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ベルベット縫製で発生するパッカリングを防ぐには

ベルベッドの縫製をしていますが、パッカリングが発生しやすく、苦労しています。なんとか楽になる方法はないでしょうか?


原因

 
  ベルベッドは起毛しているので、送りによる縫いずれが発生しやすい素材です。また、針貫通 や糸締めによるしわも起きやすく、目立つので本縫ミシンでの縫製には困難がつきまといます。
 

対策

 
 

今回は、微量押え上げ装置を使い、1本針本縫差動上下送りミシン(DLU-5490N)による対策の事例をご紹介します。この機種は、工程によっては利用が難しい場合もありますが、本縫ミシンでどうしても直らないパッカリングにも効果 的ですので、ベルベッド縫製以外にも推薦します。ゲージセットは標準仕様(BBタイプ)、あるいは薄物用(BAタイプ)

使用方法
1本針本縫差動上下送りミシンに微量押え上げ装置(図表1)を取り付け、ストッパーねじナットを緩め、ストッパーねじで押え金を布の厚さ分浮かせます(図表2)。

図1 図2

【注意】

  1. 表地2枚だけ縫製する場合、表地1枚に裏地を重ねて縫製する場合など、工程により縫製物の厚さが変わる場合は、そのたびに浮かし量 を調整してください。
  2. 押えを浮かせるので糸調子皿が浮くことがあります。その場合、糸調子皿セットの調整が必要です。
  3. 生地分離板(Z061)をご使用いただくと効果的な場合があります。
  4. ミシン回転数はできるだけ下げてください。1600sti/min位 が適当です。さらに上送り押え圧を軽めにしてください(図表3)。

押え調節ネジ高さ A:約43mm
上送り調節ネジ高さ B:約53mm
・針貫通、糸締めによるパッカリングの対策は本縫いミシンの場合と同様です。
・微量押え上げ装置は本縫いミシンにも取り付け可能です。キルティング縫製など押え浮かしが必要な素材にご活用ください。

微量押え上げ装置:組品番 11243755


図3