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2014.11

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2014.06

2014.05

2014.04

2014.02

2014.01


JUKI那須研修センター技術研修コースのご案内
 JUKIでは縫製機器の保全技術者の方を対象とした「設備技術者のための技術員研修コース」を弊社那須研修センターで開講しております。ミシンの基礎知識から各種実習までレベル、目的、機種にあわせたコース設定で丁寧に指導いたします。是非ご活用下さい。

会場:
JUKI株式会社 大田原工場 那須研修センター(交通案内)
〒324-0011 栃木県大田原市北金丸1863
宿泊設備:
那須研修センター内「個室(バス・トイレ付)・食事付」
申込方法:
参加申込書に必要事項をご記入のうえ、お取引ミシン店様、またはお近くのJUKI販売(株)のカスタマーズセンターへ、郵送またはFAXでお申し込み下さい。
詳細、お申込みはこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/nasuken_j/index.html
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました
 2014年12月5日(金)、クリエイターの関悠美さんをお迎えして「キラ☆キラ☆キルティングバッグ」のワークショップを開催しました。
クリスマスシーズンにぴったりの光沢のあるサテンキルティングの素材を使用し、持ち手はシフォンの生地でふんわりと大きな結び目のリボンを作るデザインのバッグです。
 参加されたお客様は、久しぶりのミシンに緊張されながらも最新機能が付いたミシンに驚きと感動を味わっていただけました。
 完成後はその日のファッションに合わせて、ポシェットタイプに使ったり、ショルダータイプのように短めに結んでコーディネートされていました。
 またバッグのフラップ部分にはお客様お好みのカラフルなキングスターの刺繍糸を施し、エクシードの豊富な飾りステッチでデコレーションを楽しんでいただけました。

「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました 関悠美さん
関悠美さん
≪講師プロフィール≫

関 悠美(せき ゆみ)
高知県生まれの埼玉県育ち。

 多摩美術大学卒業、書店の企画広報課退職後、アルバイトをしながら趣味でぬいぐるみを製作し、2010年に台東デザイナーズビレッジ入居を期に「sekiyumi」としてブランドをスタートする。不定期で布小物ワークショップの講師もしております。
関先生のホームページ:
http://senobiweb.com/
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました 株式会社フジックス
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました 株式会社フジックス 家庭用糸"シャッペスパン"
家庭用糸"シャッペスパン"
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催されました 株式会社フジックス 工業用糸"キングシリーズ"
工業用糸"キングシリーズ"
協賛

 縫い糸の製造を一筋に、90年以上の歴史を持つ。高い品質力を軸として家庭用糸"シャッペスパン"、工業用糸"キングシリーズ"など多種多様な用途に合わせ、約1300種類もの製品を取り揃えている。
http://www.fjx.co.jp/

第26回JATRA技術セミナーが開催されました
第26回JATRA技術セミナーが開催されました
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)による第26回アパレル工業技術セミナー(アパレル工業技術・人材育成セミナー)が2014年10月16日(水)、東京・両国の江戸東京博物館で開催されました。講演1は産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター長であり、ISO/TC133国内審議委員会委員長の持丸正明氏より「ISO/TC133の概況」"国際標準化"について、講演2は「ISO/TC133とJIS規格の内容」として、日本アパレル工業技術研究会常任顧問の中山悦朗氏が講演されました。
  • ■挨拶
    日本アパレル工業技術研究会 近藤繁樹会長

    第26回JATRA技術セミナーが開催されました 日本アパレル工業技術研究会 近藤繁樹会長
     日本アパレル工業技術研究会は、経済産業省の「平成26年度戦略的国際標準化加速事業」への取り組みを進めています。生産の再活性化へ向けたメイドインジャパンの動きもあり、新たな国際標準を進め、世界に抜きんじている技術を新しい市場であるEコマースの発展につなげる産業戦略を土台にする取り組みといえます。
     通販では、返品が大きな問題となっていますが、これからのEコマースの発展には自分の注文するサイズはどうか、着た感じはどうか、似合っているか、またフィットしているかをバーチャルで確認する。これらの問題を解決する技術として期待されるのが3次元の先端技術であり、同時にサイズ問題でもあります。これらは、ISOを活用して世界に先駆けて日本の産業を活性化しようとする動きです。
     3次元技術では第1人者であり、同時にISO戦略に精通されている持丸先生にISOの概要と戦略的な取り組みの重要性とISO戦略について紹介していただき、中山先生にはJIS・ISOのサイズ問題についてお話しいただきます。当技術セミナーでは、今回を含め3回に分けてISOへの戦略的な取組を解説して行く予定です。
  • ■講演1「TC133の概要と国際標準化について」
    産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター長、ISO/TC133国内審議委員会委員長 持丸正明氏

    第26回JATRA技術セミナーが開催されました 産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター長、ISO/TC133国内審議委員会委員長 持丸正明氏
     持丸氏は本日の講演について、「国際標準についてライターの事例から説明した後、TC133についての概要を述べていきたい」と主旨を語りました。
    • ライターの安全規制と国際標準
       日本では年間約6億個の使い捨てライターが消費されています。一人当たり同約5個の消費となります。子供の火遊び事故が問題になりましたが、東京で2、3名、全国では約10倍の死亡例です。2009年11月に東京都商品等安全対策許議会が政府に規制を提言しました。消費者庁と経済産業省が動き始め、12月に消費経済審議会製品安全部会の下にライターワーキンググループが設置され、私がその座長を務めることになりました。安全規制ですが、政令(閣議決定)、省令(経産省大臣が決定)で行われますが、省令で具体的なJIS規格を引用するというかたちで行われました。
       法的規制は2009年11月の東京都の提言からで、2年後の2010年12月に省令を施行、猶予期間終了は2011年9月末で2年での規制が行われました。以降、菱形のPSCマークのないライターは販売も製造もできなくなりました。このポイントは、JIS規格というユーザーとメーカーと中立者の合意で成立するJIS規格を組み合わせたことにあります。通常、省令では検査法などを細かく規定した内容が含まれるが、この部分をJIS規格という合意を引用することで規制を可能にしたところにあります。
       具体的にはワーキンググループで対象ライターと規制案を示したが、対象となるライターは(1)使い捨てライター(2)ノベリティライターの全面禁止(3)対象年齢は51か月未満。
       JIS原案はすでに安全規格としてあったISO9994を翻訳してJIS規格にしました。また基本をチャイルドパネルテストとしたが、日本では代替としてライターの機械試験法・操作力の基準は機械的試験方法(新規開発)を標準化し、大量・短期間にライターを試験できました。
       また子供の計測実験を通し、子供(5歳児)の85%が操作できない操作力を設定しました。
       欧米の規制についてですが、米国は約10年の検討を行い1994年に規制を実施。欧州は米国の例を受けて約6、7年の検討を行って2002年に規制をしています。日本は、2010年に規制をすることになりました。これは、黒船が来て開国を迫ったことに似ています。
      そもそも国際標準は各国での利便を図っての合意ですが、WTOでは貿易障壁を避けるためそれぞれの国内標準は国際標準との整合性が求められています。自国の標準・規格をもとに貿易規制はかけられません。各国が合意した国際標準・規格に基づいて輸入規制が可能になります。
       ライターの安全規制は、ライター業界に激変を与えました。規制後のシェア競争では対応できない多くの中小の企業は、倒産・廃業に追い込まれました。国際標準と特許は背反する関係ではないが、ライターのケースでは米国・欧州企業はチャイルドレジスタンスの構造特許をすでに日本国内にも申請しており、この規制を機に大きくシェアを伸ばしたのです。欧米の大手2社の特許が、すでにチャイルドレジスタンスのデザインの特許があり、新技術で対応できない場合は特許料を払って製造するしかないわけで、また欧米企業もこれを見込んで各国に特許を出しているわけです。むしろ、アメリカの規格・規制を推進していたのです。 ライターの事故が多いという当時の調査に注目して、安価な中国製にあえいでいた大手企業が特許を取り、子供の事故を減らす規制を誘導した感があります。米国で規制が始まるとフランスに働きかけ、そして欧州でも規制を行うことになったわけです。確かに事故を減少させる「良いこと」をしたがわけですが、標準・規制を通じてシェアを伸ばした、したたかな戦略があった訳です。
       標準を利用する戦略は、まさに黒船と同じ現象によって日本のライター業界を巻き込んだことになります。世界で起きてからそれに対応するのは、国際標準化の戦略ではあり得ない。むしろ前のめりにしなければならない。我が国は明治以来、長く国際法に準拠する態度でした。しかし国際法はつくる方にならなくてはならない。国際標準も同じことです。
       スポーツの世界でもルール改正の影響を受けますが、提案した国はすでにその準備をしています。
       国際標準を品質管理の一つと考え、品質基準を作り国際標準にしていく。外圧に屈して受け入れればもう勝てない。皆さんのアパレルも同じことです。
       携帯電話の技術では日本は高いレベルにあったのに、最終的にはアップルの携帯に席巻されました。その他にもいろいろな事例があります。先んじて国際標準を提案して行くことは新しいマーケットをつくることと同じことです。
    • 標準とは規制ではなく合意
       一般論ですが、国際標準による「合意」は社会を変える手段であり、同時に国際競争力を強くする手段といえます。標準を規則だと思っていては勝てないわけです。ちなみにISOの1番目、「TC 1」はネジの標準です。M5のねじを買えば、いちいち寸法を確認する必要がありません。社会全体が便利になる。そのような意味からISO標準はSoft Lowとも云われるわけです。標準は合意であり、規制ではありません。米国はインチネジがあるが問題はない訳です。 標準は合意であり強制ではないということです。しかし一方では、標準にある安全規格を守らないで事故を起こせば民事的にはほぼ負けます。
       一言で標準といいますが、大別すると標準は、(1)ガイド:標準をつくるための標準 (2)プロセス標準: ISO9000など(3)性能標準:10モード燃費など性能の評価と表記を定める標準 (4)構造標準:ネジなどの構造を規定する--と分けることが出来ます。標準はまた、デジュール標準とフォーラム標準分けられます。デジュール標準はISO、JISなどが当てはまります。フォーラム標準はアメリカの電気学会が決めたDVDなどがあります。ジュール標準は、その制定手順が決められていますがフォーラム標準は融通性の高い標準といえます。
    • 標準はどう作られるか
       省庁(官)は最終的に標準を発効しますが、制定のための合意をつくることはしません。合意形成は製造者・消費者・中立者の協議によりつくられます。JIS規格を例にしますと、まず合意されたJIS原案が主務大臣に提出されます。大臣は日本工業標準調査会(JISC)に付議し、JISCが審議結果を答申します。そして主務大臣がJIS制定する流れです。標準は制定されると即発効、法律・政令の様な猶予期間はありません。子供服の引き紐の安全に関するJIS規格は制定されますが、これは特異な例であり、業界の要望を受ける形で1年後に制定予定として公表された例もあります。
    • ISOのルール
       ISOのルールでは各国の代表(メンバーボディ)によってつくられていきます。国際標準を決めるのは1か国1票の投票による国際的な合意です。もともとはヨーロッパからスタートしたこともあるのか、ヨーロッパの地域では10票以上の議決権を持っています。日本は1票、アメリカも1票、中国も1票です。またISOから見ると日本(日本の代表は)はJISCになります。経産省などではありません。ところがJISCは委員会といった組織で、実際に標準を検討するのはミラーコミティーと呼ばれる団体(学会や業界の代表)が行うことになります。TC133衣服に関してはJATRA・日本アパレル工業技術研究会がミラーコミティーですので衣服の標準に関するものはJATRAに話が来るわけです。
    • TC133について
       TC133は衣服のサイズなどに関する標準を扱いますので、今回もJATRAに話が来るわけです。TC133議長国は南アフリカですが、今回の動きは中国と韓国の働き掛けで標準見直しが始まりました。ISOは通常、4年に一度の見直し改定等を行いますが、TC133の制定年を見ますと新しいものでも1980年ごろです。これは改定なども行っていない標準であったわけです。そこに衣料生産の産業が活発な中国が衣料の標準で主導権をとろうとしたわけであり、また韓国も10年ほどI- Fashionの研究が進んでおりました。サムスンの携帯で、Eコマースを推進するといったところに通じるデジタルフィッティングシステムに関する提案を持ったわけで、その両国が主導したTC133見直しの動きです。iTunes はアップルの主導ですが、楽曲がこのシステムで購入されるといくらかのお金がアップルに入る仕掛けです。韓国はI- Fashionを目指して、実現するとサムスンに有利となる韓国の国家戦略の側面が見え隠れします。
    • ワーキンググループでの協議
       TC133では4つのワーキンググループがありそれぞれ検討されています。WG1は人体計測(中国提案)、WG2はデジタルフィッティングシステム(韓国提案)、WG3はサイズ表示(フランス提案)、 WG4は衣料品の計測(南アフリカ提案)で、それぞれが検討されています。
    • 日本提案
       それらの内容に関しては次回からのセミナーで紹介されますが、WG2について少し現状をご紹介しておきます。
      デジタルフィッティングシステムは、仮想空間で自分のサイズに合う洋服を選択できるようにする技術です。しかし韓国の提案では、用語の定義ですとか構造標準的な提案でまとまりがつかない感じです。そこで日本が3つの提案をすることにいたしました。考え方は構造標準ではなく性能標準を提案しています。一つ目はデジタルフィッティングシステムの機能と性能評価方法、二つ目は顧客の体形モデルの再現精度評価方法、三つ目は個人の体型とアパレル製品の機能と性能評価 の3点です。もちろん事前に韓国にも働きかけをしています。韓国も行き詰まり気味だった中ですので、日本の提案に賛同しやすい方法です。
       先ほどもお話しましたが構造標準は、ややもすると新製品の開発や進化発展の障害になることも多い訳ですが、性能標準の規定は同じ評価法で各メーカーの製品が比較できるため、
       各社の製品の開発、また技術発展を阻害もするものではありません。他国に主導されるのではなく、むしろ自国にとって有利な標準制定へ向けた動きを行うわけです。
       本日参加いただいているアパレル関係者の方々にも、自社にとって有益な標準へ向けた活動に興味を持ち、むしろ積極的に今回の標準検討の議論に加わっていただきたいと願っています。
  • ■講演2「ISO/TC133とJIS規格の内容」
    日本アパレル工業技術研究会常任顧問 中山悦朗氏

