ホームカスタマーサポートJUKIマガジン/jmニュース縫いのヒント > ストレッチ素材(伸びる素材)で、表面が滑りにくい素材をうまく縫うには?

ストレッチ素材(伸びる素材)で、表面が滑りにくい素材をうまく縫うには?

婦人服のストレッチ素材の縫製で表面にゴム引きされたものを扱っています。ミシンで押えたときに滑りが非常に悪く、縫製作業に手間がかかっています。うまく縫う方法を教えてください。


問題

 
 

ゴム引きされた素材をミシンにかける時、ゴム引きされている滑らない面 が押え金に触れますと、布が送れずに縫製できません。(ストレッチ素材に対する基本的な考え方は前号のjm(203号・32-33)を参照ください)

 

対策

 
 

上布を個別に送ることができる、1本針本縫差動上下送りミシン(DLU-5490)を使い、かつ、押え金の影響を極力少なくする対策が必要です

対策1.上送りが確実で押え金の影響が少ないゲージを使用する
JUKIの汎用ゲージでは以下のようなものがあります。
<汎用ゲージ>
・押え金 B1524-491-HBA(図表1)
・上送り押え B3026-490-H00(Hタイプ)(図表2)またはB3026-490-S00(Sタイプ)(図表3)
(Hタイプは布地の固定がよく、Sタイプは小回り性がよい)
・針板 B1109-490-S00(針穴φ1.4mm)
・送り歯 B1613-490-D00(ハスバ送り)


図表1

図表2

図表3

<ステッチ縫い用ゲージ例>
1)Fタイプ
・押え金 B1524-491-FB0
・上送り押え B3026-490-F00
・針板 B1109-490-F00(針穴φ1.6mm)
・送り歯 B1613-490-F00(P=1.15mm)

2)Jタイプ ・押え金 B1524-491-JB0
・上送り押え B3026-491-J0A
・針板 B1109-450-J00A(針穴φ1.9mm)
・送り歯 B1613-450-J00A(P=1.15mm)

3)特に滑りの悪い素材の場合は、Jタイプの押え金の一部を図表4のようにカットしてくだい。


図表4

対策2.押え金の影響を少なくする
1.押え圧を弱くする
押え調節ネジの高さを図5のように50-51mmと弱くする。
2.押え金の布厚分浮かすため、微量押え上げ装置(組品番11243763)を使用してください。 針棒下死点付近で浮かし量を図6のストッパーネジで調整します。)

図表5 図表6

布地に軽く触れている感じに調整してください。浮かし量が小さいと送り不良となり、多いと布地の固定が悪く、蛇行や目とび、締り不良となります。
*糸調子皿の浮きや糸取りバネのストロークが変化しますので、注意してください。


ゴム引きされている表面が押えに触れると滑らない為に、布が送れない。