手作りワールド

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誰かのために縫う楽しみは、
一生の思い出となります。

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お名前:  ちりめん細工・着物リフォーム亜華凛(あかり)
      ちりめん細工講師 重松 眞弓さん
お住まい: 佐賀県武雄市
ミシン歴: 約50年

お客様の声
誰かのために縫う楽しみは、一生の思い出となります。

ソーイングを始めたきっかけは?

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 兄弟が5人いて、上3人が年子で私は上から3番目でした。
上からのお下がりをいつも着ていたので、近所のおばちゃんからは「お兄ちゃんが着ていたね」「お姉ちゃんも着ていたね」と言われる度にすごく嫌な気持ちになっていたので、小学校の頃からお下がりの服を分解し、手でかがったりなどして、違った服に見えるよう自分なりのアレンジをして着ていました。それが、私のお裁縫をするようになったきっかけです。子供のころから縫物が好きでしたね。

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 家に足踏みミシンがありましたが、親も仕事で忙しく教えてもらえる時間などはなく、中学に入ってから家庭科の授業で初めて足踏みミシンを使用しました。
授業の中で初めて作ったスカートは、自分でも「人より上手だな!」と思うくらい綺麗にできて、家庭科の先生からも褒めていただき、とても嬉しかったのを覚えています。
他のどの教科よりも家庭科だけは一番成績が優れていましたね。
「家庭科だけは人に負けたくない!」「人よりいいものを作りたい!」といつも思っていました。

 手芸と名の付くものは、色々としてきました。特に編み物や刺繍が大好きでしたね。高校の夏休みの宿題で※1こぎん刺しの屏風を作ったのですが、賞も取りました。
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※1こぎん刺し:青森県津軽に伝わる刺し子の技法のひとつであり「刺しこぎん」とも呼ばれる。 津軽地方では、野良着の事をこぎんと呼んだためこの名前がついた。 一般に青い麻布に白い木綿糸で刺す。

 その後、結婚・出産をし、長女が肥満で既製服がなかなか合わず、ピンタックを入れたり、ギャザーを入れたりするなどして、子供服の本を参考にしながら、娘が少しでも可愛く見えるような服を作っていました。

 子供がピアノを習っていたので、発表会の衣装は姉妹でお揃いのドレスを作りました。ドレスをお揃いで着ると連弾でもう1曲弾かせてもらえるのです。
その後、娘は音楽の道に進みコンクールのドレスをたくさん作りましたね。

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ミシンを買われた時の感想を教えてください

 みしんのヤマグチさんから、「ボタンホールが綺麗に縫えるミシンがあるよ」と聞いて、HZL-DX5を見せてもらいました。「このボタンホール縫いなら、外注に出さなくても綺麗」と思い、このミシンを購入しました。

 ジャケットの下部は一般的な家庭用ミシンのボタンホールでも縫えますが、上部の襟の見返し部分が多いところは生地の厚みも出て、なかなか縫うのが大変ですよね。
せっかくいい作品を作っても台無しになってしまっては、もったいない!
このミシンなら快適にボタンホールを縫ってくれます。

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どのようにソーイングを楽しんでいますか?

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 主人の転勤で、神戸に住んでいるときに高級婦人服を作るパートをしていました。
シルク素材を使った高級婦人服を1着をすべて一人で縫う仕事でした。
高級ブティックに並ぶ婦人服ということもあり、型紙通り、少しのずれも許されない仕立て方は、目からうろこの世界でしたね。襟の見返しの接着芯の貼り方やAラインスカートの脇部分もずれないよう型紙通りの服を仕立てる技術を学びました。
現在、私が主宰しているこの洋裁教室では、私が学んだノウハウを生徒へ伝えています。生徒の皆さんの作品は、既製品のような服ばかりです。

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 生徒へは、主に着物のリフォームを教えています。
私はもともとちりめん細工の講師をしていたので、着物で展示会に参加していました。着物の着付けには時間がかかり、とても窮屈だったので着物を洋装にリフォームしました。これが“着物のリフォーム”を始めるきっかけとなりました。

着物をリフォームした洋装のほうが高級感もあり、着物を着るよりとても楽しいです。
“着物の洋装姿”を見た生徒さんが、「その服どこで買ったの?」というところから始まり、ちりめん細工の教室に通っている生徒さんが、「私も作りたい!」ということで、洋裁教室も始めることになりました。