    第26回JATRA技術セミナーが開催されました 日本アパレル工業技術研究会常任顧問 中山悦朗氏
     中山氏は講演で、ISOとJIS衣料サイズ規格の関連性について説明しました。
    • JIS衣料サイズ規格 人体計測実施状況
       JIS衣料サイズ規格には乳幼児、少年、少女、成人男子、成人女子、子供服、ファンデーションの7規格がありますが、いずれもアパ工研が原案を作成しております。手袋、帽子などはJIS衣料サイズ規格がありません。ISOでは当初ありましたが、これも今はありません。
       衣料サイズ規格の基になっている寸法は人体計測によっています。
       人体計測の第1回は1966年から67年にかけて実施したもので対象は3万人。また、71年から72年にかけて20歳以上の人対象で8700人。合計で3万9000人。以上が第1回。第2回が1978年から8年にかけて4万6000人をJIS衣料サイズ推進協議会が実施しました。第3回目が重要なもので1992年から94年にかけて3万4000人をHQL(人間生活工学研究センター)という大阪にある団体が実施しました。現在の7つの衣料サイズ規格に書いてある数字はこの3万4000人の人体計測を基に作られたものです。その後、2004年から2006年にかけて8000人の人体計測をしました。しかし計測した地域が限定されたことなどもあって、規格は改正されませんでした。現在の規格は、第3回目の人体計測を基に規定し2001年に改正した規格です。
       このJIS規格はISO規格とリンクしております。JIS規格は乳幼児、少年・少女、成人男子・女子、ファンデーション、靴下類などの区切りになっています。ISOの区切りは少し違っており乳幼児がISO3638の規格番号となっていますが、少年はJISのL4002に対応するものとしてISO4415と3636。ISOは少年、成人という分け方ではなく女性と男性という分け方。従ってISO4415はメンズとボーイズのアンダーウエア、ナイトウエアのシャツ。ISO3636は、同アウトウエア。そのように成人男子L4004に該当するのはISO4415と3636であり、規格名称はJIS規格とISO規格で少し異なります。構造的な違いでは、JIS規格はISOに準拠したものですが、JIS規格では寸法を規定していますが、ISOは規定していません。

      (以下、資料-日本工業規格(案)成人女子用衣料のサイズ-に従ってL4005などの引用準拠、定義、寸法や体型区分等を説明。内容略)。
    • ISO/TC133/WG3で議論していること
       WG3:基本身体寸法の表示順位、例えば日本のJIS規格はコート類で、フィット性を必要とするものと必要としないものでは表示順位が異なり、フィット性を必要とするものはバスト、ヒップ、身長の順。必要としないものはヒップを除いてバスト、身長だけとします。
       これに関して今、ISO・TC133/WG3(ワーキンググループ3)規格番号8559-2で提案されている表示すべき基本身体寸法は1つだけでいいのではないかとされています。日本のように人体計測ができる国もあればできない国もある。そのため、表示のタイムテーブルを作り規格表示をできる環境を作るというのが提案の背景にあるようです。そうしますと、表示するべき順位1番のものは計測しますが、2番目、3番目については統計的に処理をして算出するというものです。

