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単糸環縫ボタン付けミシンで縫不良を防ぐには


作業服生産をしています。指定の糸でボタン付けをしているのですが、糸によってはうまく糸切りができないことがあります。また、糸締りが悪かったり、糸切れしたりすることもあります。対策を教えて下さい。

ボタン付けミシンの縫調子の調整が適切であっても、使用する糸によってご質問のような現象が生じることがあります。使用された糸は2コ撚りで撚りが弱く毛羽立っていました。縫不良が起こりやすい糸です。糸を変えるのがベターですが、ここではこの弱い糸を使った対策を考えてみます。


1.糸切りがうまくできないケース

原因

 
 

単糸環縫ボタン付けミシンでは、通常押えが上がるときニッパー(図表1)で糸を押え、針板下の動メス/固定メスで糸を切ります。
しかし、糸そのものが弱い場合、ニッパーで押えると糸はニッパーと針の間で引きちぎられてしまいます。その結果 、動メス/固定メスが作動しても糸が逃げてしまい、ボタン裏での糸切りができなかったり、糸そのものが切れてしまっているためにボタン付け作業そのものができないという現象が起こります。


図表1
 

対策

 
 

糸が切れるのを防ぐ方法として、ニッパーに糸を通さずにニッパー糸緩めピンの下に糸を通す(図表1の点線)、あるいは、ニッパーを作動させないという方法が考えられます。

 
2.糸締りが不良で糸切れができないケース

原因

 
 糸の撚りが甘いため、縫製中に針が前の縫製の中に入ってしまい「ささりチョウチン」になります。その結果 、糸を締められず糸締り不良や縫製中の糸切れが生じます。
 

対策

 
 
  1. 縫製速度を遅くする。
    1000回転程度が最適ですが、この場合はプーリーを変える必要があります。
  2. 針を短くする。
    TQ×1タイプの針を使用する。
  3. シリコンオイルを糸に塗布する。
    エスレンタンクまたはスプレーを使用する。

*小型プーリーの交換に伴い、遮断タイミングの調整が必要になる場合があります。