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モデリスト協会「カットソー・常識の嘘」が開催されました
日本モデリスト協会第9回技術講習会 西川真令講師日本モデリスト協会第9回技術講習会
日本モデリスト協会第9回技術講習会日本モデリスト協会第9回技術講習会
 日本モデリスト協会による第9回技術講習会が11月28日(土)文化服装学院で開催されました。今回のテーマは「カットソー・常識の嘘」と題して、マレイ(有)代表取締役で文化服装学院の講師も務める西川真令氏が、バスト脇のダーツを一切入れずにバストのシルエットを美しく表現できるパターンや縫製の講義を行い、パターンナーをはじめ、縫製業界の各方面から200名を超える方が講義を受けられました。
 はじめに日本モデリスト協会稲荷田征会長の挨拶のあと、西川真令講師がいくつものファッション誌を手に、バストの周りにたくさんシワができているカットソーと、脇やバストトップのどこにもシワが出ないカットソーの写真を見て、地の目などの基本が分かっていれば、ダーツ無しで綺麗なバストシルエットを出せる良いカットソーができることを解説しました。最近の学生・パターンナーは前身頃、後身頃の平面で服を考えてしまいがちだが、立体を理解し体の中心(頚椎)に向かって生地をたおすことによって、脇が変に開かず肩で着る、裾がまっすぐなカットソーができるということです。実際のカットソーを使っての立体裁断では、素材の伸びや衿リブのバインダー抵抗を利用して前衿ぐりにイセ込みを入れる方法を解説。講義の後半は縫製ビデオを見ながら、難しい天地縫いや衿ぐり部分のイセ込みをアイロン掛けでスッキリと納めるなどの各工程のポイントが解説されました。講義最後の質疑応答では、海外での生産で苦労されているパタンナーや学生の方からたくさんの質問がされていました。講義後、聴講者は文化服装学院生産管理実習室にて実際にミシンを踏んだり、バインダーでのイセ込みにチャレンジしていました。
2010年度ミシン技術研修コースの開催日程
 JUKIでは縫製機器の保全技術者の方を対象とした≪設備技術者のための技術員研修コース≫ を弊社那須研修センターで開講しております。この度、来年度(2010年)の開催日程が決まりましたので、ご活用いただきますよう、ご案内申し上げます。

2010年度(平成22年年度)ミシン技術研修コース日程はこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/nasuken_j/2010.html

研修設備、申込み方法はこちら
http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/nasuken_j/
文化服装学院 APPAREL PRODUCTION SEMINAR 2009
文化服装学院 APPAREL PRODUCTION SEMINAR 2009
文化服装学院 APPAREL PRODUCTION SEMINAR 2009
 11月25日文化服装学院B館201室にてApparel Production Seminar 2009が開催されました。昨年から始まったこのセミナーは、アパレル製品に関する知識を身に付けてもらうことを目的に昨年から行なわれているもので、文化の学生、教職員はもちろんのこと、一般のアパレル関係の方にまで開放されたもので、今年は150名以上の方が聴講されました。
 2009年のテーマは、昨年度のミシン糸に続き「ミシン針」で、ミシン針では、国内で80%、海外でも15%のシェアを誇るオルガン針株式会社の方が講師を務められました。
 講義は2部構成で、1部ではミシン針の基礎知識として針の構造や種類、管理方法など、2部ではミシン針の選定方法を素材の特徴と縫製トラブルを交えて紹介されていました。講義の終わりには、好きな針を2種類いただけるとのことで、多くの方が列に並ばれていました。文化服装学院生産管理・CAD研究室では、来年も同セミナーを開催予定です。
流山高等学園の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました
流山高等学園 JUKIソーイングセンター見学
流山高等学園 JUKIソーイングセンター見学流山高等学園 JUKIソーイングセンター見学
 千葉県立流山高等学園の14名の学生が、11月20日(金)にJUKIのソーイングセンターを見学されました。
 縫製技術の授業の一環としておこなわれたもので、約2時間にわたりJUKIの家庭用ミシンや工業用ミシンの最新機種を見学されました。
 ミシンのスピードなどを体感して驚くと同時に、複数の工程が一台のミシンで縫えるなど、大変興味を持っていただき様々な質問が飛び交っていました。
第11回アパレル工業技術セミナー(チャイナプラスワンの実情)が開催されました
第11回アパレル工業技術セミナー第11回アパレル工業技術セミナー 清水二郎会長
 10月21日(水)JATRA主催のアパレル工業技術セミナーが江戸東京博物館会議室にて行われました。今回はこれまでのアンケートで要望の多かった海外アパレルの動向に焦点を当て、チャイナプラスワンとして注目を集めるベトナム・カンボジア・ミャンマー・バングラデシュの繊維・縫製業界の実情を、縫製業界に詳しい、JUKI株式会社の山田昭氏、文化女子大学教授の正田康博氏がデータや実際の縫製現場のビデオや写真を交えて講演しました。セミナーの終わりには中国から帰国したばかりの清水二郎会長による中国最新レポートもありました。参加者は100名と今回も満席となりました。