      (中山氏はJIS規格とISOとの相違について、 JIS規格はISO規格を翻訳してそれを基本的に準拠していると書かれていますが、具体的な違いについては以下資料に基づいて説明した)。
    • ISO4416、3637規格
       ISO4416、3637規格ですが、寸法は規定していません。この規格は成人女子と少女のアウトウエアの規格で1977年にできたもの。その後に改正されていない。この規格の表紙にTC133の当時の参加国が記載されており、投票権のある26か国が登録されている、この規格に対して日本はカナダ、ドイツ、イタリア、ポーランドと同様最終的に反対しました。この規格のみでなく投票結果を見ると日本はすべて反対しています。理由は、寸法が入っていないので規格としての要件を満たしていないのではなかったからだと思います。
       現在投票権のある国は21か国。うちアジアは日本、韓国、中国、イランの4か国、アフリカが南アフリカとケニアの2か国であとはヨーロッパ。米国もカナダも参加していません。
       ISO3637で規定する基本身体寸法に関してですが、外衣では最初にニットウエアとスイムウエア以外のものが書かれ、次いでニットウエア、スイムウエアの順が書かれています。一般的なことについて言いますと、表示の順位1番はバスト、2番がヒップ、3番が身長で、その順番で処理して下さいということです。ニットウエアはバストが1番で2番が身長。スイムウエアはバストとヒップの順です。
       JIS規格に附属書1(規定)としてISO規格が載っており、JIS規格でもISO規格でもどちらの表示でもよいことになっております。日本市場で売る場合は、どちらの規格でもいいと言うことです。しかし現実には、今日本市場で売られている海外商品は、どちらの規格にも属さないものがあります。
    • 規格の解説
       規格を作るときには必ず解説を詳細に書かなければいけないことになっています。制定の経緯、改定の時に何を行ったのかここに書かれています。この規格は今回で3度目の改正であるなど。(以下、資料を説明)。
       人体計測方法について説明後、計測部位ごとの平均値と最大、最小値の数値を示した。基本的に人体計測後、平均値を出します。その後、全体のばらつきを持ったものであるかのピトグラムを書きます。一番多く出た最頻値の寸法ところにその中心を置いてサイズ表を組み立て行きます。多少、平均と少しずれたところにあります。このように、JIS規格は人体計測をし、その寸法を基にして作成しています。その人体計測は今から20年前の数字で、少し古くなっています。それを新しくしたということで2004年から2006年の寸法を使おうと思いましたが、改正には至りませんでした。今後の人体計測の計画はありません。ただ10月31日締めで規格の定期見直しの調査依頼がきています。衣料サイズでは成人女子と成人男子の2規格が対象で、消費者、業界などの声を広く聞いております。消費者の団体からは、絶対に変えてもらわないと困る。古い規格のままだと消費者は困る。費用も掛かるだろうが、このような重要な規格については改正してもらわないと困る--との意見が来ています。それらを付けて日本規格協会に報告しようと思っています。業界では今、ISOの規格が検討されています。規格が変更になれば当然JIS規格も変更になるだろう。その時まで待ってもいいのではないか--との声も出ています。ただ、ISOの規格も寸法を変えるわけではなく、表示順位を変えるということなので、直接にJIS規格の改正を待つ必要がないと思うのですが、皆さんの声を報告しておきます。
    • TC133/WGで審議中のISO規格案
       WG1ですが、人体計測の方法を規定したISO8559と言う規格が有ります。分かりにくい規格なのでそれを変えようという、中国からの提案です。人体計測等に詳しい方々に協力して頂いてコメントを作成し9月22日事務局に提出しました。この件で多くのコメントを出したのはイギリスと日本のみです。肝心の中国が提案しましたが、途中から外れた格好になり日本とイギリス、韓国が中心になって改正作業を行っております。日本の意見を取り込んだ規格に改正される予定です。
       WG2については日本と韓国からの提案です。日本からの提案は、11月28日に最終的な意見をまとめて英訳して韓国に渡し、世界に出すという段取りになっています。
       WG3は、先ほどプライマリー、セカンダリーンの表示する順位や身体寸法で、1つだけ重要なものを決めてあとは統計的に判断して決めていこうと述べましたが、10月25日にNP投票をします。コメントは皆さんからお聞きして英訳し準備を整えていますのでコメントを付けて賛成の投票をする予定です。エキスパートも出す予定です。
       WG4ですが、商品の出来上がり寸法の部位と測定方法を規定しようとするものです。現在この種の規格は日本にはありませんし、ISOにもなかったわけですが、南アフリカの提案で作ろうとしています。昨日、日本から51項目のコメントを付けて南アのプロジェクトリーダーに送りました。22日にWeb会議を開催する予定です。日本はこの規格に賛成する予定です。
       TC133につきましては、持丸講師の言われますように横から見ているのではなく、日本から積極的にコメントを出して規格に参加していく姿勢を貫いています。
    • 第11回ISO/TC133の総会
       中山氏は最後に、来年日本で行うISO/TC133の第11回総会について、「2015年9月7日から11日まで1週間の予定で行います。会議の場所は産総研。海外からの参加は30人を予定。日本からは国内審議委員会のメンバーには全員出席をお願いしたい。招待状や日本の状況などに関わる書類を発信しました。今後、是非皆さんのご協力をお願いしたい」と述べました。
 次回の第27回アパレル工業技術セミナーは、2015年3月6日(金)、東京・千駄ヶ谷の東京体育館第二会議室で行う予定です。
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催します
持ち手の長さが変えられる!
キラ☆キラ☆キルティングバッグ

「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催します カラーは2種類:ネイビー × フラップ:ホワイト × 持ち手:オレンジ
ネイビー × フラップ:ホワイト × 持ち手:オレンジ
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催します カラーは2種類:本体:ホワイト × フラップ:ネイビー × 持ち手:パープル
本体:ホワイト × フラップ:ネイビー × 持ち手:パープル
 「貴方の暮らしの差し色になりたい…」をコンセプトに、ポップでワクワクする様な明るい色使いが印象的な「sekiyumi」ブランドを展開するクリエーター 関 悠美先生とのコラボ企画です。

 今回は「持ち手の長さが変えられる!キラ☆キラ☆キルティングバッグ」を製作します。
 本体には光沢のあるサテンキルティング素材を使用しました。
 持ち手はふんわりとしたシフォン生地で、リボン結びにすると肩に大きなリボンがくるかわいいデザインです。
 ポシェットとして、また短く結んでショルダーバッグにもなる2Wayタイプです。
 フラップにはお好みの色のキングスター刺繍糸とエクシードの飾りステッチでデコレーション♪
 クリスマスシーズンにぴったりの大人カワイイバッグを作ってみませんか?

カラーは2種類:
本体:ホワイト × フラップ:ネイビー × 持ち手:パープル
本体:ネイビー × フラップ:ホワイト × 持ち手:オレンジ

開催日時:
2014年12月5日(金)
(1)10:00~12:00
(2)14:00~16:00
定員:
各回10名
講習費:
4,400円 (税込 材料費・講習費含む) ☆豪華お土産つき
開催場所:
株式会社フジックス東京支店 1Fワークショップスペース
東京都台東区駒形2丁目3番3号
都営地下鉄浅草線、都営地下鉄大江戸線 蔵前駅下車
お申し込み:
関悠美さんのオフィシャルサイト内
オンラインショッピングよりお申し込みください。
https://sekiyumi.stores.jp/#!/items/54646c873cd48280150002b6
お問い合わせ:
info@senobiweb.com
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催します 関悠美さん
関悠美さん
≪講師プロフィール≫

関 悠美(せき ゆみ)
高知県生まれの埼玉県育ち。

 多摩美術大学卒業、書店の企画広報課退職後、アルバイトをしながら趣味でぬいぐるみを製作し、2010年に台東デザイナーズビレッジ入居を期に「sekiyumi」としてブランドをスタートする。不定期で布小物ワークショップの講師もしております。
関先生のホームページ:
http://senobiweb.com/
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催します 株式会社フジックス
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催します 株式会社フジックス 工業用糸"キングシリーズ"
工業用糸"キングシリーズ"
協賛

 縫い糸の製造を一筋に、90年以上の歴史を持つ。高い品質力を軸として家庭用糸"シャッペスパン"、工業用糸"キングシリーズ"など多種多様な用途に合わせ、約1300種類もの製品を取り揃えている。
http://www.fjx.co.jp/

第26回JATRA技術セミナー(アパレル工業技術・人材育成セミナー)のご案内
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)では、アパレル関連の基礎知識と応用技術、最新情報を中心とした第26回アパレル工業技術セミナーを10月16日(木)に開催します。
 今回より第28回まで3回に渡りISO/TC133とJIS規格に関わるセミナーとなります。
 第1回目となる今回は、ISO/TC133国内審議委員会委員長で産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター長である持丸正明氏より「ISO/TC133の概況」"国際標準化"についてと、日本アパレル工業技術研究会常任顧問の中山悦朗氏より「ISO/TC133とJIS規格の内容」ついて講演があります。
 参加のお申し込みは10月10日(金)まで、概要は下記の通りです。

日時:
2014年10月16日(木) 13:30~16:45(13:30開場・受付)
会場:
江戸東京博物館 会議室(東京都墨田区横網1-4-1)
テーマ及び講師:
  • <講演1>14:00~15:15
    「ISO/TC133の概況」"国際標準化"について
    産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター長
    ISO/TC133国内審議委員会委員長 持丸 正明氏
  • <講演2>15:30~16:30
    「ISO/TC133とJIS規格の内容」
    日本アパレル工業技術研究会常任顧問 中山 悦朗氏
定員:
120名(先着順ですのでお早めにお申込みください)
参加費:
会員無料、一般受講5,000円
お申し込み・お問い合わせ先:
日本アパレル工業技術研究会(担当/柳澤・中村)
http://www.jat-ra.com/seminar.html
<TEL>03-3591-8350 <E-MAIL> info@jat-ra.com
「ミシンと縫いの基礎セミナー」2015年6月分までお申込受付開始しました
 ご好評頂いているJUKI(株)主催、「ミシンと縫いの基礎セミナー」の2015年6月までの開催日程が決まりました。習得の段階別に「縫いの基礎コース(実技編)、(知識編)」「縫いの応用コース」の基礎3コースのほか、教育内容や日程・時間などをご自由にご相談いただける「カスタムコース」、他に「新人教育コース」もあり、商社、アパレルメーカー、学校、個人にも対応した教育を行っております。
 先着順のため、ご検討中の方は是非お早めにお申込みをお願い致します。

<開催概要>
日程:
  • 第44回縫いの基礎コース(実技編)2015年1月14日(水)
  • 第45回縫いの基礎コース(知識編)2015年2月18日(水)
  • 第46回縫いの基礎コース(知識編)2015年3月11日(水)
  • 第47回縫いの応用コース2015年4月15日(水)
  • 第48回縫いの基礎コース(実技編)2015年5月13日(水)
  • 第49回縫いの基礎コース(知識編)2015年6月10日(水)
時間:
AM10:00~PM5:00 ソーイングセンター見学PM5:00~5:15
会場:
JUKI株式会社
2Fソーイングセンター【地図
定員:
各回5名 ※縫いの応用コースのみ1グループ(企業)から申込が入り次第締め切らせていただきます
費用:
各回1名様¥10,000(消費税抜き)(テキスト・昼食代含む)
お問合せ:
JUKI株式会社 縫製機器ユニット 営業技術室
MAIL:
wazaari@juki.co.jp
TEL:
042-357-2371
FAX:
042-357-2274
実践して学ぶアパレル生産工場、現場改善セミナーが開催されました
実践して学ぶアパレル生産工場、現場改善セミナーが開催されました実践して学ぶアパレル生産工場、現場改善セミナーが開催されました
実践して学ぶアパレル生産工場、現場改善セミナーが開催されました実践して学ぶアパレル生産工場、現場改善セミナーが開催されました
 JUKI大田原工場内にある那須研修センターにて、JUKI縫製研究所主催のマネジメントセミナーが行われました。
 「実践して学ぶ!! アパレル生産工場 現場改善セミナー ~人を育てるチームづくり~」というテーマで、現状分析手法だけでなく、「チームワーク」、「リーダーシップ」、「モチベーション」という題材を取り入れ、7月15日(火)~18日(金)と、好評につき追加開催となった22日(火)~25日(金)の各4日間、合計2回開催されました。

