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服作りCOMMUNICATION Vol.8

品質第一のモノ作りに挑戦
 
株式会社岩手モリヤ 代表取締役社長 森奥信孝氏
森奥信孝さん
 本業に徹し、その本質を追求することが今、最も重要になっています。縫製工場の本質というのはモノ作りです。当社は、モノ作りに対して真面目に、基本を大切に、常に新しいモノ作りに挑戦してきました。

 昔からのやり方はあくまでベースにありますが、同じ考え方をしていたらそれ以上は良くならない。例えば当社には仕上げ部門がありません。昔は取り敢えず縫って、あとで仕上げで作り上げる、品質は仕上げで作るということでした。しかし、婦人服の場合はごまかしがきかないので、それだといいものが出来ない。だから、遡って前処理工程に及んだという経緯です。

 前処理工程のスポンジングは当社独自のものを入れていますが、イタリアへ行って入れる気持ちになりました。イタリアに何回か行くうちに、付加価値が高い物をやっている婦人服の大手、中小、小さい規模の工場で、入っているはずのスポンジングが入ってない。たまたまアパレル工業新聞さんのツアーで、テキスタイル産地のプラトーを見学し、理由がわかった。

 プラトーでは、最終工程の整理が済み、巻き取りが終わると重ねないで、紙に巻いていた。出来上がったほやほやの状態で並べて置いてある。トラックがそこに待っていて、これを即、工場に持っていく。イタリアの場合は、工場が生地を注文しており、生地を作る段階で行く工場がすでに決まっているんです。
 
 あれを見た時に、日本の縫製工場とアパレルの流れというのはまるっきり違うと思った。日本の場合は作る段階ではどこの工場に行くということは決まっていない。だから、出来上がった原反を山積みにしておいて、あるいは倉庫にいったん入れて、それからどこの工場に何本と出していく。うちが生地を買ってやるのならスポンジングは要らないが、表生地は支給だから、これから絶対スポンジングはなくてはいけないと。

 現状、当社はあくまでも下請けに徹していますから、当社の中での脱下請けというのは、モノ作りの中での脱下請け。オーバーラップしている部分をなくして、かつモノ作りの中で昔からのやり方を少しずつ変えていく。それをやってきたつもりです。

 CADがそうです。元型さえあれば全部うちは出来ますよと、いうように変えて来ました。そうすれば、スピードも必然的についてくる。工場で出来るものは工場でやる。しかし、あくまでもメーカー、ブランドというものの基本的なものは絶対崩さない。それを崩してしまったら、顔が全て一緒になってしまう。ただ仕様の面では、標準化を考える。標準化というのは生産性ではなくて、品質の安定化のための標準化です。常に安定した品質を築くためには機械化が必要ですが、機械化をするためにも標準化が必要。若い人でも経験、勘、テクニックに頼らないで、高級品が毎日生産できているのは、機械化に負うところ大です。

  最近、本縫いミシンをJUKIの「9000」シリーズに入れ替えました。全部で四十二台です。いきなりではなく、最初に五台入れ、世代の異なる五人の反応を見ました。その結果、全員がこの機械は今までのとは全く違う、衝撃的に変わっているという意見。これは改善につながると思いました。生産性向上というのは、結果として後からついてくるもの。踏みやすい、軽い、意のままに動く。ということは、勘、テクニック、経験に代わるものが機械で補えたということ。イコール品質につながる。枚数が上がるということよりも、いろんな無駄がなくなり、生産性につながる。

 これだけ景気が悪く、工賃も抑えられている中で、工場でできることは先ず直間比率の改善。現在、当社の直間比率は八二%です。うちは全て内製化ですから外注込みです。あと、省エネも含めて、出るお金を出来るだけ少なくし、通常の設備や本業にお金をかける。設備投資も毎年これをやっていかないと、止まってしまったらだめ。継続していかないといけない。人材投資も同じです。若い人も毎年入ってきていますが、若い人が働いている会社を見ると、私にも出来そうだという気持ちになります。だから継続的に学卒を入れているのです。

 当社の本業はモノ作りです。着る人に感動を与え、感性豊かで、着やすい服作りを目指しています。当社の取引先は、日本を代表するメーカー、ブランドです。共通して言えることは、モノ作りに対して前向きで、本物を求め始めています。だから工場も磨かれます。取引先アパレルメーカーとの信頼関係の中で、お互いにお互いのことを思ったモノ作りがやっと出来るようになったと実感しています。
岩手モリヤ株式会社01岩手モリヤ株式会社02
<岩手モリヤ株式会社ホームページはこちら → http://www.ginga.or.jp/iwatemoriya/
JUKIからのメッセージ
 
JUKI販売株式会社 東北カスタマーズセンター所長 奥沢芳美
奥沢芳美
 近年の国内アパレル生産は「多品種・小ロット」及び「短納期」が必要とされています。さらに「高付加価値商品」を作り出す為、多種・多様な「難素材・新素材」に対し「高品質」な商品作りに対応しなければなりません。
 
 私達JUKI販売㈱は全国各地に販売・サービスネットワークを有し、多様化する「素材・デザイン」に対応する商品をJUKI㈱の「企画・開発等」一体となり提供しております。また、ミシン調整などの情報交換,情報提供,保全技術の指導など,お客様のご要望に対応する活動を行っています。
 
  難素材など縫い対応でお困りの場合は,JUKI拠点から,また本社技術スタッフも加わってのその問題解決の努力をいたします。

 JUKIでは「電子化」「ダイレクトドライブ」「ドライヘッド」商品を多数販売しており、「多機能」「操作性・生産性の向上」「油汚れの解消」をコンセプトにお客様の満足できる商品を提供しております。
ぜひ、全国各地で開催される「ミシンショー」にもご来場下さい。

 このたび、7月5,6日に開催される「東北ミシンショー」では「縫い相談コーナー」を設けました。ぜひ、日頃抱えている問題がございましたら、何なりとご相談ください。

 お客様の御意見等をJUKI商品のより良い商品作りに役立てたいと思います。
今後とも末永くJUKI商品をお引き立て下さいます様お願い申し上げます。

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