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1本針本縫ミシンで極薄物縫製の糸ひけを防止するために低張力で縫いたいのですが?

婦人極薄素材の縫製で糸ひけ(伝線、ラン、針穴大など…)がおきて困っています。ボールポイント針を使い糸張力を下げたりして良くなりますが、縫調子が安定しません。低張力でうまく縫う方法を教えて下さい。


原因

 
 

一般に糸ひけと言われている中に原因として、
(イ)針が地糸を刺すことでおきる地糸の変化…「地糸切れ」
(ロ)針の布貫通時に地糸が回転することでおきる色変化…「糸返り」
(ハ)縫目形成時に素材が変形しておきる織目の変化…「織り糸ひけ」 などがあります。
糸の低張力化は上記(ハ)織り糸ひけの対策となります。

<織り糸ひけ>

 

対策(低張力化)

 
 

対策1.下糸張力
下糸張力を下げるため、アルミボビン等を使ってボビンの影響を少なくしますが限界があります。
ボビンが回転しない新方式の゛無回転ボビン(専用釜、ボビンケース、ボビン)"を使うことで、下記理由で低張力で安定して縫うことができます。

  1. ボビンの回転による張力変化がない
  2. 下糸の巻量変化による張力変化が少ない
  3. ボビンの空転による縫トラブルがない

(1)釜 標準釜(給油釜)-品番:27003557
無給油釜-品番:27003656
(2)ボビンケース 品番:27003755
(3)ボビン 品番:27003805(写真1)


写真1

●下糸張力:3~6gと弱くできます。(写真2)

写真2
*無回転ボビンは糸通しやボビンケースの釜へのセット等、なれるまで若干やりずらい面がありますので注意してご使用下さい。

対策2.上糸張力
1.糸取りバネ 品番:D3128-555-D00 φ0.5mm(薄物用)
●糸取りバネ張力3~6gと弱くします。 押え調節ネジの高さを図5のように50-51mmと弱くする。
2.糸調子バネ 品番:D3129-555-D00 φ0.9mm(薄物用)
品番:D3121-352-000 φ0.8mm(極薄物用)
品番:B2017-372-000 φ0.6mm(さらに弱いバネ)
●上糸張力:12~25gと弱くできます。

対策3.使用糸
細くて滑りが良い糸 フィラメント糸#60~#80

対策4.ミシンスピード(回転数)
2500s.p.m以下
●無回転ボビンは低張力で縫えるため風合いがよく、パッカリングなども効果 があります。
●DDL(普通本縫)、DLN(針送り)、DLU(差動上下送り)のほか、これらを頭部に用いた自動機などにも
ご利用いただけます。