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フィラメント糸で返し縫いをすると糸が切れやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか?

一本針本縫ミシンでポリエステルやナイロンのフィラメント糸で返し縫をすると糸切れが起きやすく困っています。


原因

 
 

ミシン糸は正送り縫ヨリ戻りがないようにZ撚(左撚)の糸が使われています(図1) 。

 
 

ナイフ状のもので糸を図2のようにしごいたのと同じです。

 
 

返し縫のときは糸がZ撚(左撚)のため針穴で糸がしごかれヨリ移動が発生し、針から天秤側糸のヨリが戻されます(図3)。ナイフ状のもので糸を図4のようにしごいたのと同じです。

 
 
 

ヨリが図5のように戻ると-

 

・ループが単糸(3本または2本)に割れる(図6)

・Zヨリ(左回転方向)によじれる(図7)
そのためループが単糸に割れ、左回転方向(Zヨリ)に倒されます。

 

 

・カマ剣先が単糸と単糸の間に入り、いわゆる半掛け(単糸掛け)となり糸がささくれます。(図8)

 
 

・カマ剣先がループをすくうとき、裏ループが表まで倒れて表・裏ループを同時に掛けてプツンと切れます。(図9)

 

対策

 
  1.糸取りバネストロークを大きくし、張力を弱めループを小さくする。
2.カマ剣先のすくうタイミングを早くし、ループを小さく安定させる。
3.針に糸を巻くことでループを小さく安定させる。(図10)
 
  4.針を上から見て反時計方向に傾け、ループが倒れてもカマ剣先がすくいやすいようにする(図11)。
(空縫は逆に糸切れが多くなるので注意) 
 
  Tタイプ糸掛け(品番1418-227-T00)でループを小さく安定させる(図12)。
(太糸だと糸締りが悪くなるので注意)