第11回アパレル工業技術セミナー JUKI縫製研究所 山田昭氏
 セミナーの前半はJUKI縫製研究所の山田昭氏より、2005年12月から2009年2月までJUKIベトナムの社長として赴任した際の経験を交えて、ベトナムの政治経済や、雇用・労働の問題、繊維やアパレル産業の魅力と課題について、多岐に渡る内容の講演となりました。ベトナムの魅力は、南北に大都市を持つ風土や社会主義共和国の非常に安定した政治、また30歳以下が国民の60%を占める豊富な労働力が挙げられます。その他、インフラや法律の未整備、5日間で納まるストライキや労働組合の教育問題、商工会・日本企業のネットワークを活用するといった、経営経験者によるアドバイスは参考になりました。縫製産業に関しては、この一年、数量で4%、金額で5%の伸びを示し、チャイナプラスワンとして力をつけている状況ということです。またAJCEPの動きにも触れ、10月から日本とベトナムの2国間の経済連携(JVEPA)も発効され、10年以内に日本側のベトナム製品輸入額の95%の関税を自由化するということです。また講演の中で、ホーチミンのスポーツウェアを生産する3000人の工場の記事を掲載したJUKIマガジンも紹介されました。

第11回アパレル工業技術セミナー 文化女子大学服装学部生産工学研究室 正田康博教授
 後半は文化女子大学服装学部、生産工学研究室の正田康博教授がチャイナプラスワンに当たるカンボジア・ミャンマー・バングラデシュの縫製の実情を収めたビデオを上映しながら解説をする講義となりました。バングラデシュは2006年にアパレル輸出額が10億ドルを突破し、隣国インドを追い越し中国に次ぐ繊維大国に成長。またミャンマーも経済制裁を緩和する動きから2009年度は30%の伸び率を示しこれから更に伸びると思われる注目の国です。

 カンボジアの映像では、中国系の資本が入ってくるため、主要工程には日本製の高品質なミシンを用い、汎用機は韓国や台湾製のミシンを使う。オペレーターはベトナム同様、既婚でも働ける。おしゃれに気を使う若い女性が中心。対米輸出が全体の3~5割を占め、コストはベトナムの80%ほどだが、カンボジアの欠点はミャンマー、バングラデシュ同様、シンガポール経由で荷を積み替えてから日本に入って来るため物流や通関に時間が掛かることや資材調達も難しいこと。気をつけることは、最低賃金(60$)、労働時間や残業時間、手当てなどのILO(国際労働機関)の法規を遵守しなければならないこと、国連や人権団体などのフェアトレードの徹底・確認が厳しいこと。またミシンや使う糸はいいが、整備ができていない為に糸切れが非常に多く発生している。

 ミャンマーはベトナムに比べ更に素直で性格が良く親日的、例えばオペレーターに作業の改善を提案するとすぐに聞いて実践してくれるなど。しかし最貧国と言われるように、中古のミシンでさえも政府の規制により入ってこない状況で、塗装も剥がれているようなミシンを使っている。縫い賃は周辺国の半値、例えばシャツなら1$、その為保証されている最低賃金が30$、平均賃金は40$。オペレーターは生活の為少しでも高い給料の工場へと移ってしまう。日系企業は16社ほど操業しているが、良い工場でもオーダーにより工員を減らすなどしている。また工場のスーパーバイザーはミシン教育を受けているにもかかわらず、教えることやミシンの整備をすることが自分の仕事だとは思っておらず、その役割を果たしていない。政治が安定し、全ての人が良い教育を受けられるように望む。

 バングラデシュは朝のコーランの放送から映像が始まる。日本の40%の面積に1億4000万人の国民がいて、とにかく人が多い。工場では1台のミシンに対しミシンオペレーターとは別にヘルパーと呼ばれる糸切りなどの作業を行う補助員が付く。最低賃金はミシンオペレーターに対して50$、ヘルパーの賃金も別に必要になる。特恵関税のためEU向けアパレルを破竹の勢いで生産している。産業の80%がガーメントというバングラデシュの良いところは、アパレルおよびニットの縫製協会(BGMEA・BKMEA)がしっかり組織されており、加盟する4200社、従業員200万人が集録された組合リストがある。日本製のミシンを含め、ハイスペックなものが多い。一気通貫の工場が多く、普通の素材は現地調達100%可能(ただしスポーツ衣料の特殊素材など約45%を輸入している)。特にニット製品に関しては世界の3分の2をバングラデシュで生産している。

 最後にJATRA会長の清水二郎氏から中国に関するレポートがありました。清水氏と中国との関係は非常に深く、北京化繊工学院の名誉教授も勤めている。中国の格差は地域によってGDPに10倍の開きがある。しかし能力のある人材は広い中国のどこからでも登用している。格差がある限りこれを平準化する方向でGDPは常に成長する。GDPの低い土地に“いわゆるレアメタル”がたくさん埋蔵されていてそれらが中国の発展に寄与している。また中国の階級社会は共産党が支配しているのでいくら民主化したといっても、党が民主化しただけのことであって、この共産党支配は永久に続くものであり、中国と仕事をする上では、役人との関係を重視するといい、というアドバイスでした。
日本モデリスト協会・第9回技術研修会のご案内
 モデリスト達の研鑽の場である日本モデリスト協会は、恒例の技術研修会を11月28日(土)午後1時より文化学園(東京・新宿)にて、マレイ(有)代表取締役・文化服装学院講師の西川真令氏を講師にお迎えして、「カットソー・常識の嘘~平面思考から立体技法へ。新たな視点が常識を覆す」を開催します。

日時:
平成21年11月28日(土)13:00~17:00(17:20~19:00懇親会)
会場:
文化学園C091教室(9階)
参加費:
正会員・協力会員 ¥8,000 一般 ¥10,000
学生 ¥3,000(学生会費は懇親会費を含まず)
内容:
  • ニット素材の種類
  • 良品と不良品比較説明
  • タイトフィットとルーズフィットの異なる扱い
  • ドレーピングでのパターンメーキング
  • カットソーの縫製技術(VTRにて解説)

