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服作りCOMMUNICATION Vol.3

技術を強化、営業と一体で動く
 
サンダイヤ 常務取締役 藤田幸範氏
藤田幸範さん
サンダイヤは、ジーンズを中心としたカジュアルウエアの製造メーカーとして、会社設立以来、技術力の強化に努めてきました。得意先の80%以上が東京に存在していることもあって、営業部を東京に移しましたが、技術の部隊は技術課として営業部に所属しており、一緒に東京に移りました。我々がお客さんと対面するとき、力を十分に発揮するためには、技術も一緒に行って商談をし技術的なサポートをする。あと工場を日々掌握し、指導を行っている生産部のスタッフが揃えば、ほぼ商談は成立します。営業は、値段的なことと、工場のキャパも大体わかっている。生産部は、これが設計通りに上がるのかを見る。技術は基本的にパターンと使用の問題を担当します。

現在、工場は国内に8工場、ベトナムに2工場。近く、ベトナムで独資の工場が新たに稼動します。国内の工場は、ほとんどがアパレルさんと太いパイプでつながっています。当社の場合、ナショナルブランドの大手2社で売り上げの約80%を占めていますが、それぞれポリシーがはっきりしており、当社も明確な対応が求められます。

昨年あたりから強化しているのがSPA(製造小売業)の業態。最終のお客さんはSPAでも、中間に企画会社や商社が入る場合と、直に行く場合があります。ナショナルブランドのアパレルさんは全て直。SPAも全て相手先のブランドですから、当社はOEM(相手先ブランド生産)のメーカーです。ただ、どちらも相手先から出てくる企画を待つのではなく、こちらからもある程度企画提案しなければなりません。いま話題になっている素材があるとすると、それを的確につかんで収集し、具体的に形にしてお持ちする。今のところ、SPAのお客さんでも、当社の技術をすごく興味を持っていただいている人がたくさんおられる。そういう人たちが、当社の人間と一緒になって動いて下さっています。会社が始まって以来、技術を充実させることに力を注いできたことが、良い結果につながっていると実感しています。それから、工場のキャパが豊富で、しかもいろんなタイプの工場があるので、アパレルさんにとっては、使ってもらいやすいのではないでしょうか。

ジーンズはいま、徐々に二つに分かれてきています。上代三千九百円の安いジーンズが売れている一方で、高いものも売れている。上代二、三万円で、その代わりノベルティー・グッズが付いたものなどが売れているのです。安い商品は海外生産のものですが、高級物は国産品で、量も一時に比べるとかなり小ロットになってきています。今まで五千本、一万本といったロットが全部千本単位。SPAなどは、極端だが何百本の世界。そういうものが増えています。
サンダイヤ01
  サンダイヤ02
最後の工場になるまで頑張る

素材の変化やウエストのサイズが大きくなったり、小さくなったり、随分流行の変化がありますが、それにすぐ対応できるのが日本のモノ作りのいいところだと思います。ジーンズ業界でいま、いちばんの問題点は洗いです。後加工がどんどん時間と手間のかかるものになってきています。縫製はできても、なかなか出せない。例えば、最近多いのは、まずヒゲをつける。それをこすって、次はフェードアウトと言って、色を落とす。その上にオーバーダイする。トッピングと言って、色をまた乗せる。洗った後の乾燥は、乾燥機にかけるのではなくて、一本一本天日乾燥する。洗いは、薬品の問題などがあってノウハウが非常に難しい。あるアパレルさんの場合、臭いなど環境テストがすべて基準をクリアしないと発注が出てこない。これからは、環境や企業倫理の問題を避けて通れません。今、ベトナムに作っている縫製工場も、食事のスペース、従業員数に応じたトイレの数、消火器が何メートル以内になければいけない、救急の資格を持った人間が二人、階段の高さと幅はこれだけ、など細かい。もちろん幼児労働、深夜労働などは厳禁。従って、そういう企業倫理に基づいて、当社も全ての工場に適用して行っています。

日本のモノ作りは絶対に無くしてはならないと思います。メード・イン・ジャパンで生きていこうとすれば、小ロット・多品種で、リードタイムをどれだけ短くできるかです。また、日本の感覚的な部分、すぐに行って見られ、アパレルさんと一緒に作れるという感覚がある。JUKIさんとは、ミシンだけでなく、十五年も前からCADを入れさせていただき、いち早く工場間のネットワークを構築してきました。これからも機械化を進める考えです。とにかく、日本で縫製が一軒もなくなったら、最後の工場になろう、そこまで頑張ろうというのが、当社の考えです。
JUKIからのメッセージ
 
JUKI株式会社工業用ミシン事業部 システム営業開発室 課長 山下博
山下博

グローバルにシステムサポート

国内のアパレル製造業を取り巻く環境は急速に変化しています。

国内では、工場の縮小が相次ぎ、外国人研修生、実習生の比率が高まっている中、モノ作りの伝承と技術の蓄積のために懸命のご努力をなされています。また、アパレルの動きに対応できる工場に変わろうとしているお客様は、今までのような賃加工だけでなく、パターン、サンプルの組み合わせによる工業用パターン化を推し進め、現場にもっているノウハウを工場の強みとして活かし、メード・イン・ジャパンの商品を支える国内基盤を作っておられます。

JUKIのシステム営業開発室は長年にわたり、ミシンメーカーの中でモノ作りを原点から考え、日本を中心にCAD/CAMを通じてグローバルにサポートを行って参りました。近年は中国進出のお客様が多く、JUKIの中国拠点との連携により縫製工場様に必要な付帯機器までご提供させて頂く活動を行っております。

グローバルな環境の中、日本発の付加価値の高いアパレル製品が世界に羽ばたくことをお手伝いしていくことが、私たちJUKIの使命です。工業用ミシンメーカーであるJUKIは、モノ作りをトータルに捉え、これまで蓄積してきた技術ノウハウを開発、販売、サポートに生かし、お客様のお役に立とうと日夜努力しております。特に私たちシステム営業開発室は、世界がひとつになるように的確な情報をお客様に提供し、最後までCAD/CAMのサポートを行って参りたいと考えています。

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