く、対日感情も良い。また2010年9月に中国の石油・天然ガスパイプラインの建設事業が伝えられ中国の影響力は拡大傾向にある。その中で、今年1月8日にはティラワ港に隣接するティラワ経済特区を新設する方針が決まり、日本に工場誘致するゾーンもあり期待されている。

JETROホームページ
http://www.jetro.go.jp/indexj.html
第18回アパレル工業技術セミナー(ユニバーサルデザイン・ファッション)のご案内
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)では、アパレル関連の基礎知識と最新情報を中心とした第16回アパレル工業技術セミナーを2012年2月7日(火)に開催します。今回は「ユニバーサルデザイン」・「ユニバーサルファッション」をテーマに、高齢者などを含めた広く一般の人が楽しめる快適な衣服を目指した「快適な暮らしをすすめる衣服」をキーワードにお二人の方にご講演いただきます。参加の申込みは1月27日(金)まで、概要は下記の通りです。

日時:
2012年2月7日(火曜日)13:30~16:40(13:15 開場・受付開始)
会場:
江戸東京博物館 会議室
テーマ及び講師:
  • <講演1>
    『生活者視点で見直す衣服環境』13:30~14:50
    株式会社Peace21 代表取締役 佃 由紀子 氏
    • 2013年、4人に一人は65歳以上
    • 「衣服は買うもの、捨てるもの」という意識
    • 家庭洋裁が廃れ、衣服の基本構造を知らない生活者が増えている中、何を基準に衣服は選ばれているのか?
  • <講演2>
    『「ユニバーサルデザイン」というくくりは必要なのか?』15:05~16:30
    株式会社アイリス K-プロジェクト プロジェクトリーダー 木村 能治氏
    • ボタンは何故丸いのか
    • 作り手側と使い手側について
    • 日本の「商慣行」の弊害について
    • ライフスタイルの提案
定員:
120名(先着順ですのでお早めにお申込ください)
参加費:
会員 無料、一般受講5,000円
申し込み期限:
2012年1月27日(金)
申し込み・お問い合わせは
http://www.jat-ra.com/seminar.html
問合せ先:
日本アパレル工業技術研究会(担当/小山・中村)
<TEL>03-3591-8350 <E-MAIL>info@jat-ra.com
アタッチメントセミナーを新規に開催します
アタッチメントセミナー
 JUKIでは商社・アパレルメーカー・縫製工場・組合・団体などの方々を対象に、アタッチメント基礎知識や基礎製作を学ぶアタッチメントセミナーを2月より多摩本社ビルにて開催する新規コースの申込受付をスタートしました。アタッチメント基礎知識、巻き具の種類、巻き具を使用した縫製作業・使用上の注意点や基礎製作を学べる、他社にはないセミナーとなっております。コース内容および開催日時、申込方法等は以下の通りとなっております。

コース内容:
  1. アタッチメント基礎知識コース:1日間
  2. アタッチメント基礎製作コース:3日間
  3. カスタムメードコース:3日間 ※アタッチメント基礎製作コース修了者のみ
なお、開催期間中の昼食代込みになります。
<アタッチメント基礎知識コース>
アタッチメント基礎知識、巻き具の種類、巻き具を使用した縫製作業、巻き具使用上の注意点などが学べます。注意:当セミナーは巻き具の製作は行いません。
開催日時:
【第1回】2012年2月3日(金)10:00~17:00
費用:
各回1名様¥10,500(消費税込)
定員:
各回10名

<アタッチメント基礎製作コース>
  1. 裾三つ巻きへマー製作
  2. 両折りテープ付けホルダー製作
  3. 四つ巻きバインダー製作
※テキスト、材料費込み、各自作業着をご準備願います。
開催日時:
【第1回】2012年2月22日(水)~24日(金)9:30~17:30
費用:
各回1名様¥52,500(消費税込)※特別価格
定員:
各回3名

<カスタムメードコース>
お客様のニーズに合わせ巻き具製作を学んで頂きます。(ニット製品、カバン縫製の巻き具製作など)
定員:
各回2名
費用、日程については要相談
※事前にお客様が希望される工程、素材を確認させて頂きます。但し、弊社設備での工程に限定させて頂きます。


●申込み方法
 以下URLより「アタッチメントサービス申込書」に必要事項をご記入の上、お近くのJUKI販売(株)カスタマーズセンターへFAX又は郵送でお申し込み下さい。
http://www.juki.co.jp/industrial_j/customer_j/attach_j/service_assistance.pdf

 その他、JUKIのアタッチメント専門スタッフがお客様のアパレル工場さんにお伺いして実施する「出張講習会」や「出張診断」のご相談も随時受け付けております。アタッチメントのサービスにつきましては、以下のカスタマーサポートページをご覧ください。
http://www.juki.co.jp/industrial_j/customer_j/attach_j/

JUKI Magazine PageNavigation