申込み・お問合せは日本モデリスト協会(JNMA)ホームページへ
http://ifashion.co.jp/jnma/index.html
JUKI縫製研究所のマネージメントセミナーが開催されました
JUKI縫製研究所マネージメントセミナー
JUKI縫製研究所マネージメントセミナー
JUKI縫製研究所マネージメントセミナー
 JUKI大田原工場、那須研修センターにて毎年行っている縫製研究所主催のマネージメントセミナーが、7月27日(火)から7月31日(金)に開催されました。今年は世界不況の影響もあり、セミナーに参加される方々も例年に比べ少なくなりましたが、その分皆さん真剣にセミナーを受講されていました。
 セミナーは、工場管理の基礎手法の説明や生産システムの講義だけでなく、調査手法や改善手法、5S、変種変量などに関するさまざまな実習を組み込んでおり、受講者からは「実習を交えることで講義の内容がとても受け入れ易かった」と、とても満足されたご様子でした。
 セミナー期間中は合宿形式ということもあり、セミナー終了後には縫製研スタッフも含め、参加者同士の情報交換の場として有効に活用されておりました。
 また、受講者の皆様が宿泊するJUKI那須研修センターの改修が行われ、今年から快適な環境でセミナーを提供することが可能となりました。
 これからも、より良いセミナー実現のために、セミナー内容をリニューアルし常に新しい情報、サービスを皆様にお届けしていきます。来年もマネージメントセミナーを開催いたしますので是非ご参加ください。縫製研究所スタッフ一同心よりお待ちしております。

<参加者の声>
  • 講師の方々は一生懸命にレクチャーされ熱意がしっかり伝わってきた。受講する側にとっても、しっかり最後まで話を聞くことができました。
  • 各講義の中に実習を盛り込んでおり、講義の内容がすばらしいと感じました。
  • 質問をし易い雰囲気で楽しく講義を受けることができました。今後もこのようなセミナーを継続してやって欲しいと思います。
  • わかりやすく初心者でも理解しやすい内容であり、カリキュラムでした。次の後輩社員などにも、参加を勧めていきたいと思います。

実践女子大学の学生さんがソーイングセンターを見学されました
実践女子大学の学生さんがソーイングセンターを見学されました実践女子大学の学生さんがソーイングセンターを見学されました
実践女子大学の学生さんがソーイングセンターを見学されました実践女子大学の学生さんがソーイングセンターを見学されました
 8月5日(水)、実践女子大学生活環境学科(鎌田佳伸教授)の3,4年生の学生さんが東京調布にあるJUKI本社ソーイングセンターを見学されました。ソーイングセンター見学は、「アパレル生産論」の授業の一環として、縫製機器の見学を通してアパレルの量産システムの実際を理解する目的で毎年行われています。
 見学に先立ち縫製研究所石橋所長から日本と世界のアパレル市場や縫製生産地、縫製工場の現状や工業用ミシンの最近の開発動向などの話を聴き、その後、家庭用ミシンと工業用ミシンを実際に見学されました。DDL-9000ADSなど油を使わない環境に配慮したミシンや自動でボタンが供給される釦付けミシン、省力化、脱技能を実現した各種自動機など最新の工業用ミシンに驚き感心されていました。
JUKI縫製研究所主催「マネージメントセミナー」受講者最終募集のお知らせ
 7月28日(火)~31日(金)にJUKI大田原工場 那須研修センターで行われる縫製研究所主催「マネージメントセミナー」の受講者最終募集をお知らせいたします。

講座名:
アパレル生産工場の生き残りへのアプローチ
~変種変量生産への対応(シンクロからセル)~
期日:
2009年7月28日(火)~31日(金)
場所:
JUKI株式会社 大田原工場 那須研修センター
定員:
22名(定員になり次第、締め切らせていただきます)
参加料:
1名 73,500円(消費税込)
(テキスト及び資料・宿泊・食事含む)<宿泊:個室完備>
 なお、受講申込みの受付は、7月24日(金)の午後6時までとなっております。申込み期日が迫っておりますので、お問合せ、お申込みは、お電話にてJUKI(株)縫製研究所 松澤・松浦(TEL:03-3480-8500)までお願いいたします。

セミナーの詳しい内容はこちらをご覧ください。
URL:http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/index.html
JATRA第10回アパレル工業技術セミナーが開催されました
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA、会長:清水二郎)主催の第10回アパレル工業技術セミナーが6月23日(火)に東京・両国の江戸東京博物館で開催されました。JATRAでは、基礎講座編として、過去に3年間に9回にわたり技術セミナーを実施し、今回は、繊維製品の品質保証をする上で必須となる繊維素材試験とクリーニングをテーマとしています。

 講演1では、「繊維素材試験の基礎知識」と題して、財団法人 日本化学繊維検査協 技術部主任 塚田年行氏が講演されました。日本化学繊維検査協会(通称:カケン)は1948年に設立、現在は経済産業省の元で衣料品などの品質を評価する第三者テスト機関で国内外に寄せられる多くの繊維製品の素材試験を行っています。アパレル業界ではあまり知られていない繊維素材試験の種類や方法などを実際に使用している生地品質検査報告書の記載例を用いて詳しく解説、遊離ホルムアルデヒドなどの安全性試験の説明もありました。また染色堅ろう度や寸法変化率・物性試験では実際の試験動画を交えながらJISなどの試験条件に則って検査されていることが分かりました。