 各講義ではグループ実習を取り入れており、講義で学んだ内容について体を動かしながら実感してもらう、「体感型のセミナー」となっております。
 参加者の皆様からは「机上の理論だけでなく、グループ実習を通じて様々なヒントを実感、体験できたことが大変大きな収穫でした」など大変ご好評を頂きました。
 また合宿形式のセミナー研修ですので、スタッフも含め参加者同士のコミュニケーションも目的の1つとなっており、懇親会ではお客様同士でお互いに持っている情報共有や、困っていることを相談しあうという光景も見られました。

 今後もより良いセミナーを提供できるように、セミナー内容の充実を図り、お客様が知りたいことを分かり易く、楽しく学べるセミナーにしていきます。
 次回も来年の夏(2015年7月14日~17日)に開催する予定ですので、皆様の御参加を心よりお待ち申し上げております。

●参加者の声
  • 丁寧且つバランス良い内容で前知識のない私でも本当に楽しく学ばせていただく事が出来ました。
  • 生産管理の専門知識のみならず、工場経営の意欲を更に掻き立てられました。
  • 普通では出会わなかった他社の方とも出会って様々なお話も伺えて、今後もこの出会いを大事にしていきたいと思います。
  • この度のセミナーはとても判り易く、また丁寧に教えて頂き、目の前が開けた感じがして感謝しております。
  • 一度に全部は難しいですが、一つずつ社員や工場の人たちに理解してもらえるようにしたいです。
  • 数値(データ)から仮説検証して、改善ポイントを明確にしてさらに工場経営がうまくいくような方向へ持っていきたいです。
第8回夏休み「親子・手提げバッグ製作講習会」が開催されました
 JUKIは、7月24日(木)25日(金)の2日間(午前と午後、合計4回)、本社にて夏休み「手提げバッグ製作講習会」を開催し65名が参加しました。
 この講習会は、ミシンの楽しさ、ものづくりの楽しさを感じていただくことを目的に、毎年1回夏休みに開催しています。講習会終了後に記入していただく「参加者アンケート」での満足度も毎回高く、初参加の方を優先させていただいた今回の募集も10日間ほどで定員に達しました。

第8回夏休み「親子・手提げバッグ製作講習会」が開催されました 第8回夏休み「親子・手提げバッグ製作講習会」が開催されました
第8回夏休み「親子・手提げバッグ製作講習会」が開催されました 第8回夏休み「親子・手提げバッグ製作講習会」が開催されました
 過去7回の講習会は、夏休み自由研究応援企画として、小学校4年生~中学生を対象にしていましたが、参加された保護者の方より、大人向けの講習会のリクエストをいただいていましたので、今年より「親・子製作」の回を午前中に設けました。
 製作するバッグは、保護者の方はマチ付きのグラニーバッグ、お子様はA4サイズが入る実用的な手提げバッグで、親子お揃いの生地4種類を含む、12種類を準備し、お好みの生地柄を選択していただきました。
 参加した子どもたちからは、「手縫いより楽で、このままミシンをずっとやっていたいと思った」や「色んなものを作ってみんなにプレゼントしたい」などの感想をいただき、ミシンソーイングの楽しさを実感した様子でした。また、一緒にバッグ製作を体験した保護者からは、「親子で体験でき、とても楽しかったです。自分の製作に没頭し、子どもの製作にはかまえませんでしたが、たくさんのスタッフに応援をしていただき、子どもも真剣に取り組み楽しそうにしていて良かったです。ステキな体験をありがとうございました」など、親子で楽しさ・達成感を共有できた感想が寄せられました。
 講習会の後は、当社の「ソーイングセンター」と「実装センター」のショールーム見学をしました。「ソーイングセンター」では、高速でしかも自動で縫製する工業用ミシンに驚き、「実装センター」では極小電子部品を高速で搭載するマウンタに目を丸くしていました。参加者は初めて目にする装置の写真を撮ったり、説明のメモを取るなど、熱心にものづくり現場の学習を行いました。

 当社は今後もミシンの楽しさ、ものづくりの楽しさを感じていただくこの活動を推進していきたいと思います。
第25回JATRA技術セミナーが開催されました
第25回JATRA技術セミナーが開催されました
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)による第25回アパレル工業技術セミナー(アパレル工業技術・人材育成セミナー)が2014年6月25日(水)、東京・両国の江戸東京博物館で開催されました。講演1は(NPO)日本ファイバーリサイクル推進協会理事長の木田豊氏より、環境配慮の方向に沿った新しい服つくりの考え方「リクチュール」について、講演2は、「これからのニットのモノづくり」 "ホールガーメントとトータルファッションシステム" として、株式会社島精機製作所取締役トータルデザインセンター部長の中嶋利夫氏が講演されました。
  • ■挨拶
    日本アパレル工業技術研究会 近藤繁樹会長

    第25回JATRA技術セミナーが開催されました 日本アパレル工業技術研究会 近藤繁樹会長
     日本アパレル工業技術研究会は、経済産業省の「平成26年度戦略的国際標準化加速事業」の中で、「アパレル3次元CADに関する国際標準化」への取り組みを進めています。日本には固有技術としてアパレル平面CADの技術と3次元の技術を持っておりまして、それをベースに購買者個人の体型を3次元人体モデルとして再現し、コンピュータ上で着せてフィット性を評価するなど、新たな国際標準をとして打ち出していくものです。そうした世界に抜きんじている技術を使って新しい市場でありますEコマースをベースにメード・イン・ジャパンを作る産業戦略を作っていきたいと考えております。
     企業が生き残っていくためには、技術の革新及び改善を常に行うとともに、核心的技術の導入もまた不可欠になっています。また、どうしても乗り越えなければいけない切り口として、"環境"という視点があります。箪笥に余っている衣料製品を廃棄し燃やすのではなく、それらをリメイクしよう、作り直そうではないかという思いもあって、本日講演する「リクチュール」というプロジェクトが2年前に立ち上がりました。講師であります日本ファイバーリサイクル推進協会の木田豊理事長は、日本のこうした技術を大切にして、日本にあることを理解してもらうことにこれまで力を注いできましたが、その努力が認められてこのほど公益社団法人であります環境生活文化機構より功労賞を頂き、9月3日に表彰式が行われることになりました。
     島精機製作所さんのホールガーメントは世界で稼働されております。それも日本の技術であります。本日はその技術革新とトータルファッションの考え方を含めて、皆さんにそれらの技術革新の一端を是非お話しいただきたいと思い講演をお願いしました。
  • ■講演1「リクチュール」って何?
    日本ファイバーリサイクル推進協会 理事長 木田豊氏

