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服作りCOMMUNICATION Vol.9

東京主導で市場ニーズを伝達
共栄衣料 取締役社長 奥村隆一氏
奥村隆一氏
 共栄グループは現在、七百五十人くらいの規模です。受注・営業の共栄衣料のほか、工場では山形県庄内地区にある共栄、ミラノキング、ミラノサンラインガーメント、レディースニューモードと、秋田のステラモードの計六社。全てレディースのジャケット・コートが主体の重衣料です。性格で分けるとメンズから出発しているため、そのニオイがいちばん残っているのは共栄です。受注・営業関係は、共栄とミラノキングは全て共栄衣料、それ以外は、一部共栄衣料が受注しているものもありますが、あとは現場にある程度まかせて、営業という窓口を特別には設けていません。
 現状、感じるのはデザイン、素材の多様化です。ジャケットでいうとデザインが横に広がっている。ファスナー使い、ドットボタンと、デザインがどれをとっても多様化してきています。テーラードジャケットは減ってきていますね。ブルゾンみたいなものとか、テーラードでもスタンドカラーとかステンカラーとか、エリひとつ取ってもいろんなものがある。また素材もナイロンとか多様化している。さらにバイオとか後加工も増えてきています。対応する機械もそろえる必要があり、工場としては大変です。当然、ロットも小さくなってきています。

 工場は地方にあるので、最先端の市場の動きは読めない。だから、東京が主導権を持ち、月一回の会議で打ち合わせをしています。工場は値段は安くても簡単で、ロットがあり、やりやすいものの方が生産性がいいのでそちらを望む。ところが現実はそうではないので、それをわかってもらい、今後の方向性を知り、生き残っていくための生産をしていかなくてはいけない。 今は、どうしても工場の利益が上がる方向とは逆に行っています。その中で利益を上げながら、市場にも合った形でいくにはどうしたらいいかを考えなくてはいけない。東京は経費はもちろんかかりますが、工場サイドの考えだけではうまくいきません。
 
共栄衣料1
 
私も工場に行くとのんびりしてしまいますよ。山や田んぼの景色を見ていると、なぜ明日納品しなくてはいけないのか、一日延ばしてもいいのではないかと(笑い)。毎週工場には行っています。お客さんも見えたりしますし、悪い品物があると直させたりしています。
 基本は品質で、工場が残るかどうかは品質にかかっています。いい品物を納めてお客さんに満足してもらい、もう一度そのブランドを買ってもらうと次の受注につながってきます。その結果、工場に利益が出るかどうかだと思います。利益を求めて受注生産していてはだめだと。お客さんに満足してもらえるいい品物を追求していかなくては。ただ、うちの商品はまだまだ足りない部分があるので、足りない部分を確立していかなくてはいけないとは思っています。
共栄衣料2
JUKIからのメッセージ
JUKI販売株式会社営業本部エリアマネージャー 渡辺 明

渡辺 明

 アパレル生産の拠点が海外へシフトし、国内で売られている多くのアパレル商品が海外製となりました。以前は品質面での問題があったとも聞いていますが、現在では中国製品などの品質においても限りなく国内生産品に近づき、または同等になりつつあります。

 しかしながら最近は実用品として低価格商品を求める一方、より上質の商品を求める市場との二分化した傾向が明らかになってきました。それに従って、お客様の満足度も変化してきています。

 上質な商品への「お客様の満足度」それは、作り手側の「メード・イン・ジャパン」のこだわりと日本人の感性ではないでしょうか。モノ作りに対してお客様が長年培ってきた「こだわりと感性」を形にする為のサポートとしてJUKI販売は「お客様第一主義」の思想を大切に常にお客様の側に立った製品、サービスの提供を続けてまいります。

 九月十四日(日)、十五日(月)に東京ビッグサイトで開催される「2003 FISMA TOKYO」では、ダイレクトドライブ、ドライ、ITをコンセプトにしたミシンを始め、A―CAD、アタッチメントなどを展示し、お客様の要求される素材への対応、デザインへの対応、生産性の向上、そして感性への対応にお役に立ちたいと思っております。

 今後共、JUKI販売並びにJUKIグループを宜しくお願い申し上げます。

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