 講演2では、「日本繊維製品・クリーニング協会の社会的役割」として、日本繊維製品・クリーニング協議会 専務理事、社団法人 日本アパレル産業協会 顧問 市川駿氏が講演され、日本繊維製品・クリーニング協議会の設立目的と経緯、事業方針等を話されました。アパレル業界とクリーニング業界は相反する利害関係から相互理解が足りなかった。この二つの業界及び検査機関等が交流を持ち、情報の共通化、認識の共有を図り、消費者の安心、安全、保護の観点から、クリーニング事故をなくすべく活動されているとのことでした。

 講演3では、「クリーニング事故防止システムに見るトラブル事例」として、日本繊維製品・クリーニング協議会 技術顧問、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会・クリーニング総合研究所 所長代行 小野雅啓氏が講演されました。
 トラブル事例紹介前に、クリーニング業界の一般的知識の話があり、
  • 日本には約4万店のクリーニング店(洗い‐仕上げまで実施)がある。
     この数は世界的、人口比率的にみても圧倒的に多い数であり価格競争などで経営を圧迫しかねないこと。
  • クリーニングの種類(3種)とその特性
    ランドリー:Yシャツなど耐久性のある繊維製品を洗剤などで温水洗いする方法。よごれが一番落ちる。
    ドライクリーニング:溶剤(石油系、パーク系)を用い洗う方法。水で洗えない製品(ウールや絹)を洗う。ただし汗汚れは落ちない。軽い油汚れはOK.
    ウエットクリーニング:40℃以下のぬるま湯で中性洗剤で洗う方法。本来はドライクリーニングすべき洗濯物を水溶性の汚れが多いためにやむを得ず行う。
  • ドライクリーニングの基本的フロー
     ドライクリーニング溶剤に専用洗剤を入れ、ドラム式の専用機械を使い行われる。溶剤は排出されることなく、洗濯機の中を巡回し、フィルターにより汚れは除去される。洗いとすすぎが同時進行される。
 などの話があり、引き続きクリーニングのトラブル事例が紹介されました。
 トラブル事例では、シミ、剥離、移染、外観変化、収縮、色泣き、損傷などの事例とその原因が説明されました。多数紹介されましたが一例として、"ドライ洗剤の残留によるシミ"の事例では、ポリエステル100%の中綿入りジャンパーで縫い目際にシミが残るトラブルですが、これは、ドライクリーニング機の中のフィルターでとりきれなかった洗剤が、乾燥の遅かった部分に集中し起こったもので、これはドライクリーニングの機構上起こりえることであり、今回の事例の製品は、水洗いも可能であったにもかかわらず、ドライクリーニングの方が高級なイメージや家庭での洗濯でのダメージを考えドライクリーニング指定とした製造側にも問題があるということでした。
 この様なトラブルを減少させるには、アパレル業界でもクリーニングの一般知識を深め、それを取り入れた製品企画の必要性や、見えない部分の素材までの情報提供などが重要になるとのことでした。

JATRAのURLは下記
http://www.jat-ra.com/index.html
JATRA第10回アパレル工業技術セミナー
JATRA第10回アパレル工業技術セミナー 清水二郎さんJATRA第10回アパレル工業技術セミナー 塚田年行さん
JATRA第10回アパレル工業技術セミナー 市川駿さんJATRA第10回アパレル工業技術セミナー 小野雅啓さん
IFI縫製マスターコース縫製実習と講座募集
 JUKI(株)本社ソーイングセンターにて6月12日、IFIビジネス・スクール(ファッション産業人材育成機構)、マスターコースの学生向けに縫製実習が行われました。今年度は16名の学生(企業派遣生12名、一般生4名)が参加、男女各8名と年々女性比率が高まり、平均年齢も27歳と若くなってきています。また、一般生の中には台湾からの学生も含まれていました。縫製実習の課題はエコバック作り。工業用ミシンを初めて使う学生が多く、直線縫いや返し縫い、ミシン停止など一見簡単に出来そうな事も実際自分でやってみると簡単では無い事を実感された様です。苦労して作成したエコバックを是非とも使用するとの声が聞かれました。

 また当日は縫製実習の他にJUKI工業用ミシンも見学され、工程ごとにミシンが使い分けられている事、顧客視点でのミシン開発など、JUKIミシンの使い易さ、技術力の高さ、奥深さを感じとった様です。

