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おぶい紐の縫いズレを防止するには

"おぶい紐"の生産を受注しました。上下送りミシンを使っていますが、縫うにつれ表地と内容物がズレ、縫終わりで上布があまってシワになってしまいます。対策を教えて下さい。

ご相談のケースは、厚み10mmほどのスポンジと接着していない芯地を表地でくるみ、ズレないように止め縫いをします。このように厚く動きのある複数のものをくるんで縫う場合、どうしても上、中、下の素材にズレが生じやすくなります。おぶい紐だけでなく、中綿を入れる仕様の製品などを生産する場合に有効な対策をご紹介しましょう。


原因

 
  厚いものを包んで縫う場合、普通の本縫いミシンでは、上布が送れず、また上下送りでも内容物への送り力に欠ける場合があります。そこで、送りやすいように押え圧を弱くすることになりますが、この場合、厚みが10mmもあるのでなおさら押え圧が強くなりがちでしょう。その結果 、下布が多く送られ縫終わりで下布がダブつきシワができてしまいます(図表1,2)。
 
図表1 図表2
 

対策

 
 

送り力を保ちながら「押え圧を弱くする」といえば「微量 押え上げ装置」です。この装置は元来“薄物パッカリング対策用”に開発されたもので、jm187号でもご紹介しましたが、ご相談のような厚くてズレやすいものにも効果 的です。
ご相談のケースの布地は、指で引っ張っただけでシワを生じるなどズレやすい生地でしたが、微量 押え上げ装置により上布の送りをよくすることで縫いズレを防ぐことができました。A寸法(図表3)の調整値は表地やくるみ込む内容物により変わりますが縫いズレ防止にはもっとも手軽で効果 的な方法ではないでしょうか。

微量押え上げ装置:組品番 112-43763(DDL-5000シリーズ)
236-11056(DDL-9000シリーズ)


図表3