 生徒さんの眠っている着物を蘇らせて、今風のデザインで楽しく着てもらえるよう心がけています。またリフォームも楽しんでいただけるよう手助けをしています。
私は常日頃から生徒へ「手作りってわかる服=ダサい!」と教えています。
「どこで買ったの?」と聞かれたら、それは上手にできた証拠なので、手作りだと思われないように作っていただくことを目指しています。
街で「どこで売っているんですか?」と声をかけられましたという話を生徒さんから聞くと、とても嬉しいですね。

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 着物のリフォーム服を着ていると必ず誰かが声をかけてきます。(笑)
病院の待合室でもジロジロ見られているのが伝わってきて、そして見ず知らずの方から必ず「着物ですか?」「どこで仕立てられたんですか?」と聞かれ、私の着る服をあちらこちら見られるのですよ。そして、私の名刺を差し上げると、お客様から着物のリフォームの依頼をされます。
お客様の眠っていた着物をリフォームして、楽しんで着ていただくことは嬉しいです。

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HZL-DX5のどんな機能を使っていますか?

【ボタンホール】

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 今までは、わざわざ福岡まで行って外注していましたが、このミシンを買ってからは自宅でしています。見返しのある厚みの部分も固定板と押えの間に挟んで、しっかり生地を送ってくれます。

 

※以下動画はEX7のものですが、DX5も同仕様です。

【玉止めボタン】

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 返し縫いをすると縫い縮みが出てしまいますが、返し縫いをしないで玉止めをすると作品の仕上がりが全く違います。特に重なった袖の部分は、綺麗に縫い代が割れます。

【自動糸調子】

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 どんな生地を縫っても糸調子が合いますね。
初めてミシンを使う方でも今までミシンを使ってきたかのように上手にできて、簡単に操作できるで、びっくり!うちの主人も使えるくらい、誰が使っても綺麗に縫えます。

【スピード調節つまみ】

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 うちの孫の自由研究は、いつも裁縫です。孫に使わせてもこのミシンは安心です。

スピードつまみを「カメさん」にし、子供が使っても「危ない」という感覚にはならないですね。
孫が遊びにきたときは、いつも楽しんで裁縫しています。

【糸立台(オプション部品)】

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大きいチーズ巻糸も使えます。

ソーイングを始めようとしている方へメッセージをお願いします

 子供を出産し、保育園や幼稚園の入学前にミシンが必要になって購入する方が多いと思います。
最初は幼稚園へ持って行くための袋物を作ると思いますが、今の時代、本やインターネットを見れば手作りの情報はたくさんあります。
今の人は器用な人が多いので、「何か作りたいな」と思ったらすぐにできると思いますし、教室で少し習えば、ミシンも進化していて使いやすくなっているので、もう一歩前進して手作りをしてもらいたいですね。

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 子供は意外と「母が手作りしてくれた」ということを覚えていて、レッスンバックひとつでも思い出があるんですよね。


子供が成長し大人になったとき、小さいころ作った普通のキルティングのレッスンバッグなのに「捨てないで」って言うんですよ。手作りって、子供の情緒とか思い出とか、いろんなものに繋がっていると思います。

孫も高校生になりましたが、今も捨てずに残しています。ただのコップ入れでさえも衣替えのときに「捨てようか?」と尋ねても、いつも「捨てないで」と言って残して持っています。
思い出が詰まっているのですよね。今もなお、娘も孫も私の手作りしたものを残しています。


大人になって「手作りっていいね。」「こんなもの作ってもらったな。」という会話が子供とできることは本当に嬉しいです。
家庭でのお裁縫は、次の世代へも伝承されていくことと思います。

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販売店からひとこと

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 当社、ミシンのヤマグチは、武雄地区 ゆめタウン内(クラフトワン店内)、伊万里地区(クラフトワン伊万里店内)での商品展示、修理、調整をおこなっています。
他店での購入の講習もお気軽にお問い合わせください。
また他の地区での出張修理ご希望の方も承っております!

これからミシン購入ご検討されている方もカタログのみでの検討で購入され、後悔される方が多いようなのでミシンは、直接見て触って使って頂き、納得して購入されたほうが、必ず失敗がないと思います!

購入後も修理依頼、説明依頼を24時間以内で対応、ご訪問させて頂き、お客様に不安を与えないことをモットーにして営業しています!

販売店:クラフトワン武雄本店(みしんのヤマグチ)

取材:2018年11月