 また、IFIビジネス・スクールでは、各コースの講座の募集を行っております。
IFI縫製マスターコース縫製実習IFI縫製マスターコース縫製実習
IFI縫製マスターコース縫製実習IFI縫製マスターコース縫製実習
■エグゼクティブ・コース
- 逆風下の経営 経済の混迷期・勝ち残りをかけたイノベーション(変革) -
開催日時:
2009年7月31日(金)午後7時 ~ 8月2日(日)午後4時30分
申込締切日:
2009年7月17日(金)※定員50名になり次第、締め切らせていただきます。
受講対象者:
ファッションおよび関連産業に携わる経営者(取締役、執行役員以上)の方
詳細:
http://www.ifi.or.jp/school/bosyu/exc2009a.html
■プロフェッショナル・コース
期間:
2009年11月~12月 全4回 全土曜日
時間:
午前9:30~午後6:00
受講対象者:
幹部候補対象の既存「マネジメント・コース(全9日間)」の入門編講座です。経営の基本を学びたい人におすすめします。
詳細:
http://www.ifi.or.jp/school/bosyu/pmg2009a.html
■特別プログラム
<e-ラーニング「アパレル素材の基礎知識」>
学習期間:
第2回:2009年7月~8月の2ヶ月間※この期間中は、何度でも繰り返し学習できます。
集合教育 開催日時:
第2回対象 2009年8月26日(水) 会場:KFCビル11F
講師:
中口 万寿代氏 テキスタイルデザイナー
IFIで1日の講義を受けていただきます。実際の原料、サンプルに「触る」「体感する」ことで学習効果を高めます。講師に直接質問もできます。
対象:
販売担当、業界経験1~2年の方
詳細:
http://www.ifi.or.jp/school/bosyu/esozai2009a.html
 セコリジャパンスクールの2009年度受講者募集のご案内
今年10年目を迎えるモデリスト養成のセコリジャパンスクールでは、2009年9月から始まるモデリスト養成コース(土曜日中心)の受講者を募集しています。セコリジャパンスクールは、イタリアで最も実績のあるモデリスト養成校・セコリ校とのライセンス契約による世界初の海外校で、セコリ・ミラノ本校で資格を得た日本人講師が、日本の実情を踏まえて指導します。セコリ説明会が間もなく開催されます。

セコリ説明会
東京校
日時:
2009年7月11日(土)10時~12時
会場:
杉野学園第2新校舎(第1キャンパス)4階
申し込み締め切り:
2009年7月6日(月)
関西校
日時:
2009年8月8日(土)13時~16時
会場:
上田安子服飾専門学校・新館
申し込み締め切り:
2009年8月3日(月)
開講期間・教室
関西校
開講期間:
9月12日(土)~2010年6月
教室:
上田安子服飾専門学校
東京校
開講期間:
9月19日(土)~2010年3月
教室:
杉野学園
名古屋校
開講期間:
10月3日(土)~2010年6月
教室:
名古屋ファッション専門学校
各校とも2010年7月、イタリア人講師による最終チェック・特別研修を行う。
受講料(原型)
30万円(分割払いにも応相談)
問い合わせ・申込先
セコリジャパンスクール本部
TEL03-3513-7950
FAX03-3513-7955
第10回アパレル工業技術セミナーのご案内
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)では2009年6月23日(火)に第10回のアパレル工業技術セミナーを開催します。概要は下記のとおりです。

会場: 江戸東京博物館 会議室
期日: 2009年6月23日(火) 13:30~16:40
テーマ及び講師: 【講演1】
13:30~15:00
『繊維素材試験の基礎知識』
財団法人日本化学繊維検査協会 技術部 主任
塚田 年行 氏
  【講演2】
15:10~15:40
『日本繊維製品・クリーニング協議会の社会的役割』
日本繊維製品・クリーニング協議会 専務理事
社団法人日本アパレル産業協会 顧問
市川 駿 氏
  【講演3】
15:40~16:40
『繊維素材試験の基礎知識』
日本繊維製品・クリーニング協議会 技術顧問
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会・クリーニング総合研究所 所長代行
小野 雅啓 氏
定員: 100名(先着順)
参加費: 会員:無料
一般受講:5,000円
申し込み期限: 2009年6月12日(金)

申し込み・お問い合わせは
http://www.jat-ra.com/seminar.html
JUKI縫製研究所主催「マネージメントセミナー」受講者募集のお知らせ
講座名: アパレル生産工場の生き残りへのアプローチ
~変種変量生産への対応(シンクロからセル)~
JUKI縫製研究所主催「マネージメントセミナー」
JUKI縫製研究所主催「マネージメントセミナー」
期日: 2009年7月28日(火)~31日(金)
場所: JUKI株式会社 大田原工場 那須研修センター
定員: 22名 (定員になり次第、締め切らせていただきます)
参加料: 1名 73,500円(消費税込)
(テキスト及び資料・宿泊・食事含む)<宿泊:個室完備>
セミナー内容: 1. 世界のアパレル生産業界の現状と今後の動向
  2. 生産合理化と管理,改善の進め方
  3. 製造業のおかれた環境、アパレル生産におけるムダについて、コスト低減とリードタイム短縮について
  4. 現状分析手法 <生産設計,改善の為の各手法の使い方>
(1) 稼働分析
作業者の行動分類(1日の仕事の種類とその比率)、観測方法の種類と手順 、余裕率/稼働率、実習
(2) 時間研究
工程時間の測定方法、実習、オペレータ人数、設備台数の求め方
(3) 工程分析
工程分析の種類と表示方法、改善着眼、実習
  5. 作業改善
ムダの種類と影響、付加価値を生む作業/生まない作業、ビデオカメラを利用した動作改善実習
  6. 変種変量生産への対応
変種変量生産に対応するシステムの紹介、実習
  7. モチベーションマネジメント
モチベーションのメカニズム、実習

 100年に一度の不況といわれる昨今、企業の経営環境は必ずしもよいと言えません。
 そのような中でも、人を変え、企業の体質を変えようと、様々な業種の企業が改善活動を行い、生産の効率化を図っています。
 日本の縫製産業においては、かつて「海外製品の流入」「海外進出・国内の空洞化」の流れが加速、また近年は生産拠点の「国内回帰」など変化が続いており、常にその変化に対応していく力が求められます。