    第25回JATRA技術セミナーが開催されました 日本ファイバーリサイクル推進協会 理事長 木田豊氏
     「リクチュール」は、リサイクル(再資源化)、リユース(再使用)、リペア(発生抑制)の3Rの英語の頭の部分のREと、仕立てや高級服のクチュールとを組み合わせたもの。今回日本のアパレル産業とアパレル品の3R、生まれる背景、定着について話を進めます。3年前から環境省関連の地球環境基金という助成金によってリクチュール塾を開講。卒業生が毎期40名ほど出てきており、4期ほど継続できるので160名ほどのリクチュールデザイナーが出て活躍して頂ければ1つの塊になるでしょう。もう1つは、ITの発達によりそうした商品を1品物としての価値が付加されて市場に出していける兆しもできてきた。従ってトレンド面から見ても「リクチュール」は定着するだろうと思います。
    • アパレル・リサイクルの現況
       衣料品は毎年100万㌧程が使い捨てられている。そのうち3Rされているものが全体の26%と言われている。残りは何かというと可燃ごみになっています。アパレル供給者からすると、その比率を何とか引き下げたい。リサイクルの法律は出来なかったわけですが、家電リサイクル法のできた家電4品種の廃棄は65万㌧でので、衣料品の廃棄量は多いと言わざるを得ません。
       アパレル3Rの比率低さについて、アパレルのリサイクルには誤解があります。リサイクルができていると思われがちですが、あるデータを見ると、繊維製品のリサイクル率は14%程です。アルミ缶の87%、古紙の62%と比べると衣類は複合物ですがそれを差し引いても著しく低いわけです。家庭内の衣服の収納スペースは、古いものを捨てなければ新たな衣料品を収納できない状況になっています。
       木田氏はこうした状況に加え、商品がカスタマーとサプライヤーに分かれていたがカスタマー参加型の商品になり、それなりの価値のある一品もの重視がされてきている--などと、この間の状況が変わり、さらに日本エシカル推進協議会が発足するなど環境も変わってきていると説明を加えました。「3Rから2Rであるリユース、リデュースを取り組むようになれば、衣服がこれに一番近いと思うので、これから衣類は環境の優等生になっていく」とも指摘しました。
    • 概念と市場の確立
       リクチュール塾は 環境省/地球環境基金の助成事業であり、塾のルーツはFB(ファッションビジネス)学会での繊維のエコ、3Rを勉強してきた中から生まれた。そのリクチュールデザイナーは点ではなく線にならないといけない。   
       FB学会で幾多のシンポジウムを開いているが、文部科学省、環境省、経済産業省からの後援名義を頂いています。また、リクチュール委員会を設け、商標権として、「リクチュール」の確立に力を注いでいます。
       「リクチュール」とは、「裁断くずを無駄にしない。裁断くずをパッチワークのようなものにした。エコともつながる。定義は環境に負荷をかけない「端材や残反、古着(タンス在庫を含む)、故繊維などの素材」を使用し、リペア、リフォーム、リメイクの手法を用い、クリエーターの手によるクオリティーの高いものづくり、及びその活動」をいいます。良質な裁断くずはパッチワークのように利用するので、エコにもつながります。
       リフォーム業(洋服裁縫修理業)の市場は、総務省平成11年サービス業基本調査によると1994年の582億6000万円から1999年には1298億3000万円と2.2倍の伸びを示している。
       洋服リフォーム業は「モノを大切にしよう」「リサイクル重視」の世論を追い風に、急成長しているマーケット。事業所数の伸びはさほどでもありませんが、1事業所あたりの売上は倍増。古着ショップ、フリーマーケットの増加や、若年層などファッション感度の高いお客様の増加がさらに需要を押し上げています。
    • 市民権の獲得できる環境が出現
       一部の店が取り上げ始めている。生産面では、京都のタグ・ネーム屋さんが東京・目黒に貸工房を作った。木工用機械や繊維関係・皮革用ミシンもあり本格的なモノ作りも行っている。ほか、こうした道具を使った講習会やワークショップも行っています。
    • YKKものづくり館
       ものづくりを通してYKKは、自由に交流・情報交換できる場所を作った訳ですが、自社製品のファン作りに加え地域社会の発展に貢献したいということ。我々リクチュールグループとしては、単にここをスペースとして貸せるというサービスだけではない、例えばリクチュールというコンセプトを作るためにどうしたらいいのかのカリキュラムを提案できるようにYKKとタイアップして作り上げたいと思っています。
       木田氏はほかに、有楽町に誕生した無印良品の「デザイン工房」や、「シャンティカレー」とのルウを使った「ミシンカフェ」、あるいは編み物好きの人の交流の場となっている「ニットカフェ」などを紹介した。また、古着の再利用の方法で反毛という技術がある。リクチュールデザイナーは、そういうものを積極的に活用していこうとしていると強調しました。
    • 黒染め
       木田氏は続いてリクチュール委員会、リクチュール塾、今期のカリキュラムなど紹介。着物とのドッキングについても、着物の世界はもともとリクチュールであり、着物のことはすべて、何でも、という悉皆(しっかい)の精神が大事である。着物には黒染めの技術があり、それを生かせれば使い古した、あるいは着飽きてしまった衣服を黒に染めると全く異なったものができる。黒染によって古さを生き返らせる。それを昨年、三宅一生氏が面白いアイデアとして取り上げ、ユナイデッドアローズも注目したようです。
    • 衣服の解体
       もう1つ、我々の活動の中で衣服解体委員会が行っている衣服の解体を紹介します。「リクチュール」を進めるには衣服を解体することが重要であるため。もう1つ、リーバイスのネット情報を紹介。2025年は、作って直すという文化が主流であり、不要となった中古服は貴重な売り物になっている。古着をもう1度使うということに。その背景には、1日で熊谷市に相当する20万人都市ができるくらいに世界人口が増えている。そこに「リクチュール」を推し進める必要性が生じてくる。また木田氏は、「リクチュール」のプロセスについて、(1)まず、デザインを考える、(2)古着・古布を調達、(3)古着を解体し服地にする、(4)縫製・編立し製品化する--の流れを説明し、次いで衣服解体委員会で研究していることの紹介と、それをビジネス化している企業の事例を紹介しました。
     木田氏は最後に、「ファッションとエコロジーですが、エコロジーの実践もファッションと同様楽しくないといけないと思います」、「皆さんは是非プロシューマーになって下さい。企業経営者の立場の方は、これからリクチュールを目指すようなデザイナーに活躍の場を割いて頂きたいと思います」と熱く語った。

    ※プロシューマー:生産者(Producer)と消費者(Consumer)が一体化した、新しいタイプの人間像を意味している。
  • ■講演2「これからのニットのモノづくり」
    "ホールガーメントとトータルファッションシステム"

    (株)島精機製作所 取締役 トータルデザインセンター部長 中嶋利夫氏

    第25回JATRA技術セミナーが開催されました (株)島精機製作所 取締役 トータルデザインセンター部長 中嶋利夫氏
     本日は、「これからのニットのものづくり」、特に「ホールガーメントとトータルファッションシステム」について説明いたします。
     (株)島精機製作所は、創業50周年を迎えたのを機に、2012年11月に和歌山でホールガーメントのファッションショーを行いました。ショーで使ったサンプルを東京、大阪のアパレル、国内の横編ニット産地などに提案しましたが、その際ホールガーメントが上手く伝わっていないことが分かりました。そこで、昨年夏頃からメード・イン・ジャパンを切り口に、セミナーなども加えて提案を行うこととなりました。
     中嶋氏は次いで、2012年当時の資料を基に、アパレル製品の輸入浸透率の推移などについて説明されました。輸入比率が95.5%あり、39億枚ほどが輸入されている。2006年以降、中国からの輸入比率が低下傾向であるものの、それでも全輸入枚数の80%強は占めている。国内のセーター、カーディガンの年間国内生産量は、0.6%の水準で約380万着とされている。ただ、対象を全横編みニット業者として推定すると、生産量は実質的には約1000万着程度と想定される。民間調査会社などの資料によると、衣料品の国内工場の平均出荷単価は、2002年頃で2,050円ほど。2012年は2,250円ほどで約10%アップ。輸入品の価格は2002年(円レート、1$=120円ほど)頃で600円強(約5$)。2012年で600円弱(約7.5$)。決済されるドル換算では、この間単価が約50%上がっているので円高が是正されるこれからが大変である。
    • イタリアと日本
       前述のように2012年にファッションショーを行い、産地などで展示会等も行った効果もあって、2013年国内生産のホールガーメントは過去最高の数量が市場に出回ったことが分かりました。同年秋冬物では230ブランド、900型以上で使われている模様。ホールガーメントは、世界39カ国で使われているが、イタリアと日本で70%を占めており、その次がスペイン、イギリス、ブラジル、トルコ、香港、韓国、中国の順。ニットの先進国で高級なものづくりをしているのがイタリアと日本であり、日本はメード・イン・ジャパンという強力な土壌があることを示しています。
       中嶋氏は以降ビデオに基づいてホールガーメントの製法、省資源性、編成法、QR性などの特性やニットコレクションについて説明を加えた。
    • トータルファッションシステム
       トータルファッションシステムとは、All in ONEのコンピュータグラフィックシステムであるSDS-ONE APEX3をベースにして、デザインから最終ものづくりまで一気通貫の考え方で行おうとするもの。元々トータルニッティングシステムとしてスタートしたが、1992年からCAMが加わり、また96年から無製版型プリンティングマシンなどを作り始めたこともあり、トータルファッションシステムとして、コンピュータを使ったより効率的なものづくりを提案してきており、3Dフィッテイングシミュレーションなどがすべて詰まっています。
      これらを実践するため、ニットのオリジナル商品のカタログ「SHIMA SEIKI KNIT COLLECTION」を作成しています。トータルデザインセンターの中に企画及び制作部署があり、ホールガーメントを中心にオリジナル商品のコレクションを提案しているもので、バーチャルシミュレーション、つまり"型紙をもとに3Dモデル上で縫い合わせることができます"と記載した商品を提案しています。
       型紙と連動させた3Dモデリストというプログラムを使い3Dバーチャルシミュレーションを見ることができ、その上で配色、組織などのデータをニットペイントで編成プログラムを作り、編み機で編んだようにシミュレーションしていきます。
      中嶋氏はイタリアのメーカーの利用例を紹介しながら、「バーチャルサンプリングを行いトータルファッションシステムが進んでいけば、合理的・効率的でクウォリティの高いものづくりができていくのではないか」と強調した。
    • 非アパレル分野
       横編みニットの領域を広げるため、産業資材、自動車産業、医療・介護、航空宇宙産業など衣料品以外に向けた商品開発に力を入れています。新たにカタログ「SHIMA INDUSTRIAL SOLUTIONS」を作っており、"セーフティー" "スポーツ" "医療・介護" "INDUSTRY" "研究開発"など非アパレルの開発状況を紹介した。
       すでに、セーフティー・防護製品、スマート衣料、日本ユニフォームセンターの依頼による宇宙飛行士のクーリングダウン商品であるクーリングジャケットなど人間が身に着ける商品や、自動車シートなどを作成し販売し始めています。またユーザーサイトという編成データなどをダウンロードできるメンバーシップクラブを設けています。
    • 企画提案型
       当社の島社長は「企画提案型のものづくりをしていかなければならない」と説き、魅力ある商品、洋服感覚、高感度・高感性、多品種少量、クイックレスポンス、マーケットイン、効率化、情報化、平準化・複合化--などの事柄を常に頭に思い描きながらものづくりをしていかねばならないと提案しています。
     中嶋氏は、日本でものづくりをしていく時には、何かしら新しいことに挑まないと世界と競争していけないのかなと思います。そのためにも、日本でものづくりをする場を残していただきたいと結んだ。
 次回の第26回アパレル工業技術セミナーは、10月16日(木)、東京・両国の江戸東京博物館で行う予定です。
ご好評につき追加開催決定!JUKI縫製研究所主催マネジメントセミナー、お申込み受付中!
 毎年ご好評頂いているマネジメントセミナーですが、7月22日(火)~25日(金)の追加開催分は現在もお申し込みを受付中です。先着順のため、ご検討中の方は是非お早めにお申込みをお願い致します。

講座名:
実践して学ぶ!!アパレル生産工場現場改善セミナー
~人を育てるチームづくり~
期日:
2014年7月22日(火)~7月25日(金) 3泊4日
場所:
JUKI株式会社 大田原工場 那須研修センター
定員:
22名 (定員になり次第、締め切らせていただきます)
参加料:
1名 75,600円(消費税込)
(テキスト及び資料・宿泊・食事含む)<<宿泊:個室完備、LAN有り>>