 当コースは、「生産管理」に加えて「国内外の動向」「海外アパレル生産状況」等の最新情報、また、「変種変量生産対応」、そして従業員教育のための「モチベーションマネージメント」等、わかりやすくをモットーに実施しております。
 講義内容は縫製工場担当者向けに作成していますが、論理手法等他業種にも応用の出来る内容となっており、バイヤー、品質検査等の方もご参加頂いております。
 特に、ゲーム感覚の実習を多く取り入れたり、ビデオを利用して理解度を高め、より実践に即した内容となっております。
 また、宿泊形式のセミナーですので、講師及び受講者同士でのコミュニケーションの時間を設けるなど、双方向のコミュニュケーションで、個別の工場の問題点に対応できるような形式になっております。

下記Webサイトに詳しい内容と申込ページが掲載されています。
URL:http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/index.html
第7回CSR&コンプライアンス国際フォーラム2009が開催されました
 CSR&コンプライアンス研究フォーラムと日本アパレル工業技術研究会が共同主催する"CSR構築のための「グローバル・サプライ・チェーン・マネジメント」"が2009年4月14日(火)江戸東京博物館会議室にて開催されました。有名アパレルのTopマネジメントも多数出席され、会場はほぼ満席となる盛況振りでした。

 はじめにCSR&コンプライアンス研究フォーラム会長で法政大学大学院教授の岡本 義行氏から、国際関係を通して信頼を築くのはとりわけ難しいが、信頼関係が強ければ強いほど社会が機能し、コンプライアンスの知識が深まると社会が安全になるのではないか、との挨拶がありました。

 プログラム2は3-P of Institute for sustainable Management、CEOのウイリーボイド氏による「TRUST and VALUE を確立する為のグローバルSCM-最新事例」。スイス製のナッツチョコレートに重金属の汚染があり、原因は中国産のピーナッツが入っていたバングラデシュ製の麻袋が鉱物油で糊付けされたことと判明した。その他、含鉛ペイントの婦人靴、窒息危険性のあるぬいぐるみ、着火危険性の男児パジャマなど。対応の方法として生産履歴管理システムの導入、情報フローの確立が紹介されました。

 プログラム3では温室効果ガスの削減への取り組みなどを、検出量の基本基準を決める唯一の国際機関であるTUV Rheinland GroupのCDM プログラムマネジャーのDr, Manfred Brinkmann 氏が「SCM における地球温暖化対策―国連CDM(クリーン開発プロジエクト)とCO2 削減」と題して講演されました。地球温暖化の定義やこれまでの経過、予測される影響、炭素市場の規模など。インド・中国における風力発電を例に挙げて先進工業国と発展途上国の間の排出削減取引であるクリーン開発プロジェクトやその種類を説明。またカーボンフットプリントとは、商品やサービスのライフサイクルで発生する温室効果ガスの量。目で見えるので比較が容易なことが最大のメリットである。カーボンフットプリントを予測・評価することは温室効果ガスの排出量がどれだけあるかを把握するだけでなく、製品のライフサイクルの中でどのようなコストがどこでどれだけ発生するかが分かるようになる、との解説がありました。

エコテック・ジャパン(株)ホームページ
http://www.eco-texj.co.jp/news.html
第7回CSR&コンプライアンス国際フォーラム2009
第7回CSR&コンプライアンス国際フォーラム2009 近藤繁樹事務局長第7回CSR&コンプライアンス国際フォーラム2009 法政大学大学院教授 岡本 義行氏
第7回CSR&コンプライアンス国際フォーラム2009 Institute for sustainable Management CEO ウイリーボイド氏第7回CSR&コンプライアンス国際フォーラム2009 TUV Rheinland Group CDMプログラムマネジャー Dr, Manfred Brinkmann氏
第7回CSR&コンプライアンス国際フォーラム2009 AWI(Australian Wool Innovation Limited) CSR/サプライ・チェーン管理マネージャー Ben Lyons氏第7回CSR&コンプライアンス国際フォーラム2009 東京工業大学(TIT)名誉教授 清水 二郎氏
 
宇都宮白楊高校の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました
 栃木県立宇都宮白楊高等学校の服飾デザイン科の2年生、3年生の計80名の学生さんが、4月17日(金)にJUKIのソーイングセンターを見学されました。
 服飾デザイン科の授業の一環としておこなわれたもので、ミシンや縫製に関する理解を深めると共に学習意欲の高揚を図る事を目的としたものです。
 世界の縫製事情や縫製工場のことなどを縫製研究所の石橋所長より、ソーイングセンターでは、最新のミシンを見学されました。工業用ミシンの種類の多さや、ミシンのスピード、自動機の動きに大きな歓声をあげ目を輝かせていました。
宇都宮白楊高校の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました宇都宮白楊高校の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました
宇都宮白楊高校の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました宇都宮白楊高校の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました
杉野学園の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました
 学校法人杉野学園のドレスメーカー学園(アパレル技術科2年生、高度アパレル専門科2年生)と杉野服飾大学(短期大学部2年生)の計53名の学生が、4月10日(金)にJUKIのソーイングセンターを見学されました。
 JUKIソーイングセンターで新2年生を対象に毎年恒例で行われているもので、最新の工業用ミシンの技術力や自動機の速さ、正確さに驚きの表情を見せていました。
杉野学園の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました杉野学園の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました
杉野学園の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました杉野学園の学生がJUKIソーイングセンターを見学されました
GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)第4回協創円卓会議が開かれました
 「エシカル(倫理)を着る」 3月5日GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)第4回協創円卓会議が開かれました。
 2009年3月5日、GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)にて、定員40名の応募に120名が参加する協創円卓会議が行われました。この円卓会議では地球環境をともに語る企画。衣食住の中で、これまでは「食」「住」をテーマに開催され、第4回は「衣」を取上げた。
 コーディネーター舟木氏より、会議の主旨経過の説明があり、ゲストスピーカーの渡邊氏、白木氏が発言。舟木氏は環境問題には取り組んでいたが、最もみじかな衣服では自身あまり考えたことがなかった、今回は最もみじかな衣服から皆で考えたいとのコメント。これを受けて渡邊氏は、200gのTシャツが製造される過程で150gの薬剤が使用されていること。物づくりをしている作業者の生活はどうなっているか?をきちんと消費者に知ってもらうことが大切ではないか?の問いかけにはじまり、衣服の製造プロセスの解説とオーガニックコットンの事例から倫理的に正しい衣料を着てほしいとの問いかけがあった。白木氏はコットンの種子生産の現場での小児労働についてのご自身が見てきた現状を報告。消費者の力は集まると大きな力になり企業も変ってくる、小児労働を批判するだけでなく、フェアートレードを意識した消費者になることが大切では?との問題が出された。またコメンテーターの黒木氏よりISO26000が「組織の社会的責任」の国際規格として検討されており、サプライヤー管理も注目されている、と円卓会議の意義をコメント。その後の質疑応答で活況な円卓会議となった。