インターネット参加受付フォームはこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/form.html

セミナーの詳細、お問い合わせ先はこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/detail.html

お問い合わせ先:
JUKI(株)縫製研究所 セミナー担当 中野、杉浦
TEL:
042-357-2370
FAX:
042-357-2379
赤文字は、前回のアナウンスから変更のある項目です。
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップが開催されました
 2014年5月24日(土)、蔵前にあります糸メーカーフジックス東京支店にて、ワークショップを開催しました。

 クリエイターの関悠美さんをお迎えして、「貴方の暮らしの差し色になりたい…」をコンセプトに ポップでワクワクする様な明るい色使いを意識し、初夏にぴったりの「ソーダ柄の大きめリバーシブルトートバッグ」を作りました。
 バッグ本体部分にはお好みのアップリケやカラフルなキングスターの刺繍糸を施し、エクシードの豊富な飾りステッチでたくさんデコレーションしていただけました。

 開催当日は、「モノマチ」というイベントも開催され、蔵前~浅草周辺全域は終始、多くの方で賑わっておりました。ご参加いただいたお客様、誠にありがとうございました。
http://monomachi.com/
「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催します
 2014年5月24日(土)、台東区・蔵前にある糸メーカー「フジックス」にて、クリエイターの関悠美さんを迎えワークショップを開催します。「貴方の暮らしの差し色になりたい…」をコンセプトに、ポップでワクワクする様な明るい色使いを意識した関悠美さんプロデュースのバッグを、ミシンの正しい使い方やソーイングの基礎を学びながら仕上げていきます。
 各回定員になり次第、受付終了となりますのでお早めにお申し込みください。
※23~25日の3日間は、「モノマチ」というイベントも開催されます。http://monomachi.com/

「Sekiyumi×JUKI家庭用ミシン」ワークショップを開催します 関悠美さん
関悠美さん
イベント名
飾りステッチで想いのまま、大きめトートバッグを作ろう!
開催日時
2014年5月24日(土)
  • 午前の部10:30~12:30
  • 午後の部14:30~16:30
参加費
4,860円(税込)材料費・講習料込
定員
各回10名様
場所
東京都台東区駒形2丁目3番3号(都営大江戸線蔵前駅すぐ)
フジックス東京支店1F
http://www.fjx.co.jp/company/domestic01.html
お問い合わせ・お申し込み先
sekiyummy@gmail.com
☆クリエイター・講師:
関悠美さん
http://senobiweb.com/
第25回JATRA技術セミナー(アパレル工業技術・人材育成セミナー)のご案内
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)では、アパレル関連の基礎知識と応用技術、最新情報を中心とした第25回アパレル工業技術セミナーを6月25日(水)に開催します。
 今回は、(NPO)日本ファイバーリサイクル推進協会理事長の木田豊氏より、環境配慮の方向に沿った新しい服つくりの考え方「リクチュール」についてと、横編機メーカーである株式会社島精機製作所の中嶋利夫氏より、「これからのニットのモノづくり」と題して、ホールガーメントの最新技術やトータルファッションシステムなどについて講演があります。
 参加申し込みは6月18日(金)まで、概要は下記の通りです。

日時:
2014年6月25日(水) 13:30~16:45(13:30開場・受付)
会場:
江戸東京博物館 会議室(東京都墨田区横網1-4-1)
テーマ及び講師:
  • <講演1>14:00~15:15
    「リクチュール」って何?
    (NPO)日本ファイバーリサイクル推進協会理事長 木田 豊氏
  • <講演2>15:30~16:30
    「これからのニットのモノづくり」
    "ホールガーメントとトータルファッションシステム"
    株式会社島精機製作所 中嶋 利夫氏
定員:
120名(先着順ですのでお早めにお申し込みください)
参加費:
会員無料 一般受講5,000円
お申し込み・お問い合わせ先:
日本アパレル工業技術研究会(担当/柳澤・中村)
<TEL>03-3591-8350 <E-MAIL> info@jat-ra.com
ご好評につき追加開催決定!JUKI縫製研究所主催マネジメントセミナー、お申し込み受付中!
 毎年1度開催しているマネジメントセミナーですが、大好評につき満員となりましたので7月22日(火)~25日(金)にて追加開催することになりました。
 先着順のため、お早めにお申し込みをお願い致します。

講座名:
実践して学ぶ!!アパレル生産工場現場改善セミナー
~人を育てるチームづくり~
期日:
2014年7月22日(火)~7月25日(金) 3泊4日
場所:
JUKI株式会社 大田原工場 那須研修センター
定員:
22名 (定員になり次第、締め切らせていただきます)
参加料:
1名 73,500円(消費税込)
(テキスト及び資料・宿泊・食事含む)<<宿泊:個室完備、LAN有り>>

インターネット参加受付フォームはこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/form.html

セミナーの詳細、お問い合わせ先はこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/detail.html

お問い合わせ先:
JUKI(株)縫製研究所 セミナー担当 修理、中野
TEL:
042-357-2370
FAX:
042-357-2380
第12回「CSR&コンプライアンス国際フォーラム2014」が開催されます
 CSR&コンプライアンス研究フォーラムと日本アパレル工業技術研究会は、第12回「CSR&コンプライアンス国際フォーラム2014」を5月22日(木)に東京・両国の江戸東京博物館会議室で共同開催します。
 企画・生産から販売までがグローバル化した現在、自社と同様に、委託加工先、部材調達先までのサプライチェーン上においても、「安全」「環境保護」および「社会的責任」の実施を確認するマネジメントが重要な要件となってきています。
 グローバル化したサプライチェーンにおいては、安全など各分野の実現検証は困難性が増しています。また、サプライヤーの安全に対する意識の差があることもいっそう明確になってまいりました。
 そこで今回のフォーラムでは、テーマを「サステナブル(持続可能)な調達とは」を基調に、「サプライチェーン上に於けるグリーン製品確保と世界調達の仕組み」とし、サプライチェーン上の対応について取り上げ、その先端事例を紹介いたします。

開催日時:
5月22日(木)13:30~17:20(13:10受付)
会場:
江戸東京博物館1F会議室 (東京都墨田区横網1-4-1)
プログラム:
  1. 13:30-13:40
    挨拶 CSR&コンプライアンス研究フォーラム会長 法政大学大学院教授 岡本 義行氏
  2. 13:40-14:10
    基調講演「EU 小売における新しい動向」
    講師:3p Institute for Sustainable Management 代表 Willie・Beuth 氏
  3. 14:10-15:10
    「グローバル・コンパクトとサステナブル・サプライチェーン」
    講師:サステナビリティ日本フォーラム 代表理事 後藤 敏彦氏
  4. 15:20-16:20
    「紛争鉱物の規制について」
    講師:東京経済大学 非常勤講師 寺中 誠 氏
  5. 16:20-17:20
    「グリーン調達からサステナブル調達への現状と将来」
    講師:東京都市大学大学院 教授 中原 秀樹氏
参加費:
会員1人 10,000円 非会員1人 12,000円
申込み・お問合せ先:
CSR&コンプライアンス研究フォーラム
<TEL>03-3504-9800
<URL> http://www.eco-texj.co.jp
<e-mail> csm-hq@eco-texj.co.jp
第24回JATRA技術セミナーが開催されました
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)による第24回アパレル工業技術セミナー(アパレル工業技術・人材育成セミナー)が2014年2月14日(金)、東京・両国の江戸東京博物館で開催されました。講演1は東レACS株式会社・久保忠博氏による「国際規格ISO/TC133(3次元関連)における日本の役割と今後の可能性」"日本の3次元ソフト要素技術と利用価値(サイズフィット、衣服設計)"、講演2は、「これからの人財育成・教育」"メード・イン・ジャパンの先は、世界が市場"として、文化ファッション大学院大学教授稲荷田征氏が講演されました。

  • ■挨拶
    日本アパレル工業技術研究会 近藤繁樹会長

    第24回JATRA技術セミナーが開催されました 日本アパレル工業技術研究会 近藤繁樹会長
     本日のテーマは知的財産を含めた国際標準化や国際規格又は人財育成など、将来日本がトップランナーになっていくための大きな要素になる講演をいたします。世界がEコマースで動いています。サイズの問題がありますが、そういう世の中をリスクあるいはデリバリーなどのコストを小さくして、体にもう少しぴったりした商品を作り、Eコマースによって世界で売っていけるような取り組みを行おうと考えています。
     そういう視点から見て気になることは、知的財産権を守ることとそれを作ること、あるいは国際標準化や国際規格に対してどう対応していくのか、という考えをあまり聞いたことがない、ということです。国際規格に関して、ISOでの提案が規格となった場合でも日本で作り、日本だけで商売するならそれで構いませんが、輸出しようとするとそれは規格と異なるためできなくなります。従って業界全体としても国際戦略を立てるべきではないか、という視点で本日のテーマを設定しました。もう1つは、技能・資格などの検証を含めたもう少しファンダメンタルな基本的なことをきちんと守る必要がある。1社だけ利益が出て得をするのではなく、業界全体の共通利益とはどういうものか。そうした事柄を将来性を含めて皆さんと考えて行きたいと存じます。
  • ■講演1「国際規格ISO/TC133(3次元関連)における日本の役割と今後の可能性」
    "日本の3次元ソフト要素技術と利用価値(サイズフィット、衣服設計)"

    東レACS株式会社 久保忠博氏

    第24回JATRA技術セミナーが開催されました 東レACS株式会社 久保忠博氏
     久保忠博氏は、「今、リアルとバーチャルの接点に注目する時代が来た」との視点をベースに講演を始め、"チーム力によって難しい問題を解決するという日本人が持つ優れた部分"をまず自覚、認識し、「日本保有の高度な3次元デジタル技術を使って日本特有の企画・設計・生産工程でのイノベーションを起こすことで世界で勝負できるのでは」との考えを示しました。
     そのためには、

    1. 購買行動に3次元(バーチャル)が介入する
    2. マス(量産)とカスタマイズ(個別オーダー)をどのように融合させるのか
    3. サイズ標準は長さ(1次元)から平面、立体(2次元、3次元)へ
    4. 型紙設計部門での3次元利用による付加価値の創造

    --などに注力する必要性を訴えました。
     久保氏は冒頭、「当社はアパレルCADを開発・販売している会社です。今、私はTC133の国内審議委員会の分科会専門委員・エキスパートとしても活動しています」と説明。
     まず一つ目のトピックは、アパレル向けの3次元と一般的な3次元とは違う目的で使われることです。衣服は仮想で終わらず人が着る形(実物)にならないと意味がない。すなわちバーチャル上できれいというだけではなく、実際の衣服になった時に目的とする品質で完成する必要が生まれる。そこがビジュアルのみのためのバーチャルと人が着る衣服という実物製作のためのバーチャルとで大きく異なる部分だと考えます。
     二つ目のトピックは、人間を測定できる3次元スキャナーが低価格化する可能性が高いということです。例えばkinect(キネクト)というゲーム機で、人の身体をスキャンできる技術が現在存在しています。この機器には画像機能と3次元計測機能が付いており、人の身体を3次元スキャンできる技術を保有しています。kinectは、現在1台2万円以下で入手でき、安価な機器を使った3次元計測機が簡単に購入可能な時代が来る日は近いと考えます。そうなると家庭で簡単に自分の身体の立体がデータとして取り込める時代が近い将来実現すると考えます。
     このような環境の中で次に衣服産業で何が起きるか?を考えると、衣服を購入するきっかけに3次元技術(バーチャル)が活躍する時代がくると考えます。現在、人体をカメラで撮って、その画像(2次元)に服を着せて選択するという販売方法を使っているメーカーがあります。今後は3次元スキャンおよび計測技術を使って画像を使うより、自分の身体によりマッチしたものを選べる時代が来るということです。
     リアルとバーチャルの接点がここにあると考えています。リアルである人の身体を3次元スキャナーで取り込んで寸法を割り出し、その寸法や立体形状をベースにその人にマッチした衣服をインターネット上で選んであげて提案する。このリアルとバーチャルの行き来が衣服販売方法のひとつとして確立していくと考えます。
     (続いて、久保氏はISOに提案した中国と韓国の現状について説明。台湾や香港、欧米との関係や縫製工場の動向、香港からシンガポールへのお金の移動理由等を示し、ISOに提案した韓国の3次元研究のバックボーン等について説明を加えました。)
     韓国は、市や企業が一体になってアパレル産業を強化しようとプロジェクトを起こしています。アパレル人材育成などを主眼とした東大門ファッション支援センターや、デザイナー育成を主眼としたソウルファッションセンターを設けるとともに、i-fashion・衣類技術センターを設立しています。韓国では、ユビキタスとパーソナリゼ-ションの2つの核心キーワードをファッション産業に応用し、デジタル技術とオーダーメードを軸にIT産業として推し進めています。
     日本政府は、日本から世界へというキーワードで日本の技術を海外に売っていこうと考えているようです。衣服産業は政府の構想対象から外れているが、今後政府構想に衣服産業を対象としてもらえるようなパワーを持ちたいと考えています。
     今回経済産業省より、『アパレル3次元CADに関する「国際標準化」』のテーマの募集があり、アパ工研が応募し採択されました。このテーマに基づいて、経産省より業務委託された企業等から公募があり、そこに応募して初めて採用・契約になります。それが6月初めになる見通しです。
     (久保氏は、この後、三次元CADソフトを使いながらアパ工研の提案内容を説明しました。2次元の衣服パターンを、コンピュータ上の人体モデルに3次元着装した時に衣服寸法が再現できているかを評価する方法やリアルとコンピュータ上のバーチャルモデルの一致度を評価していく--など、概要を示しました。
     また、これから日本が考えるべきポイントを示したのち、日本の型紙作成技術に3次元の要素を取り込む重要性について話を進めました。以下その概要を説明しました。)
    1. 購買に3次元(バーチャル)が介入する
       買う側が3次元技術が日常になることによって、3次元的思考が進むと考えられる。その時、作る側は3次元に対する知見を高め、買う側にアプローチすることが必要な時代になってくるのではないか。中国では通販・ネット販売で売り上げが20兆円(日本円)ほどあり、その中で衣服に関する売上げは2兆円と言われています。日本、中国や海外のアパレルは、ネット市場を意識せざるを得ない。そうした環境下で返品率を低下させることも合わせて、3次元で身体を測った買う側に対し、ネット上でバーチャルにお勧めの衣服を提案するため、作る側、売る側もイノベーションを起こす必要がますます生まれてきます。
    2. マス(量産)とカスタマイズ(個別オーダー)をどのように融合させるのか
       量産とイージーオーダーも含む個別オーダーにおいて、この3次元の人のデータをどのように扱うかを考える必要がある。量産の場合は、企業やブランドターゲットボディの設定、サイズ展開等の基礎データとして扱い、オーダーの場合は、個人体型、サイズをパターンへ反映していくことに対し、3次元的に研究していく必要性を感じます。
    3. サイズ標準は長さから平面、立体へ
       サイズ標準に関しては長さから立体に代っていくのではないでしょうか。さきほどの標準も、バスト何cm、ウエスト何cm、ヒップ何cmだけではなく、厚みなど人の身体を立体的に判断してその立体に対して洋服にどのように結び付けていくのか。パタンナーの方は出来ていることで、当然丁寧に作ったものをチェックしながら洋服を作っているわけです。それは今、個々人の能力・頭の中でしか存在していないため、それが技術差といっているわけですが、それ自体も標準化し底上げして、もっと深いものに行くべきだということです。だから、デジタルをもっとうまく使っていく必要性を感じて欲しい。3次元データをアナログに反映させていくようなノウハウをこれから深く考えていく方がいいと思っています。立体的にものを考え、立体的に人の身体を判断するのがポイントではないかと思っています。
    4. 型紙設計部門での3次元利用による付加価値の創造
       これまでは寸法、着心地であったり、健康にいい、動きやすいなどいろいろあったと思いますが、それを見える化、数値化してさらに付加価値の高いものとして3次元を使ってわかりやすく表現していくということです。私が思うのは、単なる技術であれば教えれば海外の人もできるわけですが、日本らしさというものは、日本人が持つ独特な感性や感覚の部分ですので、それを3次元技術の中にどう盛り込んでいくかがポイントになってくると思います。
       現在ISOで3次元CADの規格が検討され、近い将来世界標準が完成します。韓国、フランス、アメリカなどもこの同じ世界基準に併せて研究がされます。日本では標準規格をそのまま使うのではなく、日本人らしさや企画・設計工程、生産工程の中に日本らしさを追加していくかを考える時期が来ていると感じています。
    5. まとめ:最新のテクノロジーを使って
       最初にお話したように、チーム力を持つ日本人が3次元というデジタル技術を使い、日本らしさを出していくことで海外に対して勝負できるのではないかと私は考えています。
       まず日本におけるCADでのパターンメーキングは世界一の技術だと考えます。今後、日本がチームとして世界の中でどのようにイニシアチブを発揮していくかの技術研究を行う時期に来ていると感じます。
       もう1つのポイントは、アジア各国の得意な技術をお互いに有効活用するという姿勢が大事だと考えます。これまで韓国、中国などに対する評価は、日本を中心とした考えや見方ばかりが目立っています。韓国が中国に対して、また中国が韓国に対してどう考えているのかを日本戦略を考えるときに考慮されていないケースがあまりにも多い。アジアのそれぞれの国がお互いに、どういうところに特徴があるかを認識し、どう考えているのかを意識する必要があります。この点に注目してアジア各国が協業すれば、アジアで生まれる衣服のレベルが上がると思います。そのコミュニケーション手段のひとつとして三次元デジタル技術を有効に活用したいと思っています。
       本日の私の話した内容で結論ができていないものがかなりあります。ぜひ皆さんも3次元技術だけでなく、色々な最新テクノロジーを使って、企画、設計、生産工程にイノベーションを起こすことを考えていただきたいと思います。
       今後私は、CADメーカーの一員として、3次元デジタルソフトをひとつの道具として皆様の技術継承や作業生産性の向上などに対し、どのように提案できるかを考えていきたいと思っています。
  • ■講演2「これからの人財育成・教育」
    "メード・イン・ジャパンの先は、世界が市場"

    文化ファッション大学院大学教授 稲荷田征氏

    第24回JATRA技術セミナーが開催されました 文化ファッション大学院大学教授 稲荷田征氏
    -メード・イン・ジャパンと技能五輪
     稲荷田氏は本日の講演で、まず技能五輪に関して、「メード・イン・ジャパンを実施していくうえで、若い技術者を育てていく技能五輪を基盤に技術を磨かないと世界で勝てないのではないか」とその必要性を説明しました。さらに、アパレル産業の生産に携わる人財(ものづくり人財)やパターンメーカー育成などについて言及し、「若い人にいいものを作り上げる機会を与えて、将来そういう人達が日本のアパレルやモノづくりを担い、それによってメード・イン・ジャパンの商品を提供できるよう共に取り組んでいきたい」と強調しました。
     稲荷田氏は技能五輪について、「これまで42回行っています。参加資格が18歳から22歳までで、一人でデザイン画、パターン、縫製まですべて仕上げます」と説明しました。昨年の11月23日に縫製サミットがあった日に技能五輪が幕張で行われました。今回は洋裁の部門で15名が日本の全国大会(2年ごとに国際大会の開催)があり、岩手県の三和ドレスさんが2名派遣。あとは学校がほとんど。技能五輪には台湾、韓国が積極的。また、企業では精密機械業界が会社で奨励しています。指導して、五輪に出た人が今度は指導者になっていきます。この分野に力を入れて若い技術者を育てていきたい。それも産学が共同で取り組みたい。
     メード・イン・ジャパンを実施していくうえで、こういうものを基礎としていかなければ世界で勝てないのではないか。そのためにも、アパレル全体で人材育成をしないといけない。世界に、日本の商品はいいと訴える前に、若年層が技能五輪などで頑張っている。だからこれが裏付けされて、日本の製品はいいと訴えるべきですね。