スピーカー: 渡邊智恵子氏(株式会社アバンティ)
白木朋子氏(特定非営利活動法人ACE(エース)
コメンテーター:黒田かをり氏(CSOネットワーク)
コーディネーター:船木成記氏(GEIC運営委員)

GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)URLは下記
http://www.geic.or.jp/geic/index.html
GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)第4回協創円卓会議GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)第4回協創円卓会議 船木成記氏(GEIC運営委員)
GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)第4回協創円卓会議 渡邊智恵子氏(株式会社アバンティ)GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)第4回協創円卓会議 白木朋子氏(特定非営利活動法人ACE(エース)GEIC(地球環境パートナーシッププラザ)第4回協創円卓会議 黒田かをり氏(CSOネットワーク)
50歳代ヌードボディ開発報告会
 2009年3月4日(水)文化服装学院にて文化・服装形態機能研究所(産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター、通信販売会社ニッセンと共同開発)による「文化ヌードボディ50」の開発報告会が開かれました。会場には250人以上の聴講者が訪れました。

 2004年に60歳~90歳代の成人男女2104人、2005年に50歳代の成人男女1321人に衣服に関するアンケート調査を実施した結果、乳幼児から高齢者まで様々な既製服が提供されていますが、中年以降特に50歳代の衣服については消費者の満足を得るものが少ないことが分かりました。この結果から50歳代の体型特徴を把握し、新しい衣服設計用ヌードボディを開発することを目的に研究がスタートし、2008年9月に「文化ヌードボディ50」がプレス発表されました。研究のアプローチとしては50歳代と青年との体型特徴を比較、浜松ホトニクス株式会社製の三次元計測機による計測データの考察によるものです。報告会では実際に市場に展開した事例として、皮膚の弾力性が低下したことで発生するワイヤーや肩紐などによるくぼみや脇・背中の段差を改善するためにノンワイヤーや太くてよく伸びるストラップを使用したブラジャーについても発表されました。また海外での需要も高く、本報告会の内容の一部は4月にロンドンでの国際会議でも発表されるそうです。

50歳代女性の衣服設計用「文化ヌードボディ50」のご購入などお問合せは
学校法人文化学園 文化事業局 外商部(TEL 03-3299-2048)まで
文化ヌードボディ50開発報告会
文化ヌードボディ50開発報告会 文化服装形態機能研究所 伊藤由美子所長文化ヌードボディ50開発報告会
JATRA第9回アパレル工業技術セミナーが開催されました
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA、会長:清水二郎)主催の第9回アパレル工業技術セミナーが2009年2月3日(火)に東京・両国の江戸東京博物館で開催されました。JATRAでは、過去に「針」「芯」「生産システム」「糸」「ファスナー」「ボタン」「ミシン」など多様なテーマでオープンセミナーを行い毎回多くの参加者が受講されています。
 今回の全体テーマは「体型把握(立体パターン)」。

 講演1では、「体型把握の歴史の紹介と今後への提案」と題して、東レACS株式会社 開発部 課長 久保忠博氏が講演されました。
 3D CADの開発に没頭していた昨年、BAUHOUSU(バウハウス)に出会った。バウハウスは1918年にできた学校だが、近代建築や工業デザインの分野に大きな影響を与え、ドイツの文化遺産として世界遺産になっている。心地良いイスはどう設計されるか、良いイスはデザインも優れている。実はこのバウハウスに衣服が取上げられていることを昨年知りショックを受けた。その後アルブレヒト・デューラーの人体均衡論4書に出会った。これは1500年当時のヨーロッパ人の体型が記載されている。
 私は町を歩くアジア人の体型に興味を持って観察した。足のバランス、太さ、歩き方など観察の中で肩甲骨の大きさと幅、大腿骨と骨盤の関係に日本人とアジア人の違いがあると考えている。衣服は密着と隙間で体を覆っているが、体になじみ美しい衣服を作るには着る人の体型が重要であることはご存知の通りだ、日本人のデザイナーが世界で勝負してゆくにはこの体型の把握と姿勢による変形をどうとらえるかが重要なキーワードだ。この点はアルブレヒト・デューラーの第3書にも記載されていた。つきつめると体型は1つの筒に3つの穴の形状に集約される。猫背のひとは筒の上、頭がついている穴が前側にある。同様に側面の2つの穴(両手)も前側についている。欧米人の体型では頭は日本人より後側寄りで、両の手も同様についている位置が違う、胸板が厚くなる体型だ。年齢による体系の把握も大切だ。日本のパターンナーは、このような体型の把握とボディ理論、型紙理論を学び、世界に勝負をかけるとよいと思う。久保氏はドイツ西暦1500年頃のアルブレヒト・デューラーの人体把握資料を参考に今後の日本における衣服設計における人体把握や分析のためのアプローチを最新3D技術とともに提案。
 また日本人パターンナーが「世界一のパターンナーへ」になるためには「自信(柔軟な発想と実践力)」が必要であり、「言葉(語学力)」は不要(技術があればあとからついてくる)であるとのこと。また日本人気質(海外の理論をうのみにする)をやめ、自分なりの理論を持つことが重要であると日本人パターンナーへの期待も話されていました。

 講演2では、「スポーツウエアの設計と応用」として、株式会社ゴールドウインテクニカルセンター 技術主席 沼田喜四司氏が講演され、沼田氏がスポーツウエアの設計に関わることになった経緯やパターンメイキングを立体で捉えるときに、沼田氏の地元である富山県小矢部市のお祭りである夜高行灯の「竹細工の骨組み」がヒントであったなどの話から、GWさんでは人体構造を107の項目で捉え、独自の専用ダミー(人体)を作成しスポーツ分野別に体の動きを研究されている。また、一般衣料とスポーツ衣料のパターンメイキングの違いでは、基本姿勢の違い(一般:足を揃える、スポーツ:足は肩幅に広げる等)や裄丈、ゆとりの違いなどスポーツウエアの設計に関する説明がされました。
 応用開発事例では、海洋冒険家 白石康次郎さんが5OSEANS CUPで2位となったときに着たセーリングウエアの開発話や国際宇宙ステーションで日本人飛行士等が着た宇宙船内服の開発話などが紹介されました。宇宙船内服開発では、船内環境とウエアの必要機能の話しや長期の宇宙環境滞在が人体に与える影響を考え開発しているなど大変興味深く楽しいお話でした。

 次回の技術セミナーは6月23日(火)に同じく江戸東京博物館で開催予定です。

第9回アパレル工業技術セミナー
第9回アパレル工業技術セミナー 清水二郎会長
第9回アパレル工業技術セミナー 東レACS株式会社 開発部 課長 久保忠博氏
第9回アパレル工業技術セミナー 株式会社ゴールドウインテクニカルセンター 技術主席 沼田喜四司氏
JATRAのURLは下記
http://www.jat-ra.com/index.html
文化服装学院生涯学習センター BUNKAファッション・オープンカレッジ
 モノづくりやファッションを楽しみたい、職業のスキルアップなど、学びたい方々のための通学制の生涯学習講座、BUNKAファッション・オープンカレッジの2009年4月期の受付が2月25日から開始されます。
 創立85年を迎えた文化服装学院で培った技術とノウハウ、充実した設備を利用して約170講座がラインナップされています。

詳しくは
http://www.bunka-fc.ac.jp/opencol/index.html
JUKI縫製研究所主催「マネージメントセミナー」受講者募集のお知らせ
講座名: アパレル生産工場の生き残りへのアプローチ
~変種変量生産への対応(シンクロからセル)~
期日: 2009年7月28日(火)~31日(金)
場所: JUKI株式会社 大田原工場 那須研修センター
定員: 22名 (定員になり次第、締め切らせていただきます)
参加料: 1名 73,500円(消費税込)
(テキスト及び資料・宿泊・食事含む)<宿泊:個室完備>

 国内アパレル生産企業を取り巻く環境は、「海外製品の流入」「海外進出・国内の空洞化」「短納期小ロット生産」など、この10年で大きく変わりました。また近年は逆に「国内回帰」などが言われるようになり劇的に変化しています。この様な中、「アパレル生産工場の経営合理化」「人材育成」の必要性はますます増加しています。
 当コースは、「生産管理」に加えて「国内外の動向」「海外アパレル生産状況」等の最新情報、「変種変量生産対応」等の最新システム紹介など、よりわかりやすくをモットーに実施しております。
 宿泊形式で、講師及び受講者同士でのコミュニケーションの時間を設けるなど、双方向のコミュニュケーションで、個別の工場の問題点に対応できるような形式になっております。

下記Webサイトに詳しい内容と申込ページが掲載されています。
URL:http://www.juki.co.jp/industrial_j/seminar_j/manage_j/index.html
第9回アパレル工業技術セミナーのご案内
 日本アパレル工業技術研究会(JATRA)では2009年2月3日(火)に第9回のアパレル工業技術セミナーを開催します。概要は下記のとおりです。

会場: 江戸東京博物館 会議室
期日: 2009年2月3日(火)
13:30~16:40
入場: 法人、個人会員 無料、一般受講 5,000円
テーマ及び講師:
【講演1】 『体型把握の歴史の紹介と今後への提案』
東レACS株式会社 開発部 課長 久保忠博 氏
【講演2】 『スポーツウエアの設計と応用』
株式会社ゴールドウインテクニカルセンター 技術主席 沼田喜四司 氏
定員: 100名(先着順)
申し込み期限: 2009年1月27日
 
申し込み・お問い合わせは
http://www.jat-ra.com/seminar.html

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