    -サイズが違う
     文化ファッション大学院大学では中国と韓国の学生が圧倒的に多い。しかしそれらの学生は、日本のサイズで勉強しますが、中国へ帰ると日本の洋服は合わないと言っているようです。体型が全く違うからです。日本では体型が違って合わないので商品がよくても買いません。日本のアパレルはそういうことを調べて販売しているのだろうか。それが現状ですから、それらの点をリサーチしてから出ていくべきでしょう。色、柄もありますが、ただ日本の商品がいいからでは長続きしません。
     稲荷田氏は、文化ファッション大学院大学の卒業生を毎年1人入れ、今年で13年経過し15人が入社しており、同大学とのコレボレーションによって魅力のある新しい職場・会社にするのかを模索し、新しい情報が来る職場にしようと力を入れている富山のゴールドウインの話をされました。従来のミシンを使った縫製品より製品の着心地が向上するとともに、ホットメルトテープの開発により、可能性が出てきたというアパレル製品の無縫製化研究の話やTES以外のキャリア認定試験についての説明をしました。

    -生産の8大原則
     大事なのはいうまでもなく、売れる商品を作らないといけない。リサーチをし、ファションの動向もチェックしないといけない。そうやって売れる商品を作る。良質で感度が高く楽に作ることーーどういう生産方法がいいのかなどを科学的に調べること。また、コストを低く確保されること。納期を守り、安全に機能性にとんでいること。デザインにマッチングし、優美性を保ち型崩れしないことーーこの8大原則が大事ではないでしょうか。

    -アパレル産業の生産に携わる人財(ものづくり人財)
     稲荷田氏は、アパレルメーカーとアパレル工業(縫製工場)の必要とされる人財について言及。そのうちパターンメーカーについて、「技能職と知能職化していないと駄目。CADも使いマーキングをし、仕様書を書く。それが仕事だと思うが、今は1日CADでやっており本来の仕事ができなくなる。以前はCADも使っているが、隣のブランドを見ながら勉強をしていた。そういう時間を与えて欲しい。他のブランドを作っているのを見に行くことも必要です。私は学校でよく言いますが、「デザイナーだけがクリエーションをするのではない。生地屋さんやパターンメーカー、付属屋さんなどすべて洋服を作る人はクリエーションでなければ駄目で、アパレル業界は総合力を発揮できない」と強調しました。

    -パターンメーカーの育成
     パターンメーカーは絵型を受けてから立体で組みさらにドレーピングするーーなどを以前はかなり行ったように思いますが、今は以前のようにやっていないような気がします。こういう基本的なことを忘れ去っているのでは。パターンメーカー育成のためにはそういうところをもっと行って欲しいし、そうしないといけないと思います。パターンにもデザイナーの意図するところを表現する感性をもっとつけないといけないし、それをどう具現化し、出せるかを突っ込んで教えないといけない。そう考えています。また、加工現場の理解、素材に対する応用力、副資材選定、パターン処理能力、仕様書の正確かつ短時間で作成できる能力--などの教育を改めて行わないといけないのかなと思います。
     人材育成能力ということで、現場の人が人材育成に積極的に取り組む姿勢が必要。しかし、そんなに簡単なものではない。工場は時間がなく、短時間で小ロットで作らないといけないという工場の受け入れ側も整理しないといけない。
     世界にメード・イン・ジャパンブランドを売るのだったら、技術部門に投資することが必要ですが、技術部門の人達はもっと勉強し、世界に出てプレゼンできる自分のパターンはこうであるとか、自分の縫製はこうだとかーーなどを主張できないと世界には置いていかれます。技能五輪は、若いうちからそういうスタイルを作れるので必要だと思います。もうすぐ韓国、中国が追いかけてきますし、すでに負けている部分もあります。今気が付いた時点で、業界で何とかしないといけません。メード・イン・ジャパンには色々の定義があります。その1つですが、ジャパン・ブランドとして考えたらどうなのか。日本で作って日本で売るなら会社名でいいわけです。しかし、メード・イン・ジャパンというネーミングを付ける。日本で作ったのでメード・イン・ジャパンは当たり前ですが、それも総合力です。そのようにネーミングをしてこれから取り組まなくてはいけないと思います。

    -若い人と共に
     こうした取り組みはまた、自分一人ではなかなかできないので、産学等とコラボレーションしていくことも成功・達成には必要ではないだろうか。勿論、自ら学ぶという自己投資が必要です。会社がやってくれないから…では絶対だめだと思います。自分に投資をし、必要なら勉強しないといけない。すべて会社がやってくれるわけではない。自分の進む道は自分で決めて、ある程度のことは自己投資をして、やっていかないといけない。海外を含めて、自分で出ていくような。できるだけ話し合いができるような職場で、そこからいいものを作り上げる必要があるのかなと思います。
     若い人にそうした機会を与えて、将来そういう人達が日本のアパレル、モノづくりを担い、メード・イン・ジャパンの商品を生み出していく。今、私はどちらかというとパターンメーカーや縫製技術者、縫製する人などに関わる人のことに言っていますが、その他の方たちとも一緒にやっていきたいと思います。

    (稲荷田氏は、4月より文化ファッション大学院大学の非常勤講師)
 次回の第25回アパレル工業技術セミナーは、2014年6月25日(水)、東京・両国の江戸東京博物館で行われる予定です。
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実践して学ぶ!!アパレル生産工場 現場改善セミナー
~人を育てるチームづくり~


 JUKI縫製研究所主催で年1回開催している「実践して学ぶ!アパレル生産工場 現場改善セミナー~人を育てるチームづくり~」のセミナーを、7月15日~7月18日に那須研修センター(栃木県大田原市)において開催します。
 当セミナーは、現状の生産ラインの問題点の発見と、改善のためのベーシックな現状分析手法から、変種変量生産への対応、日本の強みであるチームワークを引き出すリーダー育成、オペレーターのやる気を引き出すモチベーションマネージメントなどについて学習していただくセミナーです。3泊4日の合宿形式で行うため、参加者同士や弊所所員とのコミュニケーションの場としてもご活用いただけます。
 また、隣接するJUKI大田原工場の見学を通じて、製造現場での継続的な改善活動や品質向上への取り組みもご紹介します。

 参加者も近年は多様化しており、縫製工場の管理者や現場の班長さんはもちろん、個人参加や商社、バイヤーの方、また、10代後半~30代前半の方々の参加も増えており、将来を担う人材の教育の場としてもご活用いただいています。
 前回のセミナーに参加されたお客様からは、「チームワークの大切さを感じた」、「工程分析や編成を会社でも行いたい」という、実践に役立つ内容とのご評価をいただいています。

 当社は、今回で198回を迎える当セミナーを通して、アパレル業界の発展に貢献してまいります。

講座名:
実践して学ぶ!!アパレル生産工場現場改善セミナー
~人を育てるチームづくり~
期日:
2014年7月15日(火)~7月18日(金) 3泊4日
場所:
JUKI株式会社 大田原工場 那須研修センター
定員:
22名 (定員になり次第、締め切らせていただきます)
参加料:
1名 73,500円(消費税込)
(テキスト及び資料・宿泊・食事含む)<<宿泊:個室完備、LAN有り>>

インターネット参加受付フォームはこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/form.html

セミナーの詳細、お問合せ先はこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/detail.html

問い合わせ先:
JUKI(株)縫製研究所 セミナー担当 修理、中野
TEL:
042-357-2370
FAX:
042-357-2380
第24回 JATRA技術セミナー(アパレル工業技術・人材育成セミナー)のご案内
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)では、アパレル関連の基礎知識と応用技術、最新情報を中心とした第24回アパレル工業技術セミナーを2月14日(金)に開催します。
 今回は、東レACS(株)の久保忠博氏より日本バーチャル技術の要素技術の紹介及びネット販売などにおけるその可能性(特に設計部門)について講演があります。また文化ファッション大学院大学稲荷田征教授より、日本企業が成長し続けるには世界に優れる商品を開発し国内外へ販売していくことが欠かせないとし、そのための人材育成・教育や日本の技・技術を磨く各種の取り組みの必要性などについて講演があります。
 参加の申込みは2月7日(金)まで、概要は下記の通りです。

日時:
2014年2月14日(金曜日) 13:00~16:45(13:15開場・受付)
会場:
江戸東京博物館 会議室(東京都墨田区横網1-4-1)
テーマ及び講師:
  • <講演1>13:45~14:45
    「国際規格ISO/TC133(3次元関連)における日本の役割と今後の可能性」
    "日本の3次元ソフト要素技術と利用価値(サイズフィット、衣服設計)"
    東レACS株式会社 久保 忠博氏
  • <講演2>15:00~16:30
    「これからの人材育成・教育」
    "メード・イン・ジャパンの先は、世界が市場"
    学校法人文化学園 文化ファッション大学院大学教授 稲荷田 征氏
定員:
120名(先着順ですのでお早めにお申込みください)
参加費:
会員無料、一般受講5,000円
申込み・問合せ先:
日本アパレル工業技術研究会(担当/柳澤・中村)
<TEL>03-3591-8350 <E-MAIL> info@jat-